チームは賢い試合をした、と監督。
最初の30分間はベティスに好いようにやられつつも、終わってみれば1-4なる大差でバルサが勝利。勝負のカギとなったのはベルディブランコが攻勢時の聖バルデスによるパラドンと、36分から1分半ほどでのネイマールとペドロによる連続ゴールでありました。前線にスピードと得点力のあるデランテロたちを擁するバルセロナは、フエラでは相手にボールを譲りつつもチャンスを仕留めて状況を逆転させることができる。ビクトルの好守がない時のことを想像すると恐ろしいですが、とりあえずここまでは結果が出ているタタチームであります。こういう試合では、セスクが輝く。バルトラも光っていました。
反省点は最初の30分
前に向かってくるチームが相手の場合、ちょっと引いてから背後に生まれたスペースを利用する・・・とはいっても、マドリー戦同様、このベティス戦も相手にやられすぎの時間帯がありました。少しなにかが違っていれば、20分までにリードを奪われていておかしくない展開。これにはヘラルド・マルティーノ監督も問題ありと認めつつも、全体としては選手たちの決定力を称えています。
「最初の30分は、ベティスが望むような試合になってしまった。彼らがラインを高く保ち、面と向かってくるチームなのは分かっていたんだ。私たちはあまり引くつもりはなかったけれど、彼らのプレッシャーが激しかった。ただそれで私たちが、得点を奪うためのスペースを見つけられたのも確かだ。ベティスにもまたゴールチャンスがあったけれどね。後半も立ち上がりは前半と似ていたけれど、セスクの得点によって試合は終わった。私たちは賢い試合をしたよ」
「ラージョ戦でも同様のことが起こり、私たちの望まないようなプレーとなった時間帯があった。けれども少し後ろでプレーすることで、私たちが悪影響を受けることはないんだ。それによってスペースは生まれるし、私たちには上手くボールを供給する選手も、スピードに乗ってゴールゾーンまで行ける選手もいるからね。待っていることがベストと思える時間もあるし、前に出ることがベストに思える時もある。そして私たちがチャンスを仕留めてより決定的となれば、相手チームはどのようにして私たちを止めるのか、より迷うことになるだろう」
引き出しは増やすほど駆け引きで有利になるの法則。とはいえ、監督はこうも述べています。「私たちがボールを上手く送れない時間帯もあった。その後に何が起こったとしても、そこからは目を逸らしてはいけない」
レオの怪我について
この試合での悲報は、レオ・メッシがまたもや左大腿二頭筋を痛めてベンチに退いたことです。「前回の怪我(右太もも)とは関係はない。今回は別の脚だからね。これは今季3度目の怪我だから、彼の不安がどれほどかを知るために、話し合いを行っていくつもりだ。これがどの程度の影響を彼に及ぼすか、私たちには分からない。医学的なことは私には分からないし、そちらはドクターやトレーナーからの指示があるだろう。彼らの言葉に私は厳密に従っていくよ」
メッシの怪我の詳細については、タタさんは言及を避けています。「ピッチでどんな話をしたか?メッシがピッチサイドに歩いてきて、私に違和感があると言った。それだけだよ。後は少しでも早く彼を交代させ、イニエスタを入れることに気を配っていたんだ。治療に関しては、専門外の私からは詳しくは言えない。それはドクターたちの仕事だ。これが偶然なのか、再発を回避するためになにか出来るのかは分からない。まずは精密検査を行って怪我の範囲を調べ、そこから治療だ」
そして。「私たちのチームには世界最高選手がいるけれど、彼のほかにも世界のトップ6~7に入る選手が4~5人いるからね。決定的な選手が1人不在となることで、試合に勝てないのを正当化することはできないんだ」
そのうちの1人であるセスクに関しては、「彼はアシストも仕上げもできる、起点にも終点にもなれる、全ての揃った選手だね。このチームの選手たちはプレーをとても上手く解釈している」と称賛。メッシのいないチームで存在感を発揮したネイマールについては、「4点のほかにも私たちにはたくさん得点チャンスがあった。ネイマールもあと2点は決められたね。ただ私たちが評価するのは、得点機があることだよ」と語っています。
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