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マルティーノ「欠けていたのは攻撃の連続性」

 

ここまでの結果は完璧だと評価。

連戦の影響か、今回のエスパニョールとのデルビーはファンが期待しているほどにはステキな試合とはならず。金曜夜にスタジアムを訪れた8万人弱のファンが大いに盛り上がる場面は少なく、最終スコアも1-0と地味なものとなっています。なかなかメッシに元の輝きが戻ってこない中で、試合を決める働きをしてくれたのがネイマールとアレクシスでした。大エースに元気がないのなら、俺たちがなんとかしてやるぜ、との活躍は頼もしいかぎり。いずれにせよ、あれこれとやり繰りしながらもリーガ12試合で11勝は見事なものです。

 

守備的なライバルを攻略するうえで足りなかったもの

エスパニョール戦終了後の記者会見にて、マルティーノ監督は試合をこう評価しています。「6日間で9ポイントを確保し、勝ちに相応しい内容で試合に勝っているのだから、私はとくに心配はしていないよ。バルサらしいスタイルでプレーし、8割近くポゼッションもしているわけだしね。時間とともに、このチーム本来の持ち味を見出していくだろう。攻撃時に不足していたのは激しさではなく、連続性だった。攻撃と攻撃の間に間隔を空けすぎたことで、相手チームに対処する時間を与えていたんだ。あとはラストパスの精度も足りなかったね

とはいえ、結果が出ているのは重要なことです。「今の私たちの仕事は、確実に勝利し首位をキープしていくことにある。プレー内容はすばらしいとは言えないし、改善の余地はたくさんあるけれど、私たちは相手を上回っているんだ。エスパニョールは今回、守備面で非の打ちようのない試合をしていたし、5人と4人で構成された2つのラインによって、前半は特に決定機を作らせてはくれなかった。そういう試合では、正確さとスピードが必要となる。アトレチコ・マドリーと戦ったカンプノウでのスーペルコパの第2戦と似た試合だったと思う。好機を作るのに苦労した試合だった」

そして監督は言います。「ボールを回すスピードやトライアングル、ロングパス、試合のコントロールでチームは良くなってきている。もし私たちが攻撃的にプレーしていて、かつ相手にチャンスを与えていないなら、ここ3試合でわずか1失点は私にとってマイナーなデータではない。チームが前進していると私は理解してるよ。バルサは安定した試合をしながら、ゴールチャンスも手にしている。失点0を保っていれば、勝つのはより楽になるしね」

 

メッシの無得点は単なる偶然

今回もまた決勝ゴールを上げたアレクシス・サンチェスについては、「彼はチームメイトを使う能力を持っているし、最近はプレーを自分で終えるようにもなっているね。得点力への疑問に対しては、昨シーズン最後に彼はすでにゴールで答えを出している」と称賛。ネイマールが主役になるのは良いことか?との問いには、「それがなぜ悪いことなのか分からないよ。彼がチームに溶け込んでいるのを私は良いことだと思うし、それが短い時間であるならベストだ。チームの中心選手たちが全員良い瞬間を迎えれば、私たちはすばらしい輝きを放つことになるだろう。現時点においては、結果は完璧だよ

一方で少々不安を呼ぶのは、4試合連続無得点のメッシの状態。しかし監督は楽観的な姿勢を崩してはいません。「私の意見は変わらないよ。彼は名選手だらけのチームの中で、一番重要な選手だ。どんなプレーをしようと、チームに大きく貢献してくれている

そして。「私は心配していないし、彼自身も心配していないと思う。データは単なる偶然だよ。19試合続けてゴールをするのも稀なことだし、3試合続けてゴールがないのも稀なこと。メッシの場合はハードルがあまりに高くなっているから、少しゴールが決まらなければ、クライシスみたいに見えてくるんだ。レオは先週、チャンピオンズのミラン戦で得点をしているし、落胆してるようにも見えない。今日もヘディングとフリーキックでチャンスを手にしていたしね。いずれにせよ、全く問題はないと思うよ」

また、マスチェラーノがアルゼンチンのEl Grafico誌のインタビューで、“夏のムンディアルのためにレオは調整しなければだめ”とコメントしたと伝えられています。しかしマルティーノは「一度読んでみたいね。書かれ方次第だよ。どのように解釈されたのかを見なければならない」とし、「私はメッシがムンディアルのことを考えているとは思わない。それは5月26日のチャンピオンズ決勝の後になるだろう」との見解を示しています。

FCバルセロナ 1-0 エスパニョールのマッチレポートはこちら

 

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