リーガを獲るのは簡単なことではない、とミスター。
すっきり快勝と言うわけにもいかなかったけれど、エース不在でもそれなりにチャンスは作り出し、エースの登場後はその絶大なる影響力によって3ポイントを手中に収めたティトバルサ。好機をたくさん逃したことで、フィエスタに出来なかったのは不満の試合でしたが、これにてリーガ優勝への王手には成功したわけで、まあ良しというところであります。残り4節で、必要とされるのは2ポイント。早ければ水曜、白組さんがもし取りこぼせば、その時点でプレーせずして自動的にタイトル確定です。
選手たちは野心とパーソナリティを示した
地元でのベティス戦に勝利した後の記者会見に出席したティト・ビラノバがまず強調したのは、早々にリードを許すことになった試合の大変さでした。「私たちには落ち着きが必要だったし、この試合がそうだった。いきなり相手に先制を許すというのは、簡単な状況ではない。選手たちは今回もまた野心とパーソナリティを証明してくれたよ。ここまでの出来事からして、簡単な試合ではなかったからね」
この勝利によって、バルサはリーガタイトル奪還まであと2ポイントとしています。「私たちは全力でリーガを戦ってきたよ。今季のリーガで示されたのは、私たちの安定感だ。後半戦のマドリーはスペクタクルな結果を残しているから、もし私たちが取りこぼしをしていたなら、良からぬことになっていただろう。私はこれからもマドリーが全勝してくると考えている。だから私たちは残りの2ポイントを加えなければならない。すでに勝ったと思うことは禁物だ。誰も勝点をプレゼントしてはくれないんだからね」
そして。「前半戦、私たちはリーガを18勝1分で乗り切り、後半戦も落ち込んでいくことはなかった。すばらしい後半戦を行うマドリーのプレッシャーに耐え続けてきたんだ。リーガは満喫する価値のあるタイトル。獲得するにはとても苦労するタイトルだよ…… もしリーガを制したなら、ファンは喜んでくれるだろう。チャンピオンズでの敗退で彼らが落ち込んでいるのは解かる。最近のことだし、負け方も残念だったからね。けれどもそれはこのクラブの要求度の高さだ。ファンへの不満はないよ。彼らはチームをよく助けてくれた」
指揮官はまた、こうも語っています。「改善と自己批判は不可欠だ。負傷者の発生によって、とても難しい一年だった。監督が2ヶ月間チームを離れることにもなったし、それらのことは全て、改善に役立てていけると思う。今季は私にとって、監督として最初のシーズンだった。来季はおそらく、幾つか異なったことをやっていくよ」
ティトはまた、「月曜日に検査のためにニューヨークへと行き、木曜日に帰ってくる。前もって予定されていた検査だよ」と説明。ジョゼ・モウリーニョがバルサを過去20~30年でのベストチームと称したことに関しては、「レアル・マドリーの監督にそう思ってもらえるなら、私にとってそれはパーフェクト。とても嬉しいことだよ」と述べています。
テージョは特別な選手
この会見で話題に挙がった主な選手は、ピケ、テージョ、メッシでした。まずはバイエルン戦後に”このチームにはなんらかの変更が必要”と語ったピケに対し、前日会見で”おそらく彼は、自分がその変更の一部に入り得るとは考えてないだろう”と一言釘をさした件については、「私はそれを、笑いながら言ったんだけれどねぇ。私はジェラールを子供の頃から知っているんだ。彼へとメッセージを送るために、みなさんを必要とはしていないさ。彼とはすばらしい関係にあるしね」と回答。「みなさんはかなりマジメに捉えたようだけれど、ピケに関して私は疑問を抱いてはいないよ」と火消しをしています。
前半のテージョは再び存在感を発揮しました。「彼は特別で、チームに違ったものを与えてくれる選手。守備面でも良くなってきてるね。彼にはスペースを突き、シュートを放つ能力がある。日ごとにトップチームの一員になっていると思う。もっと多くの出番が相応しいか?それは分からないけれど、私たちが求めた時にはとてもよく応えてくれているし、アレクシスやビジャがいる中でたくさん出場もしてきたのは確かだ。シーズン序盤、彼がこれほどのリアクションをするとは考えてなかったと思う。バイエルン戦?終わってから言うのは簡単だよ」
そして最後は、レオ・メッシについてです。「怪我をよく管理し、朝夕の仕事(物理療法)がなければ、この試合には間に合っていなかっただろう。彼とは今朝話をして、彼の感触は良かった。フィジカルのフォームが落ちているのは、この1ヵ月半あまりトレーニングを出来ていないからだよ」
【FCバルセロナ 4-2 ベティスのマッチレポートはこちら】
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