結果には満足ながら、チームはより決定的であるべきだと監督。
ミッション・コンプリートです。カンプノウにて行われたチャンピオンズ第3節FCバルセロナ対ミランは、終始優勢に試合を進めたホームチームが3-1で順当に勝利。4試合連続でゴールがないことで巷の注目を集めていたレオ・メッシが2ゴールをあげたことで、チーム周辺の雰囲気もさらに良くなっています。華々しく圧倒的な勝利ではなかったですが、プレーのスピードが各所で上がっていること、枠内へのシュートが増えたこと(10本)、ネイマールがまたもや存在感を発揮したことなど、ポジティブな出来事も幾つもあった試合でした。結果は言うことありません。
相手チームに可能性を与えてはいけない
「求めていた目標を達成できた。今後に向けて安心感をもたらしてくれる勝利」と、ミラン戦の結果に満足感を表したヘラルド・マルティーノ監督。今回の3ポイント獲得でバルサは1/8ファイナル進出を決め、1位確保へもあと1ポイントとなりました。「次はグループの首位を決めないとね。それによってより大きな自尊心も得られるだろう」
この夜のチームには2つの顔があった、と監督は試合を振り返っています。「前半終了間際の(ミランの)ゴールが、後半に影響を与えたね。ハーフタイムを挟んで、試合は別の顔を持っていた。これは逆説的なことだけれど、よりコントロールの効いていた前半は相手エリアへ侵入する回数が少なく、行き来の激しかった後半のほうがチャンスは多かった・・・ とはいえ、私としてはそのどちらも嫌いではないんだ。前半の私たちは良いプレーをしていたし、後半は相手が攻め始めたことでよりスペースがあった」
チームがより危なげなく勝っていくための修正課題は、さっさと勝負を決めることだ、とミスターは言います。「結果を危険にさらさないゲーム運びが求められるね。私たちは時々、試合をモノにするチャンスを十分に手にしながら、相手チームに可能性を与えてしまうことがある。バレンシア戦やバジャドリー戦もそうだったし、私が今一番気にしているのはそのところだよ」
「もしラストパスにもう少し精度があったなら、点差はもっと広がっていただろう」という監督はそして、「私が気に入らないのは、試合をコントロールしていない相手チームがこちらにダメージを与えるチャンスを手にすることなんだ。ボールを取り戻す際、私たちはもっと決定的でなければならない」と改善点を挙げています。
“ぷちクライシス”について
そして前日の会見で皮肉っぽく語っていた“クライシス”に関しては、「私は話を横道に逸らしたくないんだ。私にとって興味があるのは、フットボルの話をすること。批判によって気を悪くはしないけれど、良いプレーをしているとみんなに思ってもらえると私としても嬉しいし、そのために毎日トレーニングをしている」とコメント。ある記者との間でピリッとする瞬間もありましたが、「火曜日の会見は後悔していない。起こるべきではないエピソードはあったとはいえ、私がそれを引き起こしたわけでもないしね。フットボルの話をした、普通の記者会見だった」と、このテーマの幕引きをしています。
メッシ、ブスケツ、プジョル
一方で明るいニュースとなったのは、復活の狼煙となりそうな2ゴールをマークしたレオ・メッシです。「彼はすばらしい試合をしたよ。輝きを放っていたし、スピードもあった。彼の場合、調子の悪い時には注意が必要なんだ。自ら万全ではないと認める時でも、その数日後には試合を変えて見せるわけだからね」
この試合で飲もう一人の主役はやはり、恋人エレナさんに“E”のマークを捧げたセルヒオ・ブスケツでしょう。エル・タタさんは言います。「私がコメントをする必要はないよ。グアルディオラやティト時代、それにスペイン代表でのプレーを振り返れば十分だ」
カピタンプジョルをベンチ登録しなかった理由については、「彼はトレーニングを重ね、フォームを上げなければならない」と説明したマルティーノ監督。“ピケ&マスチェラーノ”と“プジョル&バルトラ”のコンビが出来ていることに関しては、「練習試合でプジョルがマルクを修正し、落ち着きを与えていた」のを見てからそうすることにしたらしく、「どちらのペアもチームに安心をくれている」と語っています。
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