約2ヶ月間の頑張りに、クラブが報いる予定。
サンシーロでの予想以上の黒星から始まり、クラシコ連敗へと至るところまでは疑問の声だらけだったジョルディ・ロウラですが、カンプノウでの歴史的逆転勝利からは一変。今では”いや~実によくティトの留守を守ってくれた、お疲れ様”との、労いの言葉に包まれている第二監督であります。正直ロウラでは厳しいと思っていた者としましてもゴメンナサイの気持ちでいっぱいなのですが、このたびの彼の頑張りに報いるために、クラブはどうやら特別手当てを用意しているのだとか。ロウラならきっと、ティトが戻ってくるだけで満足と言うでしょうが。
あくまでも第二監督として、親友の留守を預かった2ヶ月間
1月末からのこの2ヶ月間は、ジョルディ・ロウラにとって生涯忘れられぬものとなるでしょう。病に倒れたボスであり親友のためにバルサという大変なチームを率い、大きな喜びと胃の痛くなる日々を味わった第二監督。その実際の重圧たるや、外野の想像を超えたものだと思います。最近のロウラの写真を見ますと、なんだか老けた感じがしますし。
そこでFCバルセロナは第二監督の努力に対して、特別ボーナスを与える考えだそうです。ロウラの銀行口座はシーズン終了後、いつもよりも多めにちゃりんと増えることになります。
ティト・ビラノバの留守を預かるようになってから、ロウラは毎日10時間以上働き、ニューヨークのティトと絶え間なく連絡を取り合ってきました。19日付けのMUNDO DEPORTIVO紙には、監督代行をしていたこの2ヶ月間、ロウラが守り通してきた幾つかのことが紹介されています。
■試合中、ベンチの監督席には決して座らない
■いかなる遠征の際も、飛行機でティトの座席を空けていた
■ビラノバ不在中、監督のオフィスに足を踏み入れなかった
幾つかの会見でロウラは「自分は第二監督だ」と主張してきたロウラでしたが、それは決して口だけのことではなく、行動においても徹底されていたわけです。あくまでもそれが、彼の流儀。メディアに叩かれるロウラのことを選手たちは一貫してフォローしてきましたが、そういった彼の人間性も、チームを大きな混乱に陥れることなく、コパを落としたのみでティトの手へと戻せた要因のひとつでしょう。どんなに厳しい状況となっても、第二監督の口から愚痴が漏れたことはありませんでした。
ティトの帰国は26日
現在、トップチームはFIFAウィークのために選手が5人だけになり(ピント、ジョナタン、アビダル。プジョルとアドリアーノは負傷中)、うち元気な3人はバルサBの若者たちとトレーニングをしています。ジョルディ・ロウラにとっては、ホッとひと息といったところのここ数日でありましょう。
各メディアの伝えるところによりますと、ティト・ビラノバは来週26日(火)にバルセロナへと戻ってくる予定のようです。そしてこの日、ミスターはプラット空港から直接シウター・エスポルティーバへと向かい、その日のトレーニングセッションで指示を出すのだとか。帰国に際してはメディアはきっと”祭り”になると思われますが、ティトが帰国会見を開くのか、あるいはセルタ戦の前日会見まで”お預け”になるのかは、まだ決まっていません。
いずれにせよ、ティトの復帰によってチームは速やかに平常運転へと戻ることでしょう。ロウラは第二監督へと戻り、ミスターと協力してセルタ戦へと備える。そしてバライドスのベンチではロウラがず~っと空け続けてきた監督席に、ティトが座るのであります。
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