ロウラ「ミラン戦でどうプレーしたいか、明確な考えがある」

ミランとの決戦を前にしたデポル戦での、チームの姿勢を称えた第二監督。

クラシコ連敗に対するリアクションを示さなければならず、かつ3日後に控えたミランとの大一番へと十分な余力を残さなければならない。このデポルティーボ･デ･ラコルーニャ戦はバルサにとって、非常に取り扱いの難しい試合でありました。控え中心メンバーで臨んで、敵地未勝利の最下位チームを相手にもし勝点を取りこぼすようなことになれば、歴史的逆転劇を演じようというムードに思いきり水を差すことになってしまう。その中できっちりと完封勝利を手にしたのは、評価できることです。

ミラン戦でのカギは、パス展開のスピード

試合後に行われた記者会見でジョルディ･ロウラが強調したのも、この厄介で落ち着かないデポルティーボ戦を確実にモノにした選手たちの姿勢でした。「前半の内容は良かったし、チャンスも数多く作り出していた。前半で試合を決めることもできていただろう。けれども1-0のスコアだと、ひとつの不運なプレーで同点になっていたかもしれなかった。私たちにはもっと、ゴール前での正確さが必要だったよ。とはいえ、私たちが激しくプレーし、デポルにチャンスを許さなかったのも確かだ。重要なのは失点をゼロに抑えたことで、私たちはこの試合にとても満足している。シーズンの基本となるのはリーガであり、私たちはまた一週間、このアドバンテージを保つことが出来るからね」

13試合続いた失点を0にし、勝点3を確保できたなら、このデポルティーボ戦への興味は正直もうありません。この会見での質問は、火曜日に控えているミラン戦へと集中することになりました。「コンペティションはそれぞれに違う。火曜日はまた別の物語が待っているし、区別しなければいけないと私は思うんだ。私は常々、試合を向かえるための一番の方法は、直前の試合に勝つことだと言っている。私たちは今日激しくプレーした。そして無失点にも抑えた。もちろんそれは、次へと向けたプラス材料だ」

では、どのようにしてそのミランとの試合に臨んでいくのか。ティト･ビラノバの留守預かる男はこう説明しました。「ミラン戦は私たちが赤丸で囲んでいた、非常に重要な試合だ。自分たちがどのようにそこに挑んでいくか、私たちの考えはとても明白なんだ。戦術要素は重要だけれど、彼らがどのようにプレーをしてくるか、自分たちがどうプレーをしたいか、私たちはハッキリと分かっている。チームの精神状態に問題はないと思う。火曜日の試合の重要性は、誰もが知っていることだ」

「今週、私たちはかなりハードに仕事へと取り組んできた。チーム状態は良いと思うし、やってやるんだとの強い気持ちを持っている。逆転を目指して、私たちは全てを出し尽くすよ。選手たちは試合をとても楽しみにしているし、勝ち抜けを果たすためにやれることを全てやっていくだろう」

具体的なプレー目標については。「論理的な問題として、私たちは攻めなければならない。けれども逆転したいからといって、プレーを急いではいけないんだ。激しさの中に、求められるバランスを見出す必要があるだろう。ボールにスピードが加われば、私たちの攻撃により選択肢が増すことになる。可能なかぎり速くボールを展開するのが重要だ」

どうプレーするのか知っている。良き事です。あとはそれを実際にピッチ上で、カテナチオなチームを相手に表現できるか。偶然でも幸運でもなんでもいいので、頼みましたよロウラさん･･･。

アレクシスのプレーに満足

先発メンバーに関しては、もちろんヒントは明かしていません。「火曜日の先発イレブンはまだ決まっていないよ。トレーニングはあと3回残されているし、いつものようにティトと話し合って決定していくさ。デポル戦でのアレクシスは重要な働きをしていたし、ゴールも決めたね。彼のマークを外す動きは素晴らしく、守備面での貢献も大きかった。火曜日の試合に向け、彼もまた選択肢の一つだ。出番に恵まれない選手たちがプレーするのを見るのは好ましいものだけれど、今日はみんな良いプレーをしていた。それによって（テクニコが）頭を悩ませることになるのは良いことだよ」

サンちゃんに復調の兆しが見られた一方、パッとすることなく、スタンドの一部から指笛を鳴らされていたのがセスク･ファブレガスです。「観客は自由に意思表示できるからね。どんな選手にも、好不調があるものだよ。私たちとしてはセスクのプレーにはとても満足している。彼は今シーズン、素晴らしい試合を幾つも行ってきたんだ。この試合もファンはとても良かったし、最初からチームをよく励ましてくれた。火曜日もまた、チームの側にいてくれるだろう」