ビッグチーム同士の対戦に本命はないと言う監督。
今回のミラン対バルサでは、下馬評で本命とされているのは後者の青エンジチームです。しかしながら”謙虚をもって尊しとなす”の精神が徹底されているバルサテクニコに、そんな周囲の評価に乗っかるつもりはありません。ジュゼッペ・メアッツァにて行われました試合前日会見で、ジョルディ・ロウラはこう語っています。「バルセロナが本命であるとの意見に、私は同意しないよ。ミランはヨーロッパで最も栄誉あるチームの一つで、サンシーロでは私たちはいつも苦しめられてきたんだ。偉大な2チームが対戦するトーナメント戦においては、本命を語る意味はない。大きなサプライズがないかぎり、勝負はカンプノウで決まるだろう」
「人々が私たちを本命視するのは理解するし、彼らが楽しんでいるのはいいことだ。けれども私たちは(今回対戦する)スタジアムやライバルのことを知っていて、その認識は持っていない。もし私たちが勝ち進めないとしても、それは相手を過小評価したからではないんだ」
FCバルセロナとACミランは昨シーズンもチャンピオンズで対戦しています。「彼らがシステムを大きく変えてくることはないだろう。私たちが分析した試合ではどれも、彼らのプレー方法は似ていたからね。けれども試合が始まるまでは、どうなるかは分からない。ノチェリーノの不在?ミランはバリエーションのあるチーム。影響があるとは思わないよ」
ジョルディ・ロウラは現役時代の1989年、スーパーカップでサンシーロを訪れ大怪我を負っています。それは彼のエリート選手生命を途絶えさせるほどの重傷でした。「私のキャリアの中で、非常にデリケートな瞬間だったよ。事実上プレー不能となったのだから、良い思い出とはならない。ただ23歳と若かった私に、人生はその後、他のチャンスを与えてくれたんだ。それから私はここを何度か訪れているけれど、それはいずれもステキな経験だった。フットボルを愛する者にとっては、サンシーロを訪れることは誇りなんだ」
すばらしい回答。第二監督はまた、ミランについてこうも称えました。「あの頃のミランはフットボル史上最高のチームの一つだった。今はがらりと変わったけれど、どんな選手が所属していようと、ミランはヨーロッパにおける最高のチームの一つなんだよ。サンシーロでのミランは常に怖いチームだ」
失点の多さは改善すべきポイント
不振のトンネルを抜け出せないアレクシス・サンチェスについてのテクニコの評価に、これまでと変化は見られません。「もうすでに言ってあるとおりに、私たちは彼を助け元気付けようとしなければならない。彼のいつも称えられるべき姿勢で仕事に臨んでいる。彼がこれを乗り越えられると、私は確信している」
チームが9試合連続で失点中である件については。「私たちは失点する以上に得点しているとはいえ、改善は必要であるし、上手くいっていないポイントにも目を向けなければならないのは確かだ。失点を避けるために、私たちはその理由を分析している。いつも逆転するための時間があるとは限らないからね」
そして最後にジョルディ・ロウラは、チームがチャンピオンズ再開を心待ちにしていたと認めています。「もう長い間、このコンペティションから離れていたからね。チャンピオンズはとても魅力的な大会だし、選手たちもまた楽しみにしているよ」
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