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それでもスアレス

FIFAから厳罰を下された“常習犯”を獲得するのか。

ムンディアルのイタリア戦でキエッリーニにがぶりしたルイス・スアレスに対し、FIFAの規律委員会は代表での公式戦9試合への出場停止と、4ヶ月間のフットボルに関係する活動の禁止(チーム練習も参加不可?)を言い渡しました。事件前は、“セントラルをばっちり獲得した後ならば、条件次第ではバルサのスアレスも見てみたい”という雰囲気だったクレ的世論も、さすがに反対派が主流に。しかしながらメディアの論調はさほど変わることなく、“バルサは獲得を止めたわけではない”となっていまして、良くない方向で落ち着きません^^; ひとまずは経過観察になるらしいのですが。

値切りのチャンス到来・・・?

今回の事件によって、ルイス・スアレスを取り巻く環境はがらりと変わりました。張本人であるスアレスがダメージを食らい、順調だと言われていたバルサ移籍がとりあえず頓挫したりスポンサーが契約解除を検討しているらしいのは自業自得とはいえ、お気の毒なのは所属クラブであるリバポーさんです。8,000万ユーロでの放出、あるいは5,000万ユーロ+アレクシス・サンチェスだ、なんて交渉はもはや成立しないでしょうし、一体どうしたものか、と思案に暮れているんじゃないかとお察しします。たぶん。

一方でバルサは、まずよーく考え直しましょう。熱で浮かされていたのを冷ます良い機会とし、我に返り、緊急課題であるセントラル問題をなんとかすることに集中していこうじゃないですか。もはやルイス・スアレスが来季もアンフィールドでプレーを続けられるとは考えにくく、彼の獲得を競っていたレアル・マドリーはどうやら舞台から降りた状況。積極的に“野獣”を引き受けようとするクラブはない。リバポーに選択肢は多くないはずです。

もしバルサがリバポーさんの立場であれば、スアレスに幾らの値が付くかを想像すると、2,000万ユーロに届くかどうかも怪しいところです。もうすぐ28歳。これから下り坂ですし、バルサなら足元を見られまくって叩き売りになるでしょう。リバポーもおそらくそうであろうと想像するのですが、英国人は果たしてこの状況で弱みに付け入られることをよしとするのか。逆に、NOOO!スアレスを売る気はない!と言うかもしれない。そうくれば、スビたちには多くは出来ますまい。

ラ・マシアの価値にそぐわない

しかし、です。移籍金が安くなりそうだから獲る、でいいのか。例えスアレスが2,000万ユーロになったとしても(ならないでしょうが)、バルサは彼のイメージがラ・マシアの教える価値とは折り合いがつかないことを覚悟しなければなりません。野心や闘争心はラ・マシアも認めるところですが、がぶりや差別発言は真逆。ストイチコフの荒々しさともまた違うでしょう。ジョアン・ラポルタ元会長がフランク・ライカーの後任にジョゼ・モウリーニョをリストアップしながらも、彼と契約しなかったのは“クラブのイメージにそぐわない人格”だったからです。

SPORT紙などは、“スアレスはまずは公の場での心からの反省と懺悔と、再発しないとの宣言を。交渉はそこから”としていますが、本当にそれで良いのかを熟考しなければ。約束して制御できる人なら、きっともう出来ているでしょうし・・・。バルサの隙を突くことにかけては一級品のカベルナ(マドリーメディア)が、スアレスをネタに騒動を起こすのも目に見えてます。ああ、バルサメディアはそれはそれで良いのかも。

当然バルサもスアレス獲得のリスクを考慮し、彼がクラブの名誉を傷つけるような行為を行った場合には厳しいペナルティを科すような契約条項を入れるでしょうが、、、キャリア三度目のがぶりはやはり大問題。2日前とは比べモノにならないほどにアンチスポーツの象徴となった選手を獲るのは、本当にいいんですかバルトメウさん。ソフィア夫人とのラブストーリーを知って、興味が沸いていたのに、非常に残念です。

バルサフロントとしましては、今夏は保留となっているFIFAさんによる補強禁止処分が、来年はどうなっているか分からないのが難しい状況ではあります。それなら来季なら3,500万ユーロというマルコ・ロイスですが、この夏にブッこむとかは如何か。こちらもドルトムントに相当に高値を付けられるのは確実ですが、これから大器となる可能性を大いに秘めた選手ですし、4年契約の最終年(33歳)にはだいぶ燻っていそうな完成品のメガクラックを連れてくるよりも、良いんじゃないか。いや、まずは何度も言ってますが、セントラルの確保ですよね。。。ハングリーな選手なら、他でもいるでしょうし。上手くまとまりませんが、今回はこの辺で^^;

 

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