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ルーチョ「ダイレクトにプレーした」

ピッチコンディションを皮肉で批判した監督。

FCバルセロナがグラナダから貴重な3ポイントを持ち帰りました。内容的には褒められたものではなく、場合によっては惨事となっていたかも、とも思えたゲームでしたが、きっちりと勝点を得られたのは幸いにもゴール前での効率性には問題がなかったことが大きいです。なかでもラキティッチとルイス・スアレスがここぞの瞬間で見事な仕事をやってのけ、好セーブを見せたクラウディオ・ブラボとともに試合の主役に。メッシとネイマールに元気がなかったのは心配ですが(特にネイ)、やがて訪れる“真実の時”にはまたフォームを上げてくるでしょうし、二人の代わりにスアレスがチームを救っているのは前向きなことです。チャンピオンズ直後なので、こんな試合もありますわい。

ラキティッチとスアレスが存在感

その火曜日のマンチェスター・シティ戦からの落差が激しいことで、イメージの残念さは増しますが、この2月末~3月初旬のチーム全体のフォームはまた少々落ちているのが実際のところかもしれません。アノエタで敗北した後の一連の出来事でチームは発奮し、アトレティコ戦の勝利をきっかけにグイッと調子を上げて11連勝をしたけれど、その効果も一段落している感じ。あるいは単にシティ戦に気合を入れた余波ですかね。

前線からのプレッシングが上手くいかず、19位グラナダに易々と侵攻を許していたのは観ていて楽しいものではないですが、、、この落ち着かない試合でイバン・ラキティッチがハイレベルなプレーで勝利に大貢献したのはポジティブでした。そのラキティッチと黄金の連係を見せたルイス・スアレスも見事でしたし、イバンがゴール後にテル・ステーゲンと抱き合って喜んだり、ルイスが自分で決めればいい1-3のゴールをメッシ(オフサイドポジション)に惜しげなく譲ったのも良いシーンでした。

ネイマールに一時期の勢いがなくなっているのは心配ではありますが(ビジャレアル戦のペナルティ失敗が影響?)、3月第3週のチャンピオンズ~クラシコウィークにはまた元気になっていると期待して。この時点でカード累積5枚となったことで(次節出場停止)、そちら方面の心配がなくなったのは良いことです(あとはジョルディ・アルバ、ブスケツあたりがリーチなのをどうやり繰りしていくか)。

狙ったとおりのプレー

なんにせよ、チャンピオンズの大一番直後の精神的疲労、調整が難しいという16時キックオフ、いつも苦労しているロス・カルメネス・スタジアム(加えて芝の状態もいまひとつ)、などの条件が重なったなかで勝点3をきっちり確保できたのがこのグラナダ戦の一番のニュースです。試合終了後、ルイス・エンリケがまず強調したのはいつものように選手たちの姿勢でした。「特別な条件の中でこの試合に勝てたことにとても満足しているよ。チャンピオンズリーグの後でこういう試合をプレーするのは難しいもので、私たちは昨季このスタジアムで負けているんだ」

指揮官はまた、芝生の状態に関して皮肉たっぷりにこうも述べています。「3本続けてパスをつなげようとして、何度かそれに成功した両チームを称えなければね。ただし今回のような試合に私たちは慣れている。相手チームはそれぞれに自分たちの武器を用いてくるわけで、今回は選手間で連携することが難しいと予想したので、私たちはダイレクトにプレーし、セカンドプレーで効果的であるように試みたんだ。チームはそれを非常に上手く理解していたし、結果を危険に晒さないために求められる先制点を得ることもできた。守備面でも良い仕事をしたことで、苦しむことはなかったよ」。前半は特にドタバタする場面が多かったですが、ルーチョの言葉によるとバルサは別に苦しんでいたわけではなかったわけです。ほう。。。

間違いなかったのは、全3得点に絡んだルイス・スアレスのパンチ力でした。この9番に関する質問に対し、ルイス・エンリケは報道陣への毒舌で返しています^^; 「今、キミたちメディアは得点を決めていることで彼を称えているけれど、バルセロナでプレーを始めた時から、彼のプレーは非常にレベルが高いんだ。おそらく今は彼の仕事がよりスペクタクルになっていて、より注目を集めるようになっている。しかし私は始めから彼のチームへの貢献の全てを強調していた」

そして試合開始前に報じられたチャーリー・レシャックの“ルイス・エンリケは多くのノルマをチームに課している”発言に対する質問には、「私が知っているただ一つのノルマは、ノルマ・ドゥバル(女優で司会者)だよ」と微妙なジョーク(皮肉?)で返したミスターでした。

 

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