序盤の結果は決定的にはならないと監督。
いよいよ2015/16シーズンのリーガ・エスパニョーラが開幕し、スペイン各地で熱戦が繰り広げられています。FCバルセロナの初戦は日曜日にサン・マメスで行われるアスレティック・クルブ・デ・ビルバオ戦。タフなスタジアムでの難敵とのデビュー戦ですが、9日前のスーペルコパで4-0とやられた分を是非ここで取り返したいところです。バルサにとっての明るいニュースはジョルディ・アルバに出場許可が下りたこと。今回はこちらが休養十分、あちらが疲労蓄積状態での対戦となります。そのあたりはどう影響しますか。
アルバに出場許可
今回のビルバオ遠征への招集メンバーにおいて、一番のニュースはジョルディ・アルバに医療サービス部からの試合出場許可が下りたことです。今月5日のジョアン・ガンペル杯(対ローマ)にて右ハムストリングスの半膜様筋を負傷しいていたラテラルでしたが、予想(期待)されたとおりに土曜日のセッション後、怪我はもう完治したとの診断が下りました。いきなりのフル出場は無理とはいえ、先発起用される可能性は十分です。
アスレティック戦への招集メンバーのうち、ちょっとした驚きだったのはフィリアル(Bチーム)のファン・カマラとジェラール・グンバウがリスト入りしたことです。カマラにとってはこれがトップチームへの初召集で、ツイッターにて「アスレティック戦のトップチーム遠征メンバーに入ってとても幸せ!」と喜びのツイート。一方でグンバウはUSAツアーにも参加し、セルジ・サンペールより多くの出場時間を手にしています。どちらもポジションはセントロカンピスタ。背番号はそれぞれ27と28が与えられます。
そけい部に違和感のあるアドリアーノは今週末には間に合わず、ドグラスとともに招集外。出場停止処分のジェラール・ピケ、ジェレミー・マテューもまたバルセロナに居残りです。
ちなみにバルサ公式によると、当初は背番号16を着けていたサンドロ・ラミレスは、今後「19」に変更になるそうです。そっちの方がしっくりきますな。
土曜日のトレーニングではまた、ネイマールJr がグラウンドへ戻ってきています。おたふく風邪からはもうすでに完治し、これからは失われた体力の回復段階。来週のマラガ戦には出場できるだろう、と見られています。
アスレティックの方が疲れている
そういったチーム状況での、この日曜日のアスレティック・クルブ戦。先だって行われたスーペルコパではコンディションで劣っていたバルセロナでしたが、このリーガ開幕節ではそこに変化が生じている、との見解を前日会見のルイス・エンリケ監督は示しています。
「私たちはすでに2回対戦しているけれど、今回フィジカルコンディションを落としているのはスロバキアへ行ってヨーロッパリーグ予選をプレーしてきたアスレティックだ。試合を巡っての状況は全く異なっている。スーペルコパのイダと比べ、今回はこちらに有利な状況だと思う。私たちは良いトレーニングをこなし、フレッシュな状態で日曜日を迎える」
しかしそれで、アスレティックが楽な相手になるかといえば違います。「アスレティックは非常に厄介なチームだ。プレッシングによって、こちらに落ち着いてプレーさせてくれることはまずなく、守りも効いている。カウンターアタックも得意としており、前線にはアドゥリスのような並外れた選手がいる。すでに証明されているように、彼はどんな瞬間でも脅威となれる選手だ」
リーガは長丁場
2015/16シーズンのリーガに関しては、自分たちが優勝の有力候補とされることを受け入れつつも、開幕節ではなにも決まることはない、と強調したルーチョです。「昨年私は、前年度王者のアトレティコが優勝候補だと言った。そして今年はカンペオンである私たちが優勝候補といえるね。私たちとしては良いフットボルをし、再びタイトルを勝ち取ることを非常に楽しみにしているけれど、リーガはかなりの長丁場であるし、序盤での出来事が決定的にはならないよ。激しい優勝争いとなるだろう。4チームがタイトルを争う可能性がある」
開幕節の相手はスーペルコパで完敗したアスレティックです。「リーガは長いんだ。第1節で起こることが、決定的になることはないだろう。特別なスタジアムで良いスタートを切ることは良いことだけれどね。こちらの状況は、スーペルコパの二試合よりも良くなっている」
アルバ、ネイマール、ペドロ、ポルテーロ
このアスレティック・クルブ戦には、ジョルディ・アルバに医療部からの出場許可が下りました。「出場するかどうかは、明日ビルバオに到着してから決めていくさ。90分出場はおそらく彼には長すぎるだろう。私たちの選択肢は多くないけれど、新しいことをすることは可能だ」
「ネイマールは今日、トレーニングを開始した。彼のプレシーズンは今日始まったようなものだよ。いつ起用できるかは、これからの回復具合による。復調に時間がかかるとの心配はしていないよ。彼は体重の軽い身軽な選手だし、すぐに出場できる状態となるだろう」
バルセロナを離れてプレミアリーグへと旅立ったペドロ・ロドリゲスについては。「彼の決断は理解できるものだった。以前のような状況が続くことをペドロは望んでいなかったし、ただ彼の幸運を願うだけだよ」とコメント。
ポルテーロに関しては、アスレティック戦で出場した選手がすなわちリーガのレギュラーになることを意味しない、とルイス・エンリケは述べています。「それはパフォーマンス次第となるだろう。明日プレーした選手が、リーガ全試合でプレーすることにはならない」
その他の話題に対するバルサ監督のコメントは以下のようになっています。
タイトルを競う準備はできている
プレシーズンについて。「おかげさまで、昨シーズンのタイトル獲得によって2つのタイトルを競わなければならないという、いつもとは異なるプレシーズンとなったね。私の評価は普通だし、採点はシーズン終了後に行っていく。望んでいた場所に私たちはいるわけで、現在のチーム状態は良好だ。選手たちのフィジカルは優れた状態に戻っているし、タイトルを競う準備はできているよ」
ピケの4試合出場停止について。「クラブが控訴をしているわけで、その結果を私たちは待つだけだよ。そこでの結果を私たちは受け入れなければならない」
FIFAの制裁について。「非常にキツイ罰であることは分かっていた。しかしこのクラブはあらゆる種類の打撃(逆境)に慣れているんだ。私たちはこの10年間でもっとも多くの栄冠を手にしてきたクラブだ。それはつまり、私たちが多くのことを乗り越えていけるということで、私たちは競う準備を整えているよ」
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