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サンペール「エンリケには、へこたれるなと言われた」

トップチームに上がるため、フィジカルも強化しないとと期待の星。

国際親善試合によるパロンのため、ひっそりとした一週間を送っているFCバルセロナのトップチームですが、弟分のバルサBは木曜日、コパ・カタルーニャの準決勝でジローナと対戦。セグンダAに所属し、昨年はプリメーラ昇格にも近づいた格上の相手を1-0で下し、決勝戦へと駒を進めました。バルサを勝利に導く唯一のゴールが決まったのは86分。ネットを揺らし英雄となったのは、フベニールAに所属するアレックス・カルボネルでした。彼は褒美として、翌日金曜日のトップチーム練習に呼ばれています。

グンバウと会心の試合

そのジローナ戦の終了後、ミックスゾーンに姿を見せ、試合や自らについて語ったのがセントロカンピスタのセルジ・サンペールでした。「フィリアル(Bチーム)でとても気持ちよくプレーしているし、フィジカル状態はすごく良いよ。テクニック面でもそうだし、それによって感覚は上々さ」と語るサンペールはこの試合に、ジェラール・グンバウとのドブレピボーテで出場。会心の試合でしたねと訊ねられると、こんなふうに説明をしています。

「そうそう、別の試合でも何度か試したんだ。とても上手くいったね。でも僕がインテリオールをして彼がピボーテだったりとか、その逆とか、オプションは幾つかある。そのうちの一つがドブレピボーテなんだ」「僕らは一緒にプレーできるし、それだけでなく、プレーが似てないところがお互いを上手く補い合ってるんだと思う」

スタイルの変化に求められる適応

しかしトップチームに呼ばれているのは、ルイス・エンリケ好みのフィジカルを持ったグンバウばかり。その点に関し、ルイス・エンリケから何か言われたかと問われたサンペールの回答はこうでした。「彼にはバルサBの試合は全部観ていること、ジェラール(監督)とは常に連絡を取り合っていること、そしてへこたれることなくハードワークを続けるように言われたよ。チャンスはいつ訪れるか分からないってね

サンペールはフィジカルよりもテクニックに長けた、いわゆる“バルサっぽい”セントロカンピスタです。それが今のルーチョ流では逆にハンデとなっている。エンリケのチームで成功するには、プラスが必要となります。「トップチームのスタイルが少し変わったのは事実だし、今はよりフィジカルが求められる、行き来の激しいフットボルをやってるね。以前はもっとポゼッションをしていた。劇的な変化というほどじゃないけれど、そのニュアンスが加わったことで、フィジカルを上げないといけないのは事実だよ」

「でも結局のところはフットボルは進化していくものだから、そこに適応しないといけないんだ」

パスフットボルの権化でもあった、サンペールが尊敬するセルヒオ・ブスケツもルーチョ流に適応し、このところのパフォーマンスはずば抜けたものがあります。この偉大すぎるブスケツを筆頭に、トップチームの壁は分厚いですが、なんとかへこたれずにトライし続けてほしいところ。セルジ・ロベルトにせよ、ようやく壁をこじ開けたところですから。しかしバルサでの成功を信じ続けるのは、カンテラーノの星と言われる彼らでも難しいのでしょう。サンペールはこうも言います。

「今季トップチームへ昇格せねば、とは考えてなかった。Bチームで僕がすべきことは、この一年を最良のものとすることなんだ。僕はこのチームで3年目になるし・・・ ベテランの一人だから、若い選手たちを手助けするようにしてるよ・・・ 良いシーズンにしないといけないんだ」

「アーセナルの話はあったね。でもいつも言っているように、バルサで成功することが僕の絶対的な優先事項だよ」、(でももし無理だったら?)「もちろん、もしそれが出来ず、ここで成功する選択肢がないとするなら、出て行くことになるだろうね

ということでこのサンペール発言の、どの部分を見出しで使うのかはメディアによって分かれるところ。ちなみにSPORT紙は最後の「優先はバルサだけど、ダメなら出ていくことになるだろう」の部分、MD紙は「エンリケにへこたれるなと言われた」の部分を使っています。

 

コメント

  1. レト より:

    フィジカルが課題だとわかっているだけに、プレミアは一番避けるべき移籍先だと思いますけどね。
    宮市みたいにならないとも限らないので。