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テル・ステーゲンとサンペール

バルサが契約更新を考えている二人の、それぞれの状況。

チャンピオンズリーグから敗退したことで、その準決勝で各方面が盛り上がっている様子を指をくわえてみているしかないバルセロニズモ。この静かな平日にバルサ応援メディアが紙面を埋めるためには創意工夫が求められるわけでして、そういう時に手っ取り早いのが来季の補強候補のウワサ話となります。ということで27日のバルサ系スポーツ紙はどちらもセントラル補強をメインに持ってきているのですが、名前が挙がっているのは毎度お馴染みのマルキーニョスとチアゴ・シルバ。今更感がすごい二人なので、テル・ステーゲンの契約更新話にいってみましょう。

契約更新で心穏やかに

チャンピオンズ敗退によって随分とヒマになったのは、カップ戦でのみルイス・エンリケに出場機会を与えられているマルクアンドレ・テル・ステーゲンです。ここへきて突然ルーチョの気が変わらないかぎり、ドイツ人ポルテーロの次の出番は5月22日(土)のセビージャとのコパ決勝までない。アトレティコとのチャンピオンズ1/4ブエルタは4月13日(水)でしたから、1ヶ月と9日間ブランクが開くことになります。プロフェッショナルですから、どんな時にでも試合に出られる状態にしておくであろうテル・ステーゲンとはいえ、どこかでモヤモヤするところもあるでしょう。ウワサされる他クラブからのオファーが、セイレーンの歌声にならないとも限りません。

そこでバルトメウ理事会はテル・ステーゲンの心を穏やかにするべく、契約更新の申し出をする考えだと伝えているのが27日のSPORT紙です。

それによりますと、クラブから若きポルテーロへの提案内容は主に2つです。■ひとつ、キミこそバルサの将来を担うポルテーロだと、絶対的な信頼感を今一度強調する。■ふたつ、契約内容アップで信頼を表現する。それによってもう少しの間、思うように出場時間を得られない状況に辛抱してちょうだいとの試みです。

話し合いにおいてはまず、バルサからはキミを放出する考えは毛頭ないこと他クラブとの交渉の席には着かないことを伝えます。移籍可能な条件となる条件は、契約解除金8,000万ユーロを支払うことのみ。その上で彼への信頼を伝え、給料アップ&契約期間延長を提案するのだそうです。プレミアの富豪クラブたち(シティ、リバポー、ユナイテッド)がテル・ステーゲンを狙っているとされますから、年俸を上げるとなるとそれに並ぶ額が必要となりそうです。現在の年俸は推定300万ユーロとされています。

実際、ペップ・グアルディオラがバルサとの関係を悪くする引抜きをするとも思えないですし、シティに行ったところでまずはジョー・ハートの控えでのプレミア適応となるでしょう。一方でレギュラーになれそうなリバポーはヨーロッパリーグにも届かなさそう、、よっていずれは正守護神就任が堅いバルサ残留が一番良い選択肢だろうと外野からは思えますが、あと1年はクラウディオ・ブラボの陰になる可能性もありそうなだけに、野心的なテル・ステーゲンがどうバルサのオファーで納得するかですかね。

そして契約更新といえば、話が進まないことに痺れを切らしていると報じられるセルヒオ・ブスケツもいますし、ネイマールもいる。マルク・バルトラも2017年で契約が切れる。強化部の仕事は山積みであります。

サンペールはどうなる?

プレミアリーグから関心を持たれているバルサ選手のなかでは、テル・ステーゲンよりもセルジ・サンペールの方が決断としては難しいでしょう。バルセロナ初の純クラブ産選手として期待のかかるサンペールですが、テルセーラ(3部)でプレーするバルサBはもう彼の器には小さく、かといってトップチームでは偉大すぎるセルヒオ・ブスケツの存在によって出場時間は限られてしまう。成長のためにはもはや武者修行がは避けられず、それをどのような形にするのかを強化部は決断しなければなりません。

こちらもSPORT紙の情報になりますが、サンペールに対しては来季のプレシーズンをまずトップチームで過ごさせた後、チーム内での必要性や彼自身の出来を見て、テクニコたちが本シーズンの所属先を決断していくことになるそうです。スペイン代表がユーロ2016で勝ち進むほどブスケツの合流は遅れますから、サンペールのアピールチャンスは増えます。セルヒオの疲労度によってもチャンスは大きくなります。

とはいえピボーテとしてはセルジ・ロベルトも控えていますから、可能性としては修行コースでしょうか。バルサは2017年6月までの彼との契約を延長した上で、成長できるチームを探すと考えられています。

クラブが本気で成長しての出戻りを期待するなら、デニス・スアレスアレン・ハリロビッチのようなリーガ国内移籍が有力そう。あとはレンタルになるのか、買取オプション付の移籍になるのか。契約解除金は1,200万ユーロなので、英国方面がその気になれば十分引き抜ける額です。

セルジ・サンペールは現在21歳。20歳でトップデビューし、トゥレ・ヤヤとのポジション競争に勝ったセルヒオ・ブスケツがどれだけ怪物か、と改めて思いますが、サンペールもそろそろカンプノウで成功を掴むためのステップアップをしたいことでしょう。カンテラーノがバルサで成功するには、資質と並外れた努力と運のすべてが必要。サンペールはそれらを手にし、バルセロナの未来となれますでしょうか。

 

コメント

  1. silver より:

    ベティス戦も何とか勝ち点3を掴み取りましたね。

    ステーゲンは見た感じ、野心に溢れていそうなので、英国チームの守護神として君臨したいと思っていても仕方がないような感じがします……

    サンペールは純製カンテラーノとしての期待が掛かっていますが、それが彼の成長を妨げるレッテルにならないようにしてほしいですね。

    トップチームの方は、次のエスパニョール、最終節のグラナダとどちらにも負けるわけにはいきませんから、しっかりリーガを勝ち取って欲しいですね!!!

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