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マニータで優勝へ王手:エスパニョール戦

最終節でグラナダに勝てば文句なく優勝。

FCバルセロナが目標とするリーガタイトルまであと1勝へと近付きました。今季の本拠地での最終戦、91,000人がモザイクを描いたカンプノウへとエスパニョールを迎えたバルサは、暴力的なインコ(ペリコ)たちをフットボルで圧倒。メッシ、スアレス(2)、ラフィーニャ、ネイマールのゴールによってマニータ完勝し、貴重な勝点3を手中に収めました。2日前にバルサのリーガ優勝を阻止すると豪語していたポルテーロ、パウ・ロペスに5ゴールをプレゼントしたことで、溜飲を下げたバルセロニスタ。今週土曜日のグラナダ遠征で勝利すれば、ルーチョチームの2年連続リーガ優勝が決まります。

アトレティコ脱落

バルサとマドリー勢2チームによる三つ巴のレースは、この第37節へきてついに動きがありました。ここで脱落したのは、降格の決まっていた最下位レバンテにまさかの黒星(2-1)を喫したアトレティコ。対戦カードでは一番有利と思われていたシメオネチームが敗れるとは正直驚きで、フットボルとは怖いものだと改めて実感します。フットボルの神はどんな結末を用意するか分かりませんから、我らがバルセロナは確実に任務を完了せねばなりません。

バルサとレアル・マドリーに優勝のチャンスがある最終節へと向けては(メディアもファンも一番盛り上がる状況)、恒例の“勝利ボーナス疑惑”など、あれこれとウワサ話に花が咲くでしょう。リーガにおいては“黒い手”(白い手)の話に事欠くことはないですし、そういった話題も楽しみの一部です。

今節のデルビー・バルセロネスではラキティッチのゴールが存在しないオフサイドで無効となり、ペナルティの笛が鳴るべきメッシへのファールはお咎めなし。ヒル・マンサーノ主審はエスパニョールの暴力的プレーを清々しく容認していました。一方のベルナベウではベンセマのゴールがオフサイド後に生まれ、ロドリゴが謎の一発退場など、キナ臭さが漂う^^; そのあたりは怪しんでもどうしようもないので、バルサはただ自分たちのプレーに集中し、有無を言わせぬフットボルでグラナダに勝つだけです。

トリデンテに火力戻り、守備も改善

試合全体としては、バルセロナがエスパニョールを圧倒していました。前半の途中には幾分思うようにボールが回らない時間帯もありましたが、立ち上がりはベティス戦のように寝ぼけた様子もなく、ヒル・マンサーノ主審がラキティッチの2-0弾を認め、メッシへのファールにペナルティの笛を吹いていたなら、30分を待たずして勝負は付いていたことでしょう。後半の早い段階でルイス・スアレスが2点を追加してからは全く危なげなく、一部方面が期待した“タムダッソ”の再現はありませんでした。

3月末のムンディアル予選から調子を落としていた南米トリデンテは、ここへきて当たりが復活。すでに復調していたレオ・メッシルイス・スアレスに加え、このデルビーではネイマールにもまた輝きが戻っていたことは、タイトルを賭けたラスト2試合へと臨む上でバルセロニスタの心を明るくしてくれます。チーム全体としての守備も良くなり、それによって前線の働きも上がっている。後半のようなプレーが出来れば、グラナダにやられることはないでしょう。4月のフォーム下降時はどうなることかと思いましたが、瀬戸際からの復調にカンペオンとしての強さを感じます。

試合への入り方としては、やはり、今回のような自ら主導権を取りにいくやり方が安心して見ていられます。青白インコはいつものように乱暴なプレーでバルサを止めようと試みましたが、テル・ステーゲンを脅かすような工夫はなく、勝つだけでなくゴール祭りにしようと燃えるバルサの前には敵ではありませんでした。パウ・ロベスを始めペリコ選手たちが試合前にあれこれ言葉で盛り上げてきたことも、クラックたちを発奮させたかもしれません。結果はゴレアーダでの焼き鳥といったところです。

ルイス・エンリケ「私たちはリーガ優勝に相応しい」

この5月8日はルイス・エンリケにとって、幸せな誕生日(46回目)となりました。ベルナベウにて審判に助けられたマドリーがバレンシアにどうにか勝ったことで、リーガ優勝こそ最終節へと持ち越されましたが、チームは上々のパフォーマンスでエスパニョールに完全勝利。その様子を確認したミスターは自分たちがこのタイトル競争に勝つとの確信を深めたようで、試合終了後、このようにコメントをしています。「私たちはこのリーガを制するに相応しい。プレー内容においても、首位に居た週末の数においてもね。優勝まではあとほんの一歩だ」

その最後の一歩は、今週土曜のグラナダ遠征です。「グラナダへはその仕上げをしに行くよ。タイトルを得るために、最終節でも正確で穴のないプレーが出来ることを期待している。何も懸かっていないチームと対戦するのが良いのか、そうでないのかは誰にも分からない。アトレティコ戦でのレバンテに起こったことを見てほしいんだ。唯一降格の決まっていたチームが、ヨーロッパ最高のチームの一つに勝った。バレンシアがマドリーと引き分けなかったのは残念だね」

一時期のスランプを乗り越え、チームは改善していると監督は言います。「守備面で、グループとして改善が見られている。前線でのプレッシャーだけでなく、引きながらの守りにもね。現時点では、苦しんでいるという感覚をチームからは感じない」「(ここ4試合でのスコアは21-0)それは私たちの守備が大幅に改善され、上手くやっているという証明だね」

「手にしていたアドバンテージを失った時、感情/感覚を上手く処置するのは簡単ではないんだ。不当といえる負け方をした時は特にね。それでも私たちは立ち上がり、プレー内容を改善させてきた」「不運によって結果が影響を受けないように戦っているところだよ」

そしてルイス・エンリケは“ルチスモ(luchismo)”については「今のところ存在していないし、誰にも作り出してほしくはないね」ときっぱり否定。脚光を浴びる“チョリスモ”よりも“グアルディオリスモ”の方にシンパシーを感じると述べています。「私はグアルディオラの一番のファンだからね。かつては選手としてそうだったし、今は監督としてそうだよ。彼のチームがスペクタクルだからというだけでなく、彼は私のアミーゴだ。彼がチャンピオンズで勝とうが勝つまいが、私にとっては大したことじゃないさ」

 

コメント

  1. silver より:

    相変わらず臆病な羽根無しペリコ共はフットボール選手に相応しくない振る舞いで、特に相手GKのスアレスへの蹴りはク〇でしたね。(結果的に5点も取られた無様な姿は良い気味でした。)
    主審については、どこぞの操り人形なのか本物の無能なのかはよくわかりませんが…

    何はともあれ、あんな低俗なチームにリーガのタイトルを阻止されることがなくて一安心です。(まあ、あの程度で阻止されるほど脆くはないでしょうが)

    次の最終節、まさかでアトレティコが脱落しましたが、マドリーが2位に着けています。しっかり勝って、タイトルを勝ち取って欲しいですね!