苦しみながらも一丸となって目的を果たしたクーマンチーム
一体感はコパ決勝とラ・リーガ優勝争いへ立ち向っていくための希望
「逆転での勝ち抜けは、将来にとって非常に重要な士気注入になる」と前日会見でロナルド・クーマンが言っていたように、セビージャに3-0で勝利しコパ決勝行きを決めた後のカンプノウ周辺はこれまでの鬱憤を晴らすように盛り上がっています。「コパ優勝まであと1勝、この調子ならラ・リーガも可能性あり!」実際にそう都合良く話が進むかといえばまだ疑ってしまいますが、4月17日まではタイトルを夢見ていられる。これは意味があります。
バルサの逆転勝利を、素直に喜ぶ記事です^^ 記事タイトルは深く気にしないで^^
最後まで戦う強い気持ち、姿勢
試合内容的に多少マズい部分があろうとも、結果として大逆転勝利となり、かつ選手たちから勝利への強い執着心が伝わってくるとなれば、ファンの応援意欲も高まります。
セビージャ戦(3-0)は薄氷の勝利だった。オカンポスのペナルティが決まっていれば終了してたでしょうし、ジェラール・ピケのヘッドがクロスバーに弾かれることもある。ラングレがハンドでペナルティ献上とかもあり得た・・・ 重要なのは90+4分に同点弾を決めるメンタリティがあったことです。諦めない気持ちがなければレムンターダは達成されない。スピリット。これです。
そしてチームの一体感と、4月17日のコパ・デル・レイ決勝出場権。その日まではタイトルへの挑戦権が確保されている、というのは精神を安定させます。
3月5日版のSPORTは、「クーマンは全てを的中させた。先発イレブン、システムデザイン、プランニング、そして選手交代」と気持ち悪いくらいに持ち上げていて、ちょっとそれはいくら何でもwwwと笑ってしまうのですが、振り返ればあの試合が転換点だったね、なんて未来もあるかもしれないので今日のところは素直に喜んでおきましょう。
ロペテギチームを攻めあぐねながらも、自分たちは勝てる、勝つんだという強い気持ちを示したこと。1月のスーペルコパは終了間際に同点にされて延長で力尽きる逆パターンだったのに、それから立ち上がり、120分をガッツで戦い抜けたんだから進歩だと喜ばせてください^^
足りなかった部分の分析はテクニコに任せ、ファンはとりあえず喜ぶのである。
なんていうんですか一体感
ロナルド・クーマンは希代の戦術家でも用兵家でもないし、今のバルサにはMSNトリデンテのような破壊力もないですから、この先どこかで躓いてしまうんだろうなぁとは思います。この3-5-2はバルサの王道ではないですし(+ピケ離脱で運用困難に)、勝てたのは結果オーライの部分も認めねばならない。
とはいえです、昨年12月頃は、クーマンの戦術に選手たちが不満を持っているとか、ロッカールーム内に冷淡で無関心な空気が漂っているとか報じられていたわけで、よくここまで盛り上がってきましたよね。試合終了後に選手たちが輪になって跳ねて喜んでいる様には、「チーム」になったなと目尻が下がる。若手とベテランががっちり組み合うようになってきたのは、“真実の時”へと向かうチームの希望です。
カンプノウが過去に数々の魔法を起こしてきたのは10万人の観客の後押しが大きかった。そのサポートを受けられない今回、バルサが大逆転しようと思えば、自分たちの内なる力でどうにかするしかなく、不足があるなりに全員一丸で目的を達成したわけですからねぇ。
このセビージャとの連戦で得た一体感と自信はこれからのシーズン終盤を戦っていく上で大きな武器になり、追われるアトレティコには圧力となるでしょう。レムンターダによって見える景色が少し変わったバルサ。またすぐにパリ訪問があり、厳しい現実を見せつけられる怖れ十分ですが・・・ 国内二冠はまだ可能性がある。
4月17日のコパ決勝戦ではアスレティック・クルブにスーペルコパ(舞台は同じラ・カルトゥハ)とは違う結果を見せてやるぞ、と楽しみにしときましょう。
マルティン・ブライスウェイトはもうちょっと出場機会をもらっても良いぞ。
コメント
よくやってくれた!!
スポーツという、我々が愛する極上よ娯楽において、最大の楽しみは、真に筋書きがなく何が起こるかわからんということ。その意味において、ヨーロッパ明けとはいえ、前節ピスファンで2-0として「これはひょっとするぞ、応援じゃ!!」という空気を作っただけで、この物語は大成功だったわけです。
それが、あの塩漬けにされた一戦から一転、逆転までしてしまうなんて。そして、カンプ・ノウの魔法も、誤解を恐れずに言えばレオ・メッシの魔法もなしで勝ったということが、チームになったんだという気がします。
また次の物語を希望をもって見守れる、こんなに幸せなことはないよ、ほんとに。
ほんとブライスワイトはもっと出るべき選手!個人的にもそう思います!
コパのグラナダ戦。今回のセビージャ戦。
大逆転の時の審判が。
ホセ·マリア·サンチェス。
いつだったかの逆転のセビージャ戦6ー1の時のコパ2戦目もだったはず。
3-5-2のフォーメーションで何人かの選手が恩恵を受けて輝けたのはとても良いことですが、負傷者が多いのはやはり厳しいですし、何よりPiqueの離脱は非常に厳しいところです…
コパ決勝へ上がって来たアスレティックスも延長戦の末に勝ち上がりを決めたようなので、勢いが良いのは向こうも同じでしょう。
決勝戦はハイボルテージのいい試合になるのを楽しみにしています!