バルセロナとマンチェスターで、二人のポルテーロの移籍が完了。
FCバルセロナのポルテーロ作戦が完了となりました。8月25日(木)、バルサはオランダ人のジャスペル・シレセン獲得を公式発表。その後、マンチェスター・シティによるクラウディオ・ブラボ入団が発表され、この夏の大きな話題の一つであったポルテーロどうする問題は終了となったわけです。ブラボ獲得のためにシティがバルサへと支払う移籍金は1,800万ユーロ+200万ユーロ。一方でバルセロナがシレセン獲得のためにアヤックスに支払うのが1,300万ユーロ+200万ユーロ。この作戦でバルサは500万ユーロを金庫に入れることに成功しましたので、あとはスポーツ面で成果が出れば、良い取引だったといえます。
移籍金1,300万ユーロの5年契約
ジャスペル・シレセン(27)は昨日の午前9時すぎ、バルセロナへと降り立ちました。前夜にロシアでロストフとのチャンピオンズ・プレーオフ第2戦をプレーした後(残念ながら敗北)、アヤックスのチームメイトたちと別れ、直接バルセロナへと飛んできたオランダ代表ポルテーロ。シレセンはその足でメディカルチェックを受け、フィジカルに問題がないことが確認されたことで、無事バルサの新入団選手として公式発表されています。それを待たずしてシレセン本人がフライングSNS発表しちゃったのは、まあご愛嬌です。
クラブによると移籍金は固定額1,300万ユーロ+成績に応じた変動額200万ユーロ。契約期間は5年(~2021年6月末)、契約解除金は6,000万ユーロです。入団プレゼンテーションは26日(金)現地正午過ぎより、カンプノウ内の記者会見室リカル・マシェンクスで行われます。クラブでの各入団儀式は11時開始となってますから、9時半からのチームトレーニングに顔を出し、監督やチームメイトたちに挨拶するかもしれないようです。
ブラボからバルセロナへの感謝の言葉
そしてバルセロナがジャスペルの入団を発表したことを受け、マンチェスター・シティでもクラウディオ・ブラボの入団発表がなされました。ブラボさんは火曜日にすでにマンチェスターへと降り立ち、医療部の身体検査も終了済み。全てはシレセンの契約完了待ちだったわけで、非常に寂しくはありますが、ブラボさんの新天地行きが土壇場でお流れになることもなく無事決まったことは、嬉しく思うところです。
ペップチーム入りが決まった後、クラウディオ・ブラボはSNSにバルセロニスタへと宛てたメッセージを投稿しています。
「みんな、こんにちは。これから僕は、FCバルセロナのようなすばらしい団体にさよならを言う際に頭に浮かんでくること全てを、この文章によって伝えたいと思う。僕はこのクラブのカラーを、誇りを胸に2シーズン守ってきた。このクラブにいる間に、獲得可能な10個のトロフィーのうちの8つを手にし、大きな成功を得られたと言えるのは僕にとって名誉なことだ。この2年間ではまた、チリ代表でも2度コパアメリカを獲得することもできた。忘れ得ぬ2シーズンになることは容易に解るし、それらはいつまでも僕の心に残り続けていくだろう」
「でもスポーツの世界では全員の利益がいつも一つに集まっているということはないから、これから僕は成功への希望を胸に、また別の道を進み始めていく。だからさよならをいう前に、FCバルセロナのテクニコから受けた扱いや、偉大な選手たちとともに生きた瞬間、クラブの人々の愛情、それにもちろんファンのみんながいつも示してくれたサポートと愛情にありがとうと言いたいんだ。僕はバルサを我が家のように感じていたし、いつまでもバルサを心の中に持っていくだろう」
「将来に幸運あれ。そしてみんな本当にありがとう。ビスカ・バルサ、ビスカ・カタルーニャ。クラウディオ・ブラボ」
こちらこそありがとうですよ、ブラボさん。ポルテーロとしての揺るぎない実力、プロフェッショナル精神、それに大人の包容力で全てを守ってくれる安心感がクラウディオにはありました。残念ながらバルセロナと彼の道はいったん別れてしまうのですが、マンチェスターでの冒険が終わったら、また是非カンプノウに遊びに来てくださいませ。2年間どうもありがとう。そしてブラボ家に大いなる幸運あれ。
またすぐにチャンピオンズで再会
、、、で、クラウディオ・ブラボが正式に“シチズン”の一員となった数時間後、モナコで催されましたチャンピオンズ組合せ抽選会にてバルセロナとマンチェスター・シティの対戦が決定と。POT2の各チームが次々に引かれていく中、バルサの相手が決まらない、ペップチームが出てこないと思っていたらこれです^^; グループステージでこんなモルボを発動させるなんて、焦ってくれるなUEFA殿。もうちょっと先まで、もっと機が熟すまで取っておいてほしかったカードであります。
グループCでバルサ、シティと一緒になったのは初顔合わせのボルシア・モンチェングラッドバック、そしてセルティック・グラスゴー。ボルシアはマルクアンドレ・テル・ステーゲンの古巣ですし、今年のグループステージはポルテーロたちのモルボが豊富になっています(その点ではアヤックスと当たっていれば完璧だったのですが、残念)。
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