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ローテーションで臨むヒホン戦

カンプノウ3連戦の一つめ。

ビセンテ・カルデロンでの勝利から中2日、ルイス・エンリケ率いるFCバルセロナは今日(日本時間 深夜3時30分)カンプノウにスポルティング・ヒホンを迎えてのリーガ第25節をプレーします。目指すのは言うまでもなく、勝って後に試合を始めるレアル・マドリーへと圧力をかけること。勝点3を積み重ねることで、バルサは暫定ながら首位に立つことが可能です。このヒホン戦から来週のPSG戦までは地元カンプノウでの3連戦ですから、レガネスとアトレティコに勝って乗ってきた流れを、さらに強めるために是非とも活用しないといけない。ローテーションメンバーでも内容を伴った勝利を期待したいところです。

調子の上がらないスポルティング

スポルティング・ヒホンはルイス・エンリケの故郷のクラブで、年始までは親友のアベラルドがチームを率いていました。しかし“ピトゥ”は成績低迷のために1月18日で解任となり、その後任にはこちらもバルセロナ絡みのルビが就任。ルビは2013/14シーズンにティト・ビラノバの分析担当アシスタントとなり、ティトが病に倒れた後も、タタ・マルティーノのスタッフとしてシーズン最後までチームに残った人物です。

ヒホンの監督就任時にはチームを浮上させたいと意気込んでいたルビでしたが、その後も成績は改善せず、ここ7試合は1勝2分4敗と降格圏(18位)を抜け出せず。さらにスポルティングはカンプノウが苦手で過去25年間 勝点を持ち帰ったことがないそうですから、バルサとしては気持ちよく勝ちたい相手といえます。

両チーム共に選手入れ替え

ルイス・エンリケは今回のスポルティング戦では再びローテーションを実施すると報じられています。土曜日にはセルタ・デ・ビーゴ戦、来週水曜にはPSG戦が控えていますから、選手を休ませるのならこのヒホン戦。ハビエル・マスチェラーノがどうやら完治診断を受ける見込みですので、セントラルか右ラテラルのどちらかで起用されるだろうとの予想が有力です。フィリアルのセルジ・パレンシアを試してほしい、それは叶わぬ願い。

中盤は読めませんが、前回のレガネス戦でカンプノウのファンから指笛を受けたアンドレ・ゴメスには挽回の機会が与えられそうです。約1ヶ月間先発出場のないデニス・スアレスにもそろそろ出番が来るか。前線はMSNトリデンテの可能性が高そうですが、パコ・アルカセルを使うには好い機会でしょう。マスチェと同じく医療部の出場許可を受けるであろうアルダ・トゥランもどこかで起用されそうです。

一方のスポルティングもこのバルサ戦ではローテーションを行うと予想されます。週末には残留を争っている17位デポルティーボとの直接対決があるため、そもそもルビは複数の選手を遠征に参加させていない。さらに7選手が出場停止にリーチだそうですから、大きくメンバーを変えてくる可能性はありそうです。バルサから期限付き移籍中のドグラスの出番はあるかな?

ルイス・エンリケ「勝点を積むために重要な試合」

ルイス・エンリケによる前日会見は、10分少々であっさりと切り上げられています。以下はそのバルサ監督によるコメントの幾つか。文脈を全部見ないと分からないのですが、若干投げやりな印象を受けます。

スポルティングは監督が交代し、新しいやり方を模索しているね。フットボル的には同じ方向性ながら、ポジショニングを変えているのが見受けられる。攻撃においては、おそらく以前より大胆になっているよ。彼らは危険なチームになっている。私たちにとっては勝点を積み重ね、取りこぼさないために重要な試合だ」

良いプレーをすることで勝つ可能性も大きくなると、私たちは確信をしている。ただし、私たちが常に良いプレーが出来るとは限らないんだ。重要なのは攻守両面で効果的であること。私たちは守備よりも攻撃でより多くの引き出しを持つチームだけれどね」

スタイルそのカギを握っているのは相手チームだ。彼らは変化し、今は私たちに高い位置からプレッシャーをかけてくる。相手監督に私たちのプレーをさせてくれとお願いすることだよ。プレッシングは相手の手柄であり、休むことなく解決策を探すことがこちらの仕事となる。ポゼッションは目的ではなく、目標を達成するための手段だ。もし相手チームがスペースを与えてくるなら、2本のパスでゴールを決めることも出来る。カギは相手チームが持っている」

メッシ依存症私たちが世界最高選手に頼っていないと考えるのは、あまりに無邪気だろう。出来るかぎり長い期間、私たちが彼に頼り続けられるといいね」

パコの先発?おそらく、おそらく。Verano Azul(35年ほど前のテレビドラマ)で言ってたようにね」

精神状態力が余ってるね。それが今の私を説明するする品質形容詞となるだろう」

良いプレーをすることで勝率が高まると述べているルイス・エンリケですが、バルサがポゼッションをするかどうかは相手チームの出方次第だと言い切るあたりが、現実的な彼らしいです。ポゼッションと速攻の両刀使いがばっちり決まっていれば言うことなしですが、ポゼッションのためのポジショニングは日々鍛錬しないと物にならないでしょうから、結局中盤省略フットボルは続くのでしょう。そう思わせる前日会見でした。まあなんであれ、スカッとする試合をお願いします!

 

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