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イニエスタの契約更新について、実際のところ

騒動を起こすことをアンドレスは望んでいない

アンドレス・イニエスタが契約更新で合意したかについて問われ、「ノー」と答えた件ですが、これは少し冷静になってみる必要があるでしょう。事の発端はFCバルセロナのジュゼップ・マリア・バルトメウ会長がMDのインタビューの中で「イニエスタとは基本的合意をしている」と語ったことです。そこでラ・ロハの試合を終えてバルセロナ・プラット空港へと戻ったアンドレスを待ち受けていた報道陣が確認を取ったところ、彼は「ノー」と答えた・・・ それをマドリー系のMARCAやASが炎上させたのがこの件です。

空港で基本合意に「ノー」と返答

下はその際のビデオになります。

記者さんの質問はこちら。

Andrés, puedes confirmar el principio de acuerdo para la renovación?

スポルト日本語版では「バルトメウ会長との契約延長の合意はありましたか?」と記されていますが、直訳すると「アンドレス、あなたは契約延長の基本的合意を確証できますか?」英語でいうと「confirm」(正しいと確かめる、確認する)なので、今それについて確証することはできないよ、のNOじゃないかと。あの状況だと、たいていの選手はノーコメントか「ノー」でしょう。

第一、あのイニエスタが敢えて火事を起こすような発言をするわけがない。わけがないでしょうが。

交渉は合意に近づいている

マドリー系メディアがここぞとばかりに「イニエスタがバルトメウの言葉を否定したぞ!」と騒ぐ一方で、バルセロナ系のSPORTやMDは今回はそれに便乗せず、ドンの真意は違うと報じています。

SPORT紙の見解は、“イニエスタが最優先にしているのはバルサとの契約更新”であり、“彼の代理人たちはその前提の元で働いている”。“今はまだ相違点が残されているものの、合意に達しようとする意思は存在している”というものです。

同紙によるとバルサは数週間前にイニエスタ側へと終身契約の枠組みを提出しており、その内容(シーズン終了時に継続か終了かを決める)にドンはおおむね納得しているそうです。ただいくつかの点はまだ世界遺産選手に相応しくないので、そこはバルサがイニエスタの価値を評価し直さなければならない、それによって話し合いは望む場所へとたどり着くだろう、というのがSPORTです。

バルトメウ会長が「基本合意している」と語った件については、ラモン・ソストレス代理人から届いたメールの内容が概ね良かったからだろうとのこと。“解決すべき点は多く残されているのは確かだけれど、ニュアンスとしてはさほど的外れではない”と優しくフォローしています。

MD紙の見解も、細かいところでは違ってはいますが、イニエスタが契約延長を目指していて、クラブとの交渉に前進があったというものになっています。ドンが合意を確認できないのはまだ書類が作成されていないからで、それが終わればイニエスタも肯定的コメントを出すだろうと。

なので今しばらく、それらを信じて待ってみるのも良いんじゃないですかね。理事会が理事会なだけに、署名儀式が終わるまでは不安をぬぐい取れませんが。

 

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