インテリオールの競争が増すこととW杯が背景に
先週の国王杯セルタ戦でホセ・アルナイスの得点をアシストし、リーガ・レバンテ戦でもキレのあるプレーを見せたアンドレ・ゴメス。潜在能力を評価されながらも、その力を発揮できてなかった彼がいよいよ開花し始めたかと思い始めた矢先に、監督に移籍を志願する話が出てくるのがこのフットボル世界です。
信頼は得ているが、先発レギュラーほどではない
この件を伝えているのは、1月10日付のSPORT紙です。
それによるとアンドレ・ゴメスは出場時間の少なさを理由に、冬マーケットでの移籍をエルネスト・バルベルデ監督へと求めようかと検討中(完全移籍であれ、期限付きであれ)。
今夏に開催されるW杯出場に良いコンディションで臨みたい、との思いがゴメスの頭にある、そうです。
W杯イヤーによくある話・・・。
アンドレ・ゴメスは間違いなくバルベルデに戦力として考えられていますが、インテリオールの序列ではアンドレス・イニエスタ、イバン・ラキティッチ、パウリーニョの次です。
ここにコウチーニョが加入したことで、リーガでの優先順は5番目になりそう。
信頼は得ているけれど、先発で継続して起用されるほどではないんですよね。
今季ここまでの公式戦29試合のうち、先発は6回(リーガ2、チャンピオンズ1、コパ2、スーペルコパ1)で合計プレー時間は635分にとどまっています(ラキティッチは先発22試合、2,056分)。
途中出場はリーガ7試合、チャンピオンズ4試合。終盤での起用が多いです。
コウチーニョの加入、デンベレの復帰
そして輝けるフィリペ・コウチーニョが加入し、ウスマン・デンベレが復帰したことで、ベンチスタート中心だったリーガでの出場時間が減少することは十分考えられます。
デンベレの復帰はバルベルデが4-3-3を採用する頻度を増やすでしょう。
4-4-2の左サイドがしっくりきていたアンドレ・ゴメスにとってはこれが痛手になる。
4-3-3との可変型にするにせよ、エストレーモもこなせるコウチーニョのほうが使い勝手で上回ります。
監督と話し合いたい
そこでアンドレ・ゴメスは、ロシアW杯に備えるためにはもっと出番を得られるチームに移るべきではないかと考えるようになり(欧州予選でも控えが続いている)、チングリと話し合うことを望んでいるとSPORT紙はいいます。
編集部が選手の気持ちを先取りした記事かもしれませんが、実際にそういう動きがあっても不思議ではない現実味はある。
負傷中のコウチーニョが加わるのは早くて今月末っぽいので、アンドレ・ゴメスにはコパでアピールするチャンスはありますけれど。
もし選手からそういう話があったとして、監督としても「キミを信頼している。でも先発は約束できない」としか言えないのは辛いところです。
アンドレ・ゴメスよりも出番のないラフィーニャ(怪我回復後、招集外続き)も含め、楽しみな選手の冬移籍があるかもしれません。デニス・スアレスはバルサにこだわっているようです。
このニュースのまとめ
- ・アンドレ・ゴメスが退団を検討しているとSPORT
- ・W杯イヤーにはよくある話
- ・コウチーニョの加入とデンベレ復帰で出番減少が予想される
コメント
最近の活躍は素晴らしいものがあっただけに事実なら残念ですが、
W杯を考慮してのことなら選手の気持ちもわかりますね(ゴメスに批判的だったスポルト発信というのが引っかかりますが)。
意欲充分のはずのデニスも今季はあくまで様子見ですが、流石に来季にはブレイクしてくれないと困ります。
優先度は低いとはいえ1月のコパをどう乗り切るかはまだ不安です。
ゴメスは個人的に一番期待してる選手なので仮に移籍を認めたとしてもレンタル移籍にして欲しいところですね。
まだ彼の持ち味を発揮し切れてないだけだと思うので。。
間違いなく次世代のバルサを担う存在になり得る選手かと。