自分がフットボールをするのはバルサだからだ、とセントラル
ジェラール・ピケがFCバルセロナとの契約更新の儀式に臨み、2022年までとなる新契約書にサインをしました。これを満了すればセントラルは35歳となり、彼が希望する「人生のクラブでの引退」も実現するでしょう。いわば、ほぼ生涯契約のようなものです。
その後の記者会見でピケは、「バルサと契約を更新していなければ、フットボールを引退していただろう」とクラブへの忠誠度100%メッセージを発信。バルセロニスタをにんまりとさせました。
「バルサ以外のシャツを着るモチベーションはない」
ジェラール・ピケの契約更新儀式は、ちょっとした新選手の入団セレモニーのような形で行われています。
カンプノウのアンテパルコ(貴賓席へ通じるロビー)での新契約書へのサイン、ピッチに降り立ってのバルトメウ会長との記念撮影、そして報道陣向けの記者会見。
なにかにつけてショーっぽく演出している最近のバルサですが、ピケの場合はただそれだけでなく、彼のバルサにおける重要性をの表わしていると捉えていいでしょう。
元クラブ副会長の孫で、移籍歴はあるにせよラ・マシア出身の、チームの中心的カタルーニャ人選手。
レオ・メッシとはまた異なった意味でFCバルセロナのアイコンたる存在です。
そのピケが2022年までの契約更新を無事終え、これでもかとバルサへの忠誠を誓った。
バルサとの契約を更新し、喜びを表す選手はこれまで山のように見てきましたが、このジェラール・ピケほどストレートにバルセロナしかなかったと言う選手はちょっと記憶にありません。
「もしこの契約更新でサインをしていなかったら、おそらく契約が終わり、僕はフットボールをプレーすることを止めていただろうね。他のシャツを着るモチベーションは僕にはないから」
「僕が今フットボールをしているのは、単純にバルサだからだよ。もし他のクラブでなら、止めているのが普通だ」
「ここで引退したいんだ。バルサ以外の選択肢はまったく考えなかったし、契約を更新してここに一生いることが僕にとっての自然なプロセスだからね。バルサか、なにもなしか、だよ」
溢れてますね、バルサ愛。
「これが最後ではないと期待してる」
生まれたその日に、祖父アマドール・ベルナベウ(バルサの元重鎮で、現在はクラブの対UEFA大使)によってソシオ(クラブ会員)に登録されたジェラール・ピケは、1997年に10歳でバルサの下部組織に入団。
2004年に一度マンチェスター・ユナイテッドへと移籍しますが、2008年にペップ・グアルディオラの手によってバルセロナへと呼び戻されたことから、トップ選手への階段を駆け上がりました (獲得したタイトルは25にもなる)。
あれから9年半。時の経つのは早いものです。
「(2022年までいれば)トップチーム暮らしが14年になってるよね。すべてはここでの現役引退へと向かってる。プロの選手は移籍が多く、家や国を変えるのが普通なんだけれど、バルサでずっと過ごせる僕は幸運だったよ。こう言える選手は、ほんの少ししかいない。バルサは僕にすべてを与えてくれたんだ」
その時彼は35歳となっています。普通に考えれば、これが最後のキャリア最後の契約更新。
しかし「これが最後ではないことを期待してる」というジェリは、もっと長くカンプノウでプレーする夢も持っています。
とはいえパフォーマンスが落ちれば、クラブは競争力を維持するために若手選手をスカッドに加えますし、彼らと競えなくなったと感じれば決断を下さなければなりません。常に突き上げがあり、常に競って勝たなければならない。
今週金曜日に31歳になるピケ、4年後はどんな誕生日を迎えていますでしょうか。
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