クラブとの約束を根拠に、サラリー増額を求めているという話
セルヒオ・ブスケツ(29)がFCバルセロナに対して契約の見直しを求めている、とのニュースをMD紙が報じています。
ブスケツがバルサとの契約を延長したのは2016年9月のことでした。当サイトの過去ニュースを探してみると、これといって取り上げた形跡もない。少しペップシティの可能性が取り上げられましたが、そのウワサもすぐに鎮火し、すんなり話がまとまったと記憶しています。
それから2年半、もっと現状に即した年俸額にするようセントロカンピスタが求めているというのですが・・・
セルヒオ・ブスケツがサラリー増額をクラブ理事会に求めたのは2ヶ月ほど前のことです。
クラブ理事会は、今はその時ではないと考える
MDによると、セルヒオとクラブは2016年の契約更新の際、ある約束を交わしました。
それはどうやら、“スカッドのサラリー状況にキミのサラリーも合わせよう的な約束”だったようで、この2年間で主力の契約更新が相次いだこと、スター選手を複数獲得したことによるサラリー水準上昇がセルヒオ・ブスケツの要請発動のきっかけです。
当時はルイス・スアレス、レオ・メッシ、イバン・ラキティッチ・・・と大物の契約更新が控えていましたから、代理人が見直しの条件を出し、クラブがそれを受け入れたのでしょう。
時は熟し、今こそクラブが約束を果たすべきだとセルヒオは考えているわけです(記事どおりなら)。
しかしクラブ財政を圧迫しているスカッドのサラリー総額を抑えたくて仕方のない理事会が、いまこのセルヒオの要望に「ハイ分かりました」と応じるようには思えない。アントワン・グリースマンを獲得するために人員整理が必須の現状ですからね・・・。
じゃあ何故そんな首を絞めるような約束をしたのか、ということですけれど。
注視するマンチェスター・シティ
セルヒオ・ブスケツとバルサの話し合いがこじれるとは思えないですが、フットボールの世界に絶対なんてものはまず存在しないので過信はできません。
もしセルヒオが公の場でバルサを出たいと発言すれば、去る者は追わない主義のバルサがPSGのように無理やり選手を引き留めることはできない。契約解除金2億ユーロではなく、それなりのお手頃価格で退団となるでしょう。
超バルサ的セントロカンピスタであるセルヒオ・ブスケツ、しかも三十路手前で高額年俸、の獲得に多くのクラブが名乗りを上げるとは考えにくいですが、マンチェスター・シティとなれば話は別か。セルヒオは以前、「自分にバルサ退団を考えさせられるのは妻とペップだけ」と述べています。
そしてMDによると、シティとPSGはこのセルヒオの動向に注意を払っているそうです。
ということで、今はさほど気にかける必要はないけれど、ひょっとすると将来的には火種となってクラブを燃やす騒ぎになるかもしれない話題でした。
(セルヒオの今後云々にかかわらず、後継者の選定と育成は急務。オリオル・ブスケツ、あるいはフレンキー・デ・ヨングか別の若手か・・・ セルジ・サンペールもまだ可能性はある?)
このニュースのまとめ
- ・セルヒオ・ブスケツが年俸アップをクラブに求めたという
- ・2年前の契約更新時、バルサと約束をしていた
- ・クラブは今のところ及び腰
コメント
セルヒオはなんとしても括り付けておきたい…。バルサイズムを少しでも継承するために。
サンペールは今季怪我でたった3試合しか出てないんですよね。