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“黙れ”の仕草についてピケ「自分にできた最小限のことがあれ」

天候もプレーも荒れたエル・デルビでの、同点ゴール後のパフォーマンスについて説明

トリプルデルビがやっと終わりました。話題としては盛り上がりもするエスパニョール戦ですが、彼らと毎週顔を合わせる3週間は、正直きつい。選手たちの体力面での消耗もそうですし、バルサ相手となるとやけに熱くなるペリコゆえに、後味が悪くなりがちでいつも余分に疲れます。今回も例外ではありません。

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しつこく繰り返される侮蔑

土砂降りのコルネリャで行われたこのエスパニョール対FCバルセロナにおいて、いろんな意味で目立ったのはジェラール・ピケでした。

先週の国王杯デルビの後、「コルネリャのエスパニョール」と発言したピケに対してRCDエスパニョールが不快感を示し、反暴力委員会にセントラルを告訴。
試合ではピケがボールを持つたび、ペリコたちはぴーぴーと盛大な指笛を鳴らして野次りました。

それだけならまだしも、幼稚な(と言わせてもらう)ペリコはジェリの妻シャキラや息子たちを侮辱するチャントを歌っていたというから始末に負えない。
ジェラール・ピケが痛快なる同点ゴール後に行った、口に人差し指を当てる「黙れ」の仕草はまあ、挑発的でやられたほうは確実にイラッときますが、相手がピケだからと面白がって野次っているファンにより問題があります。
ベルナベウでもそうですが、ピケだから、ファッションで野次ってんじゃねえぞと。

「敬意を欠いているのはエスパニョールだ」

試合終了後のミックスゾーンにて、黙れの仕草について訊ねられたジェラール・ピケは、次のように見解を語っています。

敬意を欠いているのは、コルネリャのエスパニョールと言ったことで僕を訴えた一方で、一部ファンによる僕の家族への侮辱行為を非難しない彼らだよ」

「コルネリャを訪れるたび、少なくない一部のファンから僕や僕の家族へと向けた侮辱があるんだ。僕に向けての侮辱はどうだっていいんだけど、家族のことを言うのはね・・・ (エスパニョールファン)全員に黙れってやったわけじゃない。僕にもエスパニョールの知り合いがいるし、多くは良い人たちだからね」

「でも何人かは侮辱発言をしているし、もし彼らがクラブとしてそれを黙らせていないのなら、最終的には彼ら全員がその状況の責任者だよ」

「そういうすべての出来事があった後、僕にできた最小限のことがあの仕草だったんだ」

コルネリャのエスパニョールと言ったピケに対し、RCDエスパニョールは反論の広告を展開したのですが、それに対してのセントラルの答えもハッキリしていました。

「明らかに、彼らはコルネリャにあるからね。唯一僕が言たかったのは、彼らの方がどんどんと(バルセロナから)遠ざかってるってことなんだ。オーナーは中国人で、理事会もみんな中国人で。自分たちがイタリア人だ、中国人だ、タバルニアだと言いながらお金を使う必要はないさ。結局、彼らは彼らだからね。エスパニョールがどんどん遠くへ行ってる、僕はそう言った。でもそう言うことでファンが傷つくのは知ってたよ。彼らはカタルーニャの新聞全部にたくさんお金を使った(広告を出した)から、上手くいったみたいだね」

問題の元はエスパニョールにある

最後のくだりはバルセロニスタ感情のぷち暴走ってな具合ですが、クレとしましては概ねピケの言い分を支持します。シャキラや息子たちを野次って楽しむのは、明らかに一部ペリコの品が悪い。
それに対して「黙れ」と言うのは当然であり、責められるべきはジェリの言うとおり、自分たちのファンだからといって相手チーム選手の家族への侮辱チャントを野放しにしているエスパニョールでしょう。

でも残念なことに、エスパニョールさん、カタルーニャラジオによりますと競技委員会と反暴力委員会に対して、さらに今回のピケの発言(中国人オーナーがどうこういう部分)を訴えることを検討しているとかでね・・・
委員会はピケを処分する前に、ウンティティを「黒」と罵ったのが事実ならセルヒオ・ガルシアを罰してください。

プレーに関しては、エル・デルビやらエル・クラシコで光るピケはバルセロニスタの心をくすぐります。
今回はさらに、野次られまくった末にゴールで返答ですから痛快。
あれが決勝ゴールならばもっと最高でしたが、勝てると思い始めていたであろうペリコに歯ぎしりをさせただけでも、まあわりと満足です。

ちなみにSPORTによると、ジェラール・ピケは出場した過去23回のエル・デルビにおいて、6ゴールを記録しているのだとか。プロ通算38ゴールのうち、6つがエスパニョール相手ってのがステキ。お得意様の青白インコ。
今回は特にチームに勝点1をもたらす価値あるゴールだったので、余計に嬉しいです。
そしてやっとエスパニョールとの3試合が終わったのが嬉しい・・・
実はまだ、スーペルコパ・カタルーニャっていうのが3月7日に控えているのですが、それはバルサBの選手たちに頑張ってもらいましょう・・・。

マッチデータ|リーガ第22節 エスパニョール 1-1 バルサ
豪雨の中のエル・デルビ。毎度のように激しく当たってくるエスパニョールと、水浸しでボールのまったく走らないピッチに苦労したうえ、ジェラール・モレノに先制されるしんどい展開となった。それでも最後は負けないところがこのバルサの底力で、試合中指笛を鳴らされていたジェラール・ピケの爽快なヘッド弾によって引き分けに持ち込んだ。

 

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