減給でクラブに協力しようとするセントラル、話し合いに前向きなポルテーロ
関係がこじれたセントロカンピスタは交渉に応じない構え
今日も新規選手の登録問題について少し。ラ・リーガ開幕戦が土曜日に迫っているにもかかわらず、FCバルセロナはまだ夏の新加入選手ならびに新契約を結び直した選手たちの出場登録を完了させていません。ラ・リーガが設定するサラリー限度額を超えてしまっているからですが、“第四のレバー”稼働とカピタンたちの減給によって滑り込ませようとしている。
伝統芸:フットボル外の騒音
さて今日もカンプノウ界隈のざわつきが収まることはありません。
上々のプレシーズンを送り、新加入選手たちも活躍の気配を漂わせているこの状況は、フツウのクラブなら公式戦開幕の瞬間をただ楽しみに待っているところでしょう。しかしバルサは良くも悪くも異色でありまして、ピッチ外の騒音が幸福感を踏み散らかしている。
昨日は疑惑の契約更新なんてのが明るみに出て、なんて話題が豊富なんだろうと感心します(褒めてない)。
2020年10月20日にジェラール・ピケ、テル・ステーゲン、クレメン・ラングレ、そしてフレンキー・デジョンがバルトメウ理事会(当時)と給与カットの契約を結び、表向きにはクラブのために立ち上がった英雄的に扱われたのですが(とはいえ、胡散臭かった)、後に減らした何倍ものお金が返ってくるという無茶契約。
主導したバルトメウが総スカンを食らうのは当然として、それを受け入れた選手側のイメージもまた無傷では済まないでしょうし、彼らがスポーツ経費の削減に非協力的な場合は大きなプレッシャーをかけられることでしょう。指笛も用意されるかもしれません。特にフレンキー。
ここからは現在バルサにいる3選手について個別に見ていきます。
ジェラール・ピケの場合
この状況下で真っ先に動いたのが、ジェラール・ピケです。
元々、給与減額によって選手登録に協力する姿勢を見せていたセントラルは、残された契約期間(2シーズン)のお給料を下げることをクラブに申し出たらしく。
ピケの場合は、2020年10月の契約更新においても他の3選手とは異なってご褒美は契約期間延長だけだったとの説もあるのですが、どちらにせよ一番に行動して道を示すところは出来る男ですよね。
そんなにお金に執着するタイプでもないのだろうし、将来の大目標としてバルサ会長就任があるジェリですから、率先してクラブのために行動することを示しておくのは重要です。
彼の場合はすぐに“正常化”しそう。
テル・ステーゲンの場合
もし2020年10月の契約更新が裁判所なりによって無効の判断が為された場合、複雑になってくるのがマルクアンドレ・テル・ステーゲンです。
というのも、もし更新がなければ元の契約は2022年6月末をもって終了していて、何らかの違う未来があっただろうから。テルさんの更新はフレンキーやピケのケースとは異なり、契約更新らしい契約更新だったんですよね。
COVID-19の影響で契約交渉を始めたわけでなく、実績に応じた給与アップと期間延長を数ヶ月前から話し合っていた彼ら。コロナウイルスが感染爆発したのはその後で、せっかくなので?給与調整も盛り込まれたのが実際でしょう。
テル・ステーゲン側は疑惑の契約更新に対してクラブが法的措置も考えていることを伝えられておらず、ニュースでそれを知って驚いたとのことですが、クラブ首脳から状況を整理して穏やかにするための連絡がすでに為された模様(MD)。
テルさんは自分の契約に関して解決策を見つけ出すことに前向きらしく、大事にはならなさそうに見えます。バルサも彼とは関係をこじらせたくはないでしょう。
フレンキー・デジョンの場合
すでに関係がこじれまくているのが、フレンキー・デジョン(デヨング)です。
夏が始まって以降、メディアを使ったラポルタたちからの退団圧力に辟易してきたフレンキーと彼の周囲は、頑として交渉を受け入れようとはしていない。散々、移籍するように圧力をかけ、それが叶わないと知るや今度は給与削減の交渉を強要ですか、、これはクラブによるイメージ棄損だよね、と考えているとMDは伝えています。そりゃあそうなりますよね。片棒を担いでいたのがメディアですけど。
MDが選手筋から聞き出したという情報では、フレンキーの弁護士の方もクラブのやり方に違法性がないかを分析していて、AFE(スペイン選手協会)やFIFPro(国際プロフットボル選手協会)、ラ・リーガに話を持ちかけているとか。クラブに譲る考えはなさそうです。
上の画像は先日行われた夏の祭典ガンペル杯におけるチャビのスピーチ時のフレンキーですが、こんな写真を何枚も撮られちゃって。シーズンへの決意を表しているとして、意味深にも見えます。なお、MD曰く、「チャビとの関係は良好」(関係者談)です。
今季はこれまでとは違った、“怒れるフレンキー”が見られるかもしれませんな。
フレンキーに対しては、何度でも言いますが、ラポルタたちのやり口は陰湿すぎました。そのうち嫌になって移籍を受け入れると踏んでいたのでしょうが、彼の意志は強かった。これは想定外だったはずです。
思い出してください、フレンキーはスーペルコパクラシコで敗れたチームを「誇らしい」と称えたラポルタに意を唱え、「マドリーに負けた自分たちを誇らしいというのは悲しいこと」と言い切った人なんですよ。。ハートは強い。この騒動の中でもフットボルに集中し、グラウンドで全力を出してくれるでしょう。
どういう決着を迎えるのか、見ていきましょうぞ。
コメント
これは選手が悪いのか?
契約を結んだクラブが悪いそう思うけどな
フレンキーに関して色々思うところはあるけれど・・・
結論としては、ただ一つ。
残るのであれば、当然応援する。
ただ、ハードルは上がる。
年俸に相応しい貢献をして欲しい。
チーム一の年俸を受け取る選手に相応しく、チーム成績にコミットして欲しい。
クラブのことを思っているのであれば
ピケやブスケツの様に考えることもできるのではないかと思う。
バルトメウの契約はあまりに愚かで
クラブにマイナスな契約内容であることを知っていて、
それをクラブとして修正することに協力できないということであれば、
バルサ愛を感じることはできない。
クラブ内での序列もシャビ体制では下がっていると思うので、
残る場合はクレからの信頼は得られないかもしれない。。。
これに関しては無茶な契約を結んだバルトメウと、フレンキーに対して高圧的な態度を取ったラポルタ達が悪いですね。
前政権が結んだとはいえ、契約は絶対ですし、クラブは減俸をお願いする立場のはずなのに、ラポルタはかなり陰湿なやり方で追い出そうとしたり、高圧的な態度で接したため、フレンキーと関係がこじれてますね。
フレンキー自身はお金に執着するタイプではないですし(それなら破格の年俸を提示したPSGを選んでましたし)、クラブの財政事情や前政権とは事情が変わったことを説明した上で減俸を誠実にお願いしていれば、フレンキー側もより協力的な姿勢を示していたと思います。
ラポルタがなぜ主力のデヨングに対して強硬姿勢を取ったのかあまり理解できません。
移籍にせよ残留にせよ、デヨングに強く出れる立場でないように思いますが…
いきなり高圧的だったのはクラシコに対するリアクションの件を受けてですかね?それなら器の小さいがっかり会長です。
クレの皆さんは理事会がやってることが酷いことだって認めて良い
好きなチームだからって全てを肯定する必要はないです
フレンキー、メンフィス、ブライスワイトへの圧力はホントに酷い
選手獲得してから既存の選手の年俸下げる圧力をかけるとか、順番がおかしい
ピケが無償労働を受け入れるのも、他の選手への影響を考えればおかしなことです
バルサは狂ったことをしていて、その部分は正直嫌いです。理事会が嫌い。ラポルタなんていっつもどっかでダンスしてる動画が流れててアホみたい。バルトメウが続投してても同じことしてるはず。場当たり的で将来を考えてない。彼の公約はメッシ残留でしたが、クラブの財政はここまでとは知らなかったとか言って責任転換。今起きてることもそう。彼は現実を分析できない人です
こんなんで勝てるチームできて嬉しいかな?後ろ指刺されないことができているんでしょうか?
クレを辞めるって人がいてもおかしくない。元々胸スポンサーすら入れることを拒んでたクラブです。今や売れるものは全て売って、前借りするものは全部前借りして、移籍金補強に全振りするクラブなんですから。パリを金萬クラブだとバカにするラポルタの精神が分かりません
mes que un clubとは一体何なんですかね?
ロンドさんの言うことに全てがつまっていますね。誇りが擲たれ、打ち捨てられているのが、やり切れない。今売り払われている資産の価値は、今や顧みられない品位をもって築いていったハズなんだけどな…。かと言って金満クラブかと思いきや、到底余裕を感じない陰湿ないじめムーブ。ほんとね、ただ足元見られてクラブを切り売りするなら、バルトメウだって出来るんだよね。無策であった。
フレンキー…好きだが、もはや移籍して欲しいくらいお労しい…。現契約が気に入らないなら淡々と更新をオファーすりゃいいだけなのです。合意しなきゃ現契約が生きるだけ。選手生命は常に短いのだから、せめて契約だけは守ってやらにゃならんのですよ。