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ピケがプロデュースした、グリースマン残留発表のテレビSHOW

発信力ある選手をクラブが制御しきれない時代

「残ることを決めたよ」とテレビ番組を通じてアトレティコ残留を発表したアントワン・グリースマン。ご丁寧に前日からその予告ビデオを流すなど、とても計算され、演出された発表方法でありました。下がその予告動画です。

レブロン・ジェームズを模倣

ドキュメント番組「La Dicisión(決断)」でこの残留発表を行ったアントワン・グリースマンですが、これは彼が敬愛するNBAの大大大スター選手レブロン・ジェームズを真似たものだそうです。

2010年7月8日にクリーブランド・キャバリアーズからマイアミ・ヒートへと移籍する際、レブロンがそれを発表したのがESPNの番組「The Decision」。英語とスペイン語の違いこそあれど、一緒ですね^^

(ピケもまた、NBAの大ファン)

この時、レブロンは大手メディアからたいそう批判を浴びたそうですが(楽にタイトルを得ようとしている、と叩かれたらしい)アトレティコ愛でワンダに残ると決めたグリジはリーガ最終戦で彼に指笛を鳴らしたファンにもまた愛情を注がれるのでしょう。

ピケの製作会社

このドキュメントにはもう一つ、裏話があります。

それはこの番組を製作したのがコスモス・スタディオというバルセロナとロサンゼルスに本拠を置くプロダクション企業で、多才なジェラール・ピケの会社だということです。

つまりピケがプロデュースしたテレビショー。
彼は番組放送前、「今夜 La Dicisión をみるためにポップコーンを」とSNSで告知しています。

自分たちのクラブに所属する選手が大きく関与する番組によって、グリースマンが悩む様子や交渉の内側の様子が明らかになる(バルサのオファー額がアトレティコより少ないとか)なんて前代未聞でして、すごい時代になったものだと驚きます。

ジェラール・ピケThe Players Tribune というメディアも所有していますし、彼のような発信力のある選手はもうクラブの制御下にないとよく分かる事例。選手発の情報を既存の大手メディアが固唾を呑んで待つわけで、愉快といえば愉快です。

「メディアの売るものがすべて事実ではない」

そのピケは番組放送後、まず次のようなツイートをしています。

「フットボール選手の生活や、キャリアにおける重要な決断をするための迷いを見るためのもう一つの方法。この数週間におけるコスモス・スタディオのチーム、それに特にアントワン・グリースマンに感謝するよ。キミはアトレティコに残ることを決めた。キミのシーズンがすばらしいものとなりますように」

そしてそれから1時間後、今度はメディアに向けたツイート。

「そして一つのことを思い出してほしい。すべての新しいことは拒絶を生じさせ得るから、彼を批判する人たちも出るだろう。でも La Decisión が残したより重要なものは、(メディアが)売るものの全部が事実ではないことも時にある、ってことだよ。良い夜を」

メディアはグリースマンのバルサ入りが既定事実のように伝えてきましたからね。

 

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