度重なる遅刻、トレーニング無断欠席など姿勢の欠如を総掛かりで改善させる方向
ウスマン・デンベレ(21)に多くの視線が集まっています。トッププロ選手として自制する精神が不足しているのか、よく分かっていないのか、遅刻を繰り返し、不思議ちゃんのような行動で驚かせてくれるデンベレ。有り余る資質を持っているだけに残念なことです。勿体なさすぎる。
遅刻の常習ってだけでも困ったことなのに、先週木曜には胃腸炎を理由にトレーニングを欠席、さらにクラブはデンベレの居場所を1時間半も特定できない事態が発生しています。
昔、デビュー当時のビクトル・バルデスが似たようなことをしていたね、なんて懐かしくもなりますが微笑ましいことでもなく、チーム内での立場が悪くなっているであろうと想像すると悲しい。応援したい気持ちがすり減っていきます。
黄金ボーイがそれではマズい。この状況を改善すべく、クラブ、代理人、チームメイトが総掛かりで取り組むことになりそうです。
クラブはデンベレを信頼している
11月14日のMDによると、ウスマンのこの状況を改善するために昨日13日、選手代理人のムッサ・シッソコ氏がFCバルセロナと面談を行ったそうです。バルサ側として出席したのはスポーツマネージャーのペップ・セグラと、強化技術部長のエリック・アビダル。
選手はフランス代表に招集されているので、バルサと話し合うためのバルセロナ訪問となります。
ネイマール資金をつぎ込み、未来の看板となることを期待して獲得したデンベレです。クラブとしてはまだデンベレに対して愛想を尽かしていませんし、ここで諦めるのはまだ早い。ヤツには高い資質と可能性があります。
ただし、さらに遅刻など規律を乱す行動を繰り返すとなると風当たりはどんどんきつくなっていく。チームメイトたちの信頼を得られなくなってしまいます。
そこでシッソコ代理人とクラブ幹部の話し合い。懇意の代理人から振る舞いを正すように説得されれば、デンベレ少年も変身するやもしれません。が・・・
「デンベレの年齢なら普通のこと」
その代理人氏は月曜の夜、バルセロナ入りする前、仏ラジオ・モンテカルロの番組内でこんなふうに語っています。
「彼の年なら普通のことだよ。インテル戦への集合に遅れた件は、監督が否定した。そして今は胃腸炎の(無断欠席)話だ。クラブへの電話が少し遅れたのは確かだ。しかし彼は病気だった。この手のことまで、物議を生み出す。アビダルがウスマンに満足していることを私は知っているよ」
なんか期待できそうな気がしまへんな・・・。
プロ選手が守るべき規律に、年齢なんて関係ない。病気だからといって無断で休んで事後連絡でOKはないでしょうが。それを「この手のこと」とか。
ウスマン・デンベレには、是非とも成熟してもらわねばなりません。
1億ユーロ以上を投じた、えげつない才能を持った選手が、トレーニングを勝手に休んだ罰として試合をスタンド観戦なんて勿体なさすぎる。黄金ルーキーの仕事は、ピッチで違いを見せること。チームが必要とする時に罰を受けていてどうする。
ピケ「僕らはデンベレを手助けしないといけない」
となればチームのカピタンたちに、一肌脱いでほしいところです。
ジェラール・ピケはベティス戦の終了後、デンベレがバルベルデに招集外とされたことは「彼の助けになるだろう」とコメント。「僕らはフットボールは24時間だとデンベレが分かるよう、手伝わないといけない」「デンベレは僕らがそうしてきたように、進歩していかないといけない。誰もがかつて若者で、失敗をしてきた」とメッセージを送っています。
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