バルサを代表する選手になる可能性を秘めた宝石がまた一人。 レオネサ戦のパフォーマンスがクレに夢を抱かせる。
どんなに資質があろうとも、舞台に登って足が震えてしまっては成功への道は遠い。その点でリキ・プッチ(19)は大したものです。カンプノウでの公式戦デビューだろうと関係なく溌剌とピッチを駆け、小技を効かせたバルサっぽいパスでデニス・スアレスの得点をアシスト。自らの特別さを示してみせました。
臆せず、伸び伸びとプレーできる選手
カタルーニャメディアが大好きなリキ・プッチン。水曜日に行われた国王杯クルトゥラル・レオネサ戦はカルラス・アラニャーが主役になるかと期待された試合でしたが、公式戦デビューで才能の片鱗をみせたプッチがその座を持っていってます。
注目される舞台のほうが輝けるタイプの人がいる。リキもそういう選手なのでしょう。
エルネスト・バルベルデはいくつもの記者会見で「リキは伸び伸びとプレーする」「大胆さがある」「逃げ隠れしない」と繰り返しています。何度も繰り返しているのは、よほど印象的ということ。
出番が少ないうちは失敗を避けようと無難にプレーしてしまうんだ、と以前セルジ・ロベルトは言っていましたから、この大胆さは大きな武器になります。
リキ本人はバルサTVのインタビューに対して「少し足が震えた」と語っていますが。
どのスタジアムだろうと同じ
あのデニス・スアレスへのアシスト。密集する相手守備陣を破壊するための、フットボール的知性と感性と状況判断とテクニック。体格で劣るちびっ子が技で大男たちを翻弄するあたり、リキ・プッチはいかにもバルサのDNAを備えたセントロカンピスタです。
カンプノウで成功するための資質と可能性があるように思える。
あとはいかに過信や慢心なく謙虚に精進を続けていけるか。プッチはバルサTVのなかでこうも述べています。
「ミニエスタディであれ、サンタンドレウ、もしくはどこのスタジアムであれ、いつも同じようにプレーするようにするのが僕の特徴なんだ。カンプノウでもそれを示そうとしたよ」
「公式戦デビューの前と、なにも変わってはいないさ」
父「地に足を付けなければならない」
コメントを見る感じでは、リキ・プッチはカンプノウでまずひとつ結果を残せたことを喜びながらも、スター扱いされることに浮き足立たず、地に足を付け続けているようです。それも両親の教えが良いかららしい。
クルトゥラル戦の終了後、リキの父ちゃんカルロス・プッチさんがラジオ局RACの取材に応じ語りました。
「スフレを萎ませないと。リカルドは地に足を付けていないといけません。息子は謙虚は少年ですし、私たちはあまり彼を悩ませるべきではない。私は今日、息子がデビューし幸せなので話していますが、メディアにはあまりコメントしたくないんです。親もまた、物事を台無しにしかねないですから。私たちはリカルドに落ち着いていてほしい。プレーが上手くいかず、批判を受ける日も訪れるでしょう。私たちは全てに対して準備をしておかねばなりません」
「バルサBでプレーを続けることです。息子はバルサBでまだ望むようにプレーしていない。そこでポジションを勝ち取ることでトップチームからの声がかかり、道を作ることができるのです。息子に才能があるのは事実ですが、彼が前進できるかどうかを見ていきましょう。(成功は)とても難しいことですから」
カルラス・アレニャーやリキ・プッチのような才能ある若者がラ・マシアからトップチームに上がってくること、強化技術部はまずそこに全力を尽くしてほしい。
プッチ父ちゃんが求めるように、周囲は騒ぎすぎないようにしつつ、監督には若者を守りながらも大胆に起用してもらえると嬉しいです。
アルトゥロ・ビダルのようなラ・マシアにないキャラクターを補強するならともかく、彼らが成長するためのプレー時間を奪うわりに魅力を感じない選手、PSGのフランス人とかはたとえ移籍金無料でも歓迎しません。やっと訪れた、この時。判断を誤りませんよう。
このニュースのまとめ
- ・リキ・プッチが国王杯レオネサ戦で公式戦デビュー
- ・バルサDNAあふれるプレーに沸くバルセロニズモ
- ・謙虚に地に足を付けているプッチ親子
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