シーズン終了までアトレティコ・ミネイロからベティスへ貸し出され、その後、買い取られる
2019年冬マーケットの最終日、FCバルセロナが二人の若手選手を獲得したと発表しました。一人は、トゥールーズのフランス人セントラル、トディボ(19)。そしてもう一人がブラジル人右ラテラルのエメルソン(20)です。
6月末までベティスへ
バルサによる公式発表は淡泊なものです。
「FCバルセロナとアトレティコ・ミネイロは選手エメルソンの移籍で合意に達しました。選手は2019年7月1日からアスルグラナクラブに加わります」
「オペレーションのコストは1,200万ユーロとなり、選手は2023/24シーズン終了までの5年契約で契約書にサインをする予定となっています」
そして選手の説明へと続いていく。
このオペレーションの特徴は、バルサの獲得発表と時を同じくして、レアル・ベティスもまた今シーズンのレンタル入団を発表しているところです。
2018/19シーズンが終了するまではベティスに期限付移籍し、7月に入ればバルサの選手になる流れ。所属元のアトレティコ・ミネイロはふたつの移籍内容を発表しています。
7月以降も、アンダルシアで修行か
バルサの選手になることと、そのままスカッドに入ることは別の話です。
そのまま武者修行コースもよくある。
メディア報道によれば、エメルソンは今季終了までベティスに貸し出された後、バルサとベティスが共同で買い取りを実施します。費用は両クラブで折半し合うらしく(=600万ユーロ)、だから「移籍金」ではなく「オペレーションのコスト」は1,200万ユーロだとバルセロナは公式発表で記している。
ベティスが600万ユーロを負担する理由は、エメルソンが2021年6月までアンダルシアに残るからで、バルサはそこからスカッドに正式に加入させるのか、あるいは移籍させるのかを決めることになるみたいです。
バルサ公式でも「ブラジルでは元バルサ選手のダニ・アルベスと比較されている」と紹介されているエメルソンではありますが、クラブはまだスカッドに加えるには半熟だと考えていて、アンダルシアの太陽を浴びながら熟していくのを見守る構え。キケ・セティエンに鍛えてもらえるなら、良い具合に育ちそうです。
セティエンに鍛えてもらおう
エメルソンがベニト・ビジャマリンに行くことになった背景としては、乾貴士がアラベスへと貸し出されたことで、非EU選手枠が空いたのが大きいようです。
SPORT紙によれば、エメルソン・アパレシド・レイテ・デ・ソウザ・ジュニオールはジョルディ・アルバやセルジ・ロベルトのようなタイプのラテラルというよりは、エリック・アビダルに近いそうで。アビさんとダニさん、全然違いますね…^^
つまりはフィジカルと守備力が売り、テクニック面は要鍛錬らしいので、勇敢なフットボールをするセティエンさんに鍛えてもらえば、バルサが必要とするラテラル像に近づいていくだろうとの胸算用です。でもまずはベティスで出場時間を勝ち取れるかどうか。
EUパスポートのない若手の有望選手ですから、こちらも「仮にバルサのスカッドに入れなくとも、獲得に名乗りを上げるクラブは事欠かないだろう」との転売ビジネスを視野に入れた獲得の匂いがふんだんにします。600万ユーロとなれば、損はしないですよね。同じ日に入団が発表されたジャンクレール・トディボもそう。目利きが当たり、活躍してくれれば大成功。
2021年7月のバルサの右ラテラル事情は、どうなってますか。
バルサBから、活きのいい若者が上がってきているのが理想的だけれど。
このニュースのまとめ
- ・ブラジルの若手右ラテラル、エメルソン(20)獲得をバルサが発表
- ・まずはセティエン率いるベティスに加入
- ・2021年夏にスカッドに加えるかどうか判断?
コメント
次期バルサ監督候補のセティエンに指導してもらえるのはビジネス面でもスポーツ面でも素晴らしい試み。
しかしワゲ、エメルソンとラテラルでも右に片寄っているのはタマタマですか?
消耗が激しいポジションなので、3~4年以内にアルバの後任を見つけませんと・・・
それと唯一無二のラテラルであるアルバの契約はイニエスタと同じ終身契約でもいいのでは?