前日のトレーニングは普通にこなし、招集リスト入りした10番 エル・クラシコといえどコパ、リスクは避けたい
バルサ系メディアはここ数日、コパクラシコ@カンプノウにレオ・メッシが出場するのかどうかで盛り上がってきました。バレンシア戦で右太ももに打撲を受けたことが、どの程度レオの筋肉に影響を及ぼしているのか。幸い怪我はなく、招集リスト入りもしたので、あとはどの程度のプレー時間になるかです。
ハンドブレーキに手を置いて進めない試合
レオ・メッシがレアル・マドリー戦に出場できるのかどうか。トレーニング前、つまり招集リスト発表前に行われた前日会見において、それを質問されたエルネスト・バルベルデは次のように答えています。
「私はまだ(今日の)メッシを見ていないので、以降の質問に対する返答はないよ。あと1回セッションがあり、彼の状態がどうなのかを見ていくことになるだろう。そこから、私たちは決断を下していく」
では、エル・クラシコとはいえど国王杯のような試合で、数日前にダメージを受けた選手を起用するリスクを冒すべきかどうか。指揮官の見解はこうでした。
「メッシであれ、誰であれ、まだ多くの試合が控えているなかでリスクを冒すことに私は賛成しない。もし明日がリーガ最終節なら、話は別だけれどね。もし怪我のリスクがある場合、選手はハンドブレーキに手をかけて進んでいく。明日のような試合は、ハンドブレーキに手をかけて行くことはできない」
そして。
「もっとも重要なのは、選手が準備OKだと言うことだよ。どれだけ医療スタッフやテスト結果が大丈夫だと示していても、もし選手が自分はプレーする状態にないと思うなら、休まないといけない。損得やリスクを評価しながら、最終的な決断をするのは選手だ」
エル・クラシコのような“決闘”は、全力で戦わねばならない。怪我を気にしてパワーをセーブしてしまっては、勝てない。だからリスクを冒すことに賛成ではないけれど、戦えるか否かの最終決断は選手だというバルベルデです。
この前日会見から1時間後、シウタット・エスポルティーバでのトレーニングにレオ・メッシは元気に参加し、その後発表された招集リストに背番号10は名を連ねました。クラブ公式動画では、普通そうにシュート練習してます。
優先度を変えるエル・クラシコ
先週金曜に行われた準決勝・組み合わせ抽選会から、バルセロニズモのコパへの関心度は一変しました。“出場機会の少ない選手たちのフォームを上げつつ、ぼちぼちやっていれば良い”くらいの位置づけだったのが、“敗退は決して許されない!気合入れてかかれ!”という戦いへ。
エル・クラシコは全てを変えます。
このコパ・デル・レイ準決勝は、FCバルセロナとレアル・マドリーにとっては、“どちらかの三冠の夢が潰える戦い”だそうです。もうすでに、タイトルがひとつ潰えているクラブがある・・・と思わなくもないですが、なんにせよコパなのでスポーツ的な優先度は低い。
負けて大問題となるのは、モラル面からです。
コパだからといって負けていいエル・クラシコなんてないですし、白い手によってタイトルを一つ終わらされる気分の悪さといったら、ない。あちらが勝ったら始まるメディアキャンペーンもうっとうしい。
マドリーとの勝負にはすべて勝たねばなりません。
でも、コパ(笑)。
この、どこまで無理をさせるかの悩ましさも、コパクラシコの持ち味(?)でしょうか。
他のチームとのコパ準決勝なら、メッシ温存で問題ないでしょうに。
タイミングが悪いのは、もう一人の違いを作れる選手、ウスマン・デンベレが間に合わなかったことです。ウスマンくん、捻挫していた足首はもう回復してるんですが、週末に風邪を引いて体力がまだ戻っていないことで招集外。
ということで、出場すれば初クラシコになるカルラス・アラニャーのゴラッソ誕生に期待したいと思います。
5連勝とやらで勢いに乗るソラーリチームを、返り討ちにしよう。気持ちいい旧正月になりますように。
このニュースのまとめ
- ・マドリー戦出場か否か、注目されるメッシ
- 「リスクを冒すことに賛成しない」が「決めるのは選手」とバルベルデは言う
- ・前日のトレーニングをこなし、招集リスト入り
- ・エル・クラシコ、でもコパ
コメント