レオがあれもこれも担当して消耗するのはチームにとってマイナス
インテリオールがゲームを組み立て、背番号10は攻撃の最終局面に集中してもらう
ラ・リーガ2019/20における得点数、アシスト数、ドリブル成功数がナンバーワンであるギガクラック、レオ・メッシ。このバルサがもしチャンピオンズで大成功を収めるなら、それは彼の神がかった攻撃力が存分に発揮されたときでしょう。メッシ次第。とはいえ監督にも当然出来ることはあり、それが可能性を広げる最適解を見つけ出すことです。
中盤に下りるメッシの傾向
バルサの勝率を上げるためにはどうすれば好いか。バルサ監督となって以降、キケ・セティエンがチームのプレーを分析し導き出した結論の一つが、「レオ・メッシは相手ゴールエリア近辺にいるべし」だったと7月30日版MDが報じています。
チームのボール循環が機能していないとき、メッシが中盤まで下りてくるのは珍しくありません。以前はアルゼンチン代表でよく発生していましたが、バルサらしいインテリオールが不在になった近年はバルサでもしょっちゅう見かける。
これが好ましくないのは、戦術オンチでも分かります。
相手守備陣にとっては一番危険な選手がゴールから離れてくれるわけですし、中盤まで下りて、ボールを持って上がって、待ち構えるデフェンサたちを抜いて・・・と全部頑張ることでレオの負担が大きくなりすぎるからです。
最後はフィニッシュ係まで担当するわけですからね・・・
メッシにはファイナルサードでの仕事に専念してもらうのが最善です。
インテリオールがカギを握る
そこでセティエンは考えた。記事を書いたチャビエル・ムニョス記者かもしれないけれど考えた。「前線に良いボールを供給したり、守備バランスを崩すボール運びをするのは自分たちであるとインテリオールたちが自覚するべし!」
で、メッシが得点に直接関与しやすくなるためのアシスト役を任されるのが、リキ・プッチとフレンキー・デ・ヨングです(希望込み)。
守備ラインを破壊するマジックが武器のカンテラーノと、プレッシングを破る推進を得意とするオランダ人。バルセロニスタが一番楽しみにしていた組み合わせです。これまではフレンキーが離脱していて実現の機会がほぼなかった。ようやく準備が整いました。
メッシ次第を打破するために、リキとフレンキーの出来がカギになりますね。
具体的な戦術については、語るほどにボロが出るので語りません^^;
しかしメッシがプレーメイクをインテリオールに任せ、仕上げのためにエネルギーを温存しておくことが重要だというのはその通りだと思う。
MSGトリデンテを起用する際、実際の運用はどうするんだろうとか、付け焼き刃で欧州の強豪たちに対抗できるのかとかありますが、インテリオール回帰?はバルサとしてあるべき道ですから期待します。
そしてSPORT曰く、今季無冠に終わればセティエンのバルサ時代は短いものになるだろうと。
コメント
メッシが降りてくるのは、ゲームメイクをしたいからではなく、守備を固められた相手の前線にはスペースが無い、それだけが理由です。
ボールを触っていないとストレスが溜まるメッシのような選手は、ボールに数多く触れていられる環境が必要なのです。
バルサの仲間も、そんなメッシの為にひたすらボールを集め、メッシに決定的なパスの選択肢を与える為に、裏に走っています。
メッシを前線に縛る戦術というのは、恐らくメッシ自身の反発を買うでしょう。
カリスマ性も信頼度も微妙なキケに言われても、納得はできそうにない。
必要なのは、メッシの崩しの負担を減らせる、もう一人のメガクラックです。
こいつに任せて前線に居れば、上手く相手の注意を引き付けてくれて、楽なパスが出てくる。
そう思わせてくれる選手がいれば、自然と前線にいられるでしょう。
例えば、ネイマールとイニエスタのような。