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スアレスの叱責に、デンベレ萎縮というイヤな話

リヨン戦の序盤は活き活きしていたウスマンが、次第に元気がなくなり・・・

0-0に終わったOLスタジアムでのオリンピック・リヨン対バルセロナにおいて、残念なニュースのひとつがルイス・スアレスの無得点ゲーム延長でした。でもまあ、これはスアレスがゴールキラーの感覚を取り戻せば解決すると期待できる。ルイシートの理不尽なしに欧州制覇は厳しいです。

もっと気になる記事が、2月22日のMD紙にありました。
ジョアン・ポキ記者による記事なのですが、リヨン戦ではルイス・スアレスが何度もウスマン・デンベレを叱りつけ、その結果、ウスマンが試合から消えていったというんですね。

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センタリング失敗後、プレーに変化

たとえば開始1分、セルヒオ・ブスケツからのパスを受けてライン裏へと抜け出したデンベレが迷いなくシュートを選択し、ボールが大きく枠を逸れた場面です。映像ではその後、スアレスがデンベレに強めにあれこれ言っているのが確認できる。「中見ろよ!オレに渡せよ!」とか言ってそうです。

続きましては11分、メッシのフリーキックが壁に当たり、リバウンドを打ったデンベレのシュートが高く浮いたあとに、おいそりゃないだろう、といったふうな仕草。19分のカウンター攻撃でデンベレのセンタリングが浮いた際も、スアレスがデンベレを叱っているように見えます。

このセンタリング失敗以降、ポキ記者は「デンベレが落ちていき」「相手に立ち向かうのを止めた」と指摘している。それは「おそらくスアレスから繰り返し咎められたことに影響された」と。
そういう視点で見ると余計、シュートではなくセンタリングを選び、失敗した後のデンベレの表情は暗いです。

たしかに、19分までのウスマン・デンベレは何度も左サイドで仕掛けているのに、その後はどうも遠慮しています。36分は速攻でデフェンサと対峙したとき、中央のスアレスへのパスを選択。37分に守備ラインの裏を取った際は、バセリーナ崩れのような変な浮き球を入れました(そこに突撃してきたのがスアレス)。
スアレスを探しているように見えます。

チームにマイナス影響はマズい

フットボール選手にとって、試合中の言い合いは珍しいことじゃないですが、デンベレ後輩は責められる一方で、そのせいで遠慮するようになり大胆さがなくなっているのなら、マズい。
スアレスがチームメイトになにか言ってるのはよく見かけてるけれど、デンベレを集中攻撃しているという視点はありませんでした。そして他のチームメイトがエゴを出して失敗した時に、ルイス・スアレスがどういう態度を取っているかですよね。

ウスマン・デンベレは現在のバルサの中で、レオ・メッシと並んで危険を作り出し、相手選手を混乱させられる選手です。その若者をスアレスの叱責が萎縮させているなら・・・ この夜はスアレスの機嫌がよくなかっただけか。よくあることなのか。元々ふたりはフィーリングが合わないのか。

これからは、スアレスとデンベレの関係にも注目して観戦してみようと思います。

 

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