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入団会見も禁止のスアレス

フットボルに関する活動は一切禁止、と改めてFIFAさん。

FIFAによるルイス・スアレスへの締め付けが非常に厳しくなっています。フットボルに関するあらゆる活動の禁止を命じられた4ヶ月間は、選手として試合に出ることはもちろん、トレーニンググラウンドに入ることも、クラブのジムを使うことも、クラブのイベントに参加することも禁止となっているウルグアイ人デランテロですが、この日曜日には入団プレゼンテーションさえも行ってはいけないとの見解を発表。そりゃ確かにクラブの施設を利用してのフットボル的なイベントではありますが、バルセロナ側としては大人しく受け入れるには納得がいかない。何とかする術はないかと、活動中のようです。

スポークスマンから釘を刺される

先週金曜日にルイス・スアレスの獲得を発表した際、FCバルセロナは“来週入団プレゼンテーションを行う”との考えも伝えていました。具体的には16日(水)にプレゼンならびに記者会見を実施する予定だったのですが、FIFAさんには噛み付き男への処分において妥協する姿勢は一切なく、昨日(13日)、デリア・フィッシャー広報によってその目論見はきっぱりと否定されています。「スアレスへの禁止事項はフットボルに関係した活動の全てに及ぶ。よって彼は会場がどこかに関わりなく、フットボルに関係した公けのイベントに参加することは出来ない

フィッシャーさんはさらに「フットボルに関連したチャリティーイベントに参加することも不可」としており、想定はしていたとはいえ、この徹底ぶりはいささか不条理ではないかとも感じるところです。

火曜日にバルセロナへと到着の予定

バルサは今、未成年選手の獲得・登録の一件でFIFAとはデリケートな関係にあります。ゆえにあまり表立った対決姿勢は出さないとは思うのですが、かといって大人しく泣き寝入りするつもりもないようです。SPORT紙によるとクラブは当初の計画通りにプレゼンテーションを行えるよう、法律サービス部による解決策探しが行っていくらしく。理事会は“なんだかんだでFIFAさんも例外的処置をとってくれるに違いない”と楽観的に考えているとのことですが、さてそう上手くいきますでしょうか。

ルイス・スアレスは今、ウルグアイでバルセロナへの小旅行の準備をしていて、明日火曜にプラット空港へと降り立つ予定となっています。しかし、それまでにFIFAさんが妥協を示さなければ、たぶんクラックはバルサのオフィスに立ち入ることも出来ず、恒例となっている玄関前での記念撮影も出来ない。契約書への署名やメディカルチェックは“労働上の活動”として許可されても、クラブ施設は使えないであろうなど、線引きが困難な様子です。そしてもしプレゼン出来ても、バルサのユニフォームは着れないので、イマイチ締まりません。

「スアレスへの処罰はいき過ぎ」

クラブの法律サービス部はすでに行動を開始しており、まずは“緊急的処置”として処分の保留をスポーツ調停裁判所(スペイン語ではTAS)に求める一方、FIFAに対しても“スアレスは謝罪していて、被害者のキエッリーニも処分軽減を求めている”との外交的なアプローチをかけていく、そうです。まあ、入団会見が出来なくともパフォーマンスに影響はないので、トレーニングの件をなんとかしてもらえれば。

スペインにおけるスポーツの権利に関する第一人者であり、TASへの訴えも過去に200例以上経験しているファンデ・ディオス・クレスポ弁護士は、今回のFIFAによるスアレスへの処分は度が過ぎた内容だと断言しています。「私の見解からすれば、FIFAはスアレスの犯した行為に関して誤った解釈をしています。罰則があるのは確かですが、ポイントは彼らの解釈です」「彼らの処罰はいき過ぎですし、幾つかの罰は馬鹿げているといえるレベルだ。常識的な内容ではありませんからね」(SPORT紙)

そしてクレスポさんによれば、「スアレスへの不利益が4ヶ月以上に及ぶ可能性がありますので、直ちに訴えを起こすべきです。FIFAの処罰は選手の基本的権利を明らかに害しています」とのこと。スペシャリストさんがそう断言するのですから、なんとかなると期待します。バモス、法律サービス部!

 

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