一度バルサ入りを蹴った経緯から、簡単ではなかったであろうチームへの溶け込み
ベストバージョンはシーズン後半に訪れるグリジに期待
アントワン・グリースマンを称える記事が、バルサ系メディアで増えてきています。メッシ、スアレスらと編成する“MSGトリデンテ”が欧州随一の決定力を誇っているとか、お互いのアシスト数も欧州最多とか、いまやクレ自慢の存在となったフランス人クラック。
フットボールスタイルの変化やメッシの負傷などで序盤は苦労しましたが、ここ数週間はゴールで結果を出し始め、評価を高めるグリジです。
謙虚に謙虚に
『アントワン・グリースマンが100%溶け込んでいる』という12月24日SPORTの記事。
2018年のムンディアル王者、2016年EUROの得点王、2017/18シーズンにヨーロッパリーグ優勝、2018年度のバロンデオロ第3位、2015/16シーズンのラ・リーガ最優秀選手 など堂々たる経歴を持つグリーズマンが、すんなりとバルサのロッカールームに溶け込めた理由は「初日からの謙虚さ」にある、と同紙は言います。
グリーズマンのバルサ入団の経緯を振り返ると、最初は難しくなりそうな気配が充満していました。
すったもんだの末、わざわざドキュメント番組『La Decisión』まで用意して発表したアトレティコ残留や、ロッカールームにあったというネイマール復帰待望論や。
レオ・メッシが快く思っていないとも散々報じられていましたから、グリーズマンとしても気を遣ったことでしょう。バルサでの成功はメッシとの良好な関係なしにありえませんし。
そしてバルサには、弟分のウスマン・デンベレをはじめとして、ウンティティ、ラングレ、それにトディボらフランス人グループが存在しており、ルイス・スアレスも初日から彼を歓迎したといいます。レオ・メッシも適応を手助けし、イバン・ラキティッチやテル・ステーゲンらも諸手を広げて歓待したそうです。
重要なのは、こういったグリーズマンの良いところを称える記事が増え、獲得に反対していた私のようなクレも応援しようという気にさせているところです。
ベストはこれから
ここまでラ・リーガで7得点、チャンピオンズで1得点を決め、アシストも4つしているグリーズマンですが、移籍金や年俸に見合った活躍になるには、もっと上を期待されます。ベストバージョンはまだこれから。
なんでも彼、シーズンの重要局面になる頃、活躍度も上がっていくってことですよね。
SPORT12月24日号によりますと、リーガの第19節前後のゴール数を比較すると以下のようになります。
- 2010/11 3:7(4増)
- 2011/12 1:6(5増)
- 2012/13 3:10(7増)
- 2013/14 12:4(8減)
- 2014/15 8:22(14増)
- 2015/16 8:21(13増)
- 2016/17 7:16(9増)
- 2017/18 5:19(6増)
- 2018/19 8:15(7増)
- 2019/20 7:?(?)
見事に毎シーズン、後半の得点数が増えています。
この傾向が続くのなら、今季も後半にゴールを量産してくれそうです。ブラジルの家出王子の呼び戻し話をすっかりさっぱり消滅させてくれるような大活躍、待ってます。
コメント