もし今夜バジャドリーに勝利すれば、首位との勝点差はわずか「1」となる
残り10戦の一試合ずつを必勝態勢で臨み、タイトル奪取を目指す
アトレティコ･マドリーの失速がラ･リーガ優勝争いをオープンにしました。彼らが日曜日セビージャに敗れたことで、もしバルサが月曜夜（今夜）のバジャドリー戦に勝利すれば、勝点差はついに「1」へと縮まる。年始には夢だったことが、現実になってきているのです。この好機をなんとしても活かし、週末のエル･クラシコへ臨むべし。出場停止リーチのメッシとデ･ヨングも温存しないとクーマンは宣言しています。
もうひとつのラ･リーガが始まる
ルイス･エンリケ率いるバルサが2015/16シーズンのラ･リーガを制した時、バルサ界隈では「ふたつのリーガに勝った」との表現が用いられていました。悠々優勝かと思われていたルーチョチームが最終盤になって追い付かれ、5試合のスプリント決戦を逃げ切ったからです。
首位バルセロナは2位アトレティコに第30節次点で「9」の勝点差を付けていたのですが、第31節のカンプノウクラシコに敗れた（1-2）のをきっかけに3連敗。第33節終了時点ではついにアトレティコに勝点で並ばれています。そして「1」差で3位にマドリー。残り5試合で3チームがほぼ並んだわけです。
ステキだったのは、ルーチョチームがここで挫けなかったこと。プレッシャーに潰されることなく残る5試合を全勝し、見事タイトルを獲得したのです（マドリーも全勝したが「1」差変わらず。アトレティコは1敗）。あれからもう6年が経つという。懐かしいな。
そして今季は立場が入れ替わり、バルセロナは追いかける側です。是非ともアトレティコに追い付き、「もう一つのラ･リーガ」を始めようではないですか。バジャドリー戦はそのための重要な一戦。
ついにリーガ優勝が自分たち次第に
今季ここまで、バルサにとってラ･リーガはアトレティコ次第の状況が続いていました。こちらがいくら勝ち続けても、あちらも勝ち続ければどうにもならない。トロフィーの行方はシメオネチームの手の中にありました。
しかし状況は変化し、今はもう、バルサが優勝するかしないかは自分たちの手中に入っています。今夜のバジャドリー戦、続く土曜日のレアル･マドリー戦、この2つに勝てば逆転タイトルがいよいよ現実味を帯びてくるし、5月9日にはアトレティコとの直接対決も控えている。
ラ･リーガの残り10試合に全勝すれば、自ずとトロフィーはバルサのものとなるのです。
全勝が口で言うほどに容易ではないとはいえ、勝っていれば「必ず」大きなご褒美がやって来る。「必ず」と「相手次第」は全然違いますから、ひとつずつ全力で勝っていきましょう。
FIFAウィーク恒例・補強の話題（ハーランド祭）に盛り上がったこの1週間でしたが、ピッチ外のことはひとまず横に置いてフットボールに再集中しなければならない。エル･クラシコのことも一旦忘れ、まずはバジャドリー戦で3ポイントを確保し、アトレティコに肉薄するのです。
ついに訪れたこの好機を、逃してはならない。
メッシとデ･ヨングの起用は
一時は夢物語にも思えたラ･リーガ逆転優勝を現実とするために、一戦一戦に総力をあげて立ち向っていく。これがロナルド･クーマンの考えです。
それはつまり、土曜日のマドリー戦にレオ･メッシとフレンキー･デ･ヨングが確実に出場できるようにするために、温存をしないということ。2人はどちらも出場停止にリーチがかかっていて、もしバジャドリー戦で警告を受ければ、エル･クラシコは出場停止になります。しかしリスク承知で、ミステルは起用してくると予想されます。
「彼らが出場停止まであとカード1枚だというのは知っているけれど、今はカード事情やフレッシュさによって選手を温存する時ではないからね。注意するのは選手たちだ。リスクは常に存在している。しかし10節が残っているんだ。最良なのは一試合ずつ進んでいき、勝つためにベストと考えるチームを出すことだ」
バジャドリーが欠場者多数である件
「あちらの欠場者について考えるべきではないし、エネルギッシュに試合に入らなければならない。ボールを持てれば問題は生じないだろうけれど、気の緩みは禁物だ。バジャドリーが怪我人やCOVIDによって問題を抱えているのは知っているけれど、難しい試合が私たちを待っている。自分たちのリズムで、最近の試合でやって来たことを続けることだよ。選手たちは（代表チームから）元気に戻ってきている」
視察したバルサBの試合＠エスタディオ･ヨハン･クルイフが、観客入りで行われたこと
「良い雰囲気だったね。アクションやゴールへの反響を聞くのは奇妙な気分だったよ。近いうちに私たちの試合でもファンのサポートを受けられることを願っている。ファンが恋しいよ」
コメント
久しぶりの更新！待ってました！！
正念場の4月！