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【マッチレポート】ラ・リーガ第26節 R.マドリー 2-0 バルサ

LaLiga | jornada 26

前半はバルサが消極的なマドリーを上回っていたが、チャンスを活かせず。
後半は終始マドリーのペース、ビニシウスとマリアーノのゴールに屈した。

ラ・リーガで第180回目となるエル・クラシコを制したのはレアル・マドリーだった。前半のジダンチームは活気がなく、バルサが主導権を握ったが、後半はマドリーの圧力に屈して攻撃を組み立てられず。守備で踏ん張るもビニシウスにこじ開けられ、終了直前にはマリアーノにもとどめの一撃を食らった。バルサは首位を失い、通算勝利数での歴史的追い抜きも成らず。

試合のポイント

前半はバルサ:公式戦連敗で瀬戸際に追い詰められたレアル・マドリーに対し、バルサがさらなる追い打ちをかけるのかどうか。いくつもの見所のあったベルナベウクラシコ、前半はバルセロナに分があった。マドリーはベンゼマを前線に残し、速攻から左のマルセロビニシウスで崩す狙い。バルサは集中して守り、ハーフタイム前に決定機を許してはいない。ボール非保持のマドリーは自陣に引き、バルサがブロックを包囲した。アルトゥール輝く。



立ちはだかるクルトワ:引いたマドリーに対しては両セントラルブスケツがフリーとなり、中央の選手にくさびの縦パスを入れることもできていた。ゴールに近かったのはバルセロナの方で、とりわけ34分、グリーズマンからのパスで抜け出したアルトゥールの1対1は決定的。ただGKクルトワの壁は高く、バルセロナは先制点はならなかった。フランス人GKはアルトゥールのチャンスの前後にも、メッシのシュートをブロック。ハーフタイム前はオープンな展開となる。

強度を増すマドリーに防戦一方のバルサ:後半の立ち上がりも前半と同様バルサがボールを支配した。風向きが変わってきたのは55分頃から。マドリーが前に出て、バルサ陣内でボール回収し始めたのだ。56分のイスコ弾(テル・ステーゲンがセーブ)からその流れは定まる。以後のバルサは中央ラインを越えられなくなっていった。61分にはイスコのヘッドをピケがライン上でクリア。63分にはベンゼマに裏を取られた。堤防は決壊寸前・・・。

切り札ブライスウェイト:押されっぱなしの状況を打開するために69分、キケ・セティエンは切り札であるブライスウェイトを送り出している。すると数秒後、いきなりそのブライスウェイトに見せ場がきた。セメドのパスを受けてマルセロを抜き去り(速い!)、クルトワと1対1の決定機。これが決まっていれば英雄だったが・・・ ここでもGKが立ちはだかって得点とならない。バルサにとっては後半唯一の決定機、蜃気楼のような瞬間だった。

ついにビニシウス弾:ブライスウェイト投入はマドリーの勢いを止めるに至らず、逆にその1分後、バルサは先制点を許している。守備に戻ったブライスウェイトの裏を取ったビニシウスに、思い切りよくニアを打ち抜かれて1-0。以後はオープンな攻め合いとなるも、マドリーの攻めの姿勢が効いていた。セティエンチームは敵陣へとボールを運んでも、力任せゆえにその先の手がなくシュートまで辿り着けない。さて、これからどうしましょうか。追加タイムにはスローインから、直前に登場のマリアーノに2点目を決められ試合終了。

トピックス

13年ぶりの無得点・・・:バルサがベルナベウでのリーグ戦で1点も奪えずに終わったのは、2006/07シーズンの2-0以来。その後は3敗しているものの無得点はなかった(2007/08の4-1、2012/13の2-1、2014/15の3-1)。リーガクラシコの2試合がいずれも無得点だったのは1974/75(1-0、0-0)以来。

ジェラール・ピケは「試合は多く残っているけれど、僕らはマドリーを凹ませるチャンスを逃したね」「前半のマドリーは、僕がこれまでベルナベウで対戦した中で一番ひどかったよ」と言うも、あんなふうに負けてしまってはな。

クラシコ出場記録更新レオ・メッシのエル・クラシコ出場回数が43回となり、チャビ・エルナンデスを上回った。歴代最多は白組カピタンのセルヒオ・ラモスで44回。

鉄壁のテル・ステーゲン:このクラシコでも決定的な働きをしたマルクアンドレ・テル・ステーゲンビニシウスにゴールを許すまで、イスコの決定機を2つを華麗に阻止しチームを救っている。彼がベルナベウで失点するのは371分ぶりのこと。
マドリーのGKティボ・クルトワも負けてはおらず、前半にアルトゥールメッシ、後半にはブライスウェイトの決定的シュートをブロック。バルサの先制を許さなかった。




Real Madrid FC Barcelona
2 0
1 de Marzo 2020 – Domingo 21:00 h
Santiago Bernabeu
:78,357
Goles
Vinicius (71)  
Mariano (90+2)  
Titular
Courtois 【8】Ter Stegen
Carvajal 【6】Semedo
Varane 【7】Piqué
Sergio Ramos 【6】Umtiti
Marcelo 【6】Jordi Alba
Casemiro 【6】Busquets
Kroos 【7】Arthur
Valverde 【6】Arturo Vidal
Isco 【6】De Jong
Vinicius 【6】Messi
Benzema 【6】Griezmann
Cambios
Isco→
Modric (79)
Arturo Vidal→
【6】Braithwaite (69)
Valverde→
Lucas Vazquez (86)
Arthur→
【5】Rakitic (81)
Benzema→
Mariano (91)
Griezmann→
【5】Ansu Fati (81)
Entrenadores
Zinedine Zidane 【5】Qique Setién
Arbitro
Mateu Lahoz (valenciano)
Tarjetas
Vinicius (10) Jordi Alba (19)
Carvajal (19) Messi (85)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
0 2 2

Golesredcard

0 0 0
5 7 12 (4)

Tiros a puertaredcard

9 (4) 3 6
0 5 5

Ocasiones de Golredcard

3 1 2
3 5 8

Cornersredcard

2 1 1
0 3 3

Fueras de juegosredcard

0 0 0
    492

pasesredcard

644    
43% 46% 44% Posesion del Balon 56% 54% 57%
6 7 13

Faltasredcard

10 6 4
2 0 2

Tarjetas Amarillasredcard

2 1 1
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

スアレス、デンベレ、セルジ・ロベルトが負傷欠場。
ネト、ラキティッチ、ラングレ、ブライスウェイト、ジュニオル、、コリャド、アンス・ファティがベンチスタート。

ピケの相棒は今回もウンティティ。左ラテラルにはジョルディ・アルバが復帰した(2週間ぶり)。アルトゥロ・ビダルが右の偽エストレーモになり、メッシが空けるスペースに入った。ホール保持時もほぼ4-4-2。ビダルはテル・ステーゲンがロングボールを蹴る際のターゲットの一人。

マドリーが消極的だった前半はすんなりと敵陣に入り、両セントラルが圧力を受けることなくボールを展開できたが、後半になってマドリーのインテンシティが上がると第2ラインを越えられず。押し込まれる時間が続いた。
状況打開のための最初の交代は、アルトゥロ・ビダルに代えてのブライスウェイト(69分)。
だがその直後に先制され、81分に2人同時交代で逆転を計る。グリーズマンとアルトゥールがベンチに下がり、アンス・ファティとラキティッチがピッチへ。

Titular Final
先発時 終了時
 

2020年3月02日(月)、レアル・マドリー戦翌日のバルセロナスポーツ紙。前半で勝つこともできたバルサが機会を活かさず後半の反撃を許したとの見解です。

MD「バルサが免ずる」

  • バルサが免ずる
  • → バルセロナは支配をしたものの、得点機を仕上げず、首位を手放した
  • → クルトワがシャッターを閉め、後半のビニシウスとマリアーノがエル・クラシコを決めた
  • 残り12節
    1位 R.マドリー 56p./2位 バルサ 55p./3位 セビージャ 46p./4位 ヘタフェ 45p./5位 At.マドリー 44p.

SPORT「許しのエル・クラシコ」

  • 許しのエル・クラシコ
  • → バルサは前半にマドリーを追い込んだが、白組はハーフタイム後に生き返り2ゴール
  • → バルセロナはベルナベウで首位を失い、直接対決でも負けることに。ラ・リーガは残り12節

 

コメント

  1. レト より:

    マドリーの一時的な乱調に一喜一憂していたのが今となっては惨めです。
    アウェイでの勝負弱さといい、去年の負の遺産を清算するのには時間がかかりそうですね。

    リーガはまだまだ挽回可能でしょうが、今のバルサはサポーターの充分な支持を得られていないだけに
    ポゼッション回帰のプランはこのまま短期間で幻に終わってしまうのかと不安が拭えません。

    セティエン監督のチーム作りはもっとじっくり見たいのでプレッシャーに負けず頑張って欲しいです。
    夏にバルベルデ監督を留任させたフロントが今となっては当てにならないのが皮肉ですが。

  2. はし より:

    前半の温い展開で決められなかったのがマズかったですね。
    グリーズマン、そこで決めなあかんでしょ!

    あ、あとクルトワはベルギー人ですよね?

  3. t より:

    とりあえず会長と息のかかった内部を一新して欲しい!

  4. 中野のクレ より:

    ホームのマドリーとしては珍しいブロック形成を優先した前半。
    その分ポゼッションは上がった。
    しかしナポリほどではないが、コンパクトでブロック間にメッシを入れない守り。
    たまらずメッシはブロックの外から裏抜け狙いのパスを出すが得点に至らず。
    裏抜け自体迫力に欠ける。
    結果的に持たされた感じ。
    マドリーは走らされたので後半は持つか?

    しかし一転してマドリーは攻勢に出る。
    するとバルサがキーパーから繋げられずボールロスト連発。
    裏抜けからデンマーク人がマドリーに迫ったが惜しくも至らず。

    前半のマドリーが最悪から、後半のバルサも酷い出来。

    あんましバルベルデの頃と変わってない。
    シュテーゲンの持ち方を工夫してるが、結局マンツーマンなので出し処が無い。
    負担が大きくなるが、メッシが受けに下がるしかないと思う。

    バルサの問題はメッシ依存。
    アルゼンチン代表化している。

    アルゼンチン代表は優秀なストライカーがいるが、今のバルサは違う。

    メッシがチャビ・イニエスタの仕事からストライカーの仕事までしなければならないのは問題。

    クラシコでのメッシの表情は、アルゼンチン代表でのものと一緒で憔悴している。

    結局はインテリオールの問題に行き着く。

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