サラリー適正化を望むバルサが合意条件の見直しを求める
唐突な申し出に選手側は困惑し、決着にはまだ至らない
エリック・ガルシアとバルサの入団交渉が、当初の予想よりもこじれているようです。冬のマーケットで獲得するための仮合意もあったと言われていたのに、未だになにがもつれているのかというと、当初の合意条件をバルサ側が見直し、新たな条件を提示したから。ラポルタたちが金庫を開けてみたら、状況が厳しかったわけですが・・・
ラポルタ理事会の条件見直し
エリック・ガルシア(20)とFCバルセロナの入団交渉については、4月14日版MDとSPORTの両方が似た内容で伝えています。両者の話し合いは現在進行中。合意には達していません。
バルサが進めている幾つかの補強作戦の中で、最も早い完了が見込まれていたガルシアの件が何故いまになっても決着していないのか。それは1ヶ月と少し前に誕生したジョアン・ラポルタの新理事会がクラブの経済状況を点検・分析した結果、以前合意した内容にそのままGOサインを出すのは難しいと判ったからです。
スカッドのサラリー総額をラ・リーガから求められる条件内に収めるためには、既存選手の給与同様、エリック・ガルシアに提示していた条件も修正しなければならない。
そこで新理事会は代理人であるイバン・デラ・ペーニャに対して、固定額部分を減らす代わりに変動額部分を増やす新提案を行ったそうなのですが、選手側はこのクラブの申し出に驚き、渋い顔をしているというんですね。
困惑の選手側
バルサに戻る夢を実現するために、自分たちはマンチェスター・シティやペップ・グアルディオラの残留要請を断り、他クラブからのオファーにも耳を傾けずにきた。フリー移籍にしたいとのバルサの希望を理解し、半年待ちもした。それで出番が減るのも受け入れた。
責任者が替わったとしても、一度は合意した内容・約束は守るべきではないか。自分はバルサとの合意を守り、給与条件などで上回る他クラブの勧誘を全て拒絶してきたのに。
20歳の出戻り希望選手に対してのオファー額は、たとえば クーマンに大して起用されていないベテラン選手と比べても全然低いと分かっているわけで、それなのに今さら条件を変えるの?と不満を抱くのも理解できる話です。
バルサに戻ることを最優先とする(らしい)エリックなので最終的には合意に達するとは思いますが、理事会がカンテラーノのクラブ愛を過信しすぎていると痛いめに遭う危険はありそうです。
試しにちょっとだけ他クラブのオファーを聞いてみようか・・・ とかでデラ・ペーニャがどこかのオフィスを訪れ、ラポルタたちを慌てさせることだって出来るわけですからね・・・ バルサは元々金銭面では太刀打ちできず、感情面に訴えてきたわけですし。エリックはなんであれバルサを選ぶと信じこむのは危ない。
とはいえ無い袖は振れないので、1~2シーズンはなんとかバルサの条件を呑んでもらい、財政が回復した後に給与をアップすると確約するのが妥当でしょうか。クラブはこの件を長引かせることなく4月中に決着させたいと目論んでいる模様です。
一方でバルサはオスカル・ミンゲサの契約延長オプションの行使を決定。契約期間を2023年6月まで延長するとともに、さらに数年間の延長をジュゼップ・マリア・オロビッツ代理人に提案していくようです。
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