迷える選手のファイナルアンサー待ちと。
ケビン・ガメイロか、それともルシアーノ・ビエットか。はたまたどちらも逃して別の選手か。バルセロニスタをやきもきさせているこのテーマもそろそろ、中盤戦を超えて終盤に入ってきたんじゃないかと思います。ルイス・エンリケの第一希望がガメイロなのは各メディアの共通した見解ですが、セビージャが契約解除金4,000万ユーロの支払いでしか退団を認めないとの主張を変えないかぎりは、バルサには手が届かない。条件付なら移籍を良しとするアトレティコのビエットの方が現実的で、逃すべきではない選択肢でしょう。しかしながらこの件は、迷える選手の最終決断に委ねられている状況のようです。
バルサにはガメイロを獲る手立てがない
SPORT紙は2日前の紙面で「ガメイロ獲得へ2,500万ユーロ(それ以上は1セントも出さない)」と見出しをつけ、ルイス・エンリケとクラブはセビージャのデランテロ獲得に賭ける決断をした、と述べていました。
同紙の挙げる獲得成功への望みはガメイロがセビージャからの契約更新オファーにサインをせずにいることで、彼はバルサの動きを待っている、選手の協力があればアンダルシアクラブも話し合いに応じるだろうとの主張でしたが、その翌日にセビージャのペペ・カストロ会長が改めて4,000万ユーロの支払いのみがガメイロ放出の条件であることを強調し、「彼とは2年契約が残されているし、私たちはさらにそれを更新したいと考えている」とコメント。契約更新に応じないだけではクラブの主張を変えるには不十分なわけで、特別な何かがないかぎりは、このまま進展はないでしょう。
それを受け、“FCバルセロナはガメイロへのこだわりを止めた、昨日までのナンバー1候補はフランス人デランテロだったにせよ、今日はもうビエットが1番手でガメイロは2番手だ”というのが21日付のMD紙です。同紙はまた、“現時点ではまだ明るみに出ていない候補選手が2人いる、1人は若手で控えを受け入れる選手で、もう1人は得点力では劣るけれども急場に応じられるベテランだ”とも伝えています。
出場機会か、カンプノウか
ルシアーノ・ビエットですが、おそらくは今人生の大きな選択の前に、どちらの道へと進むべきか迷いに迷っているのでしょう。数日前、アンダルシア方面ではビエットはセビージャへ行くものと見なされ、それがSPORTのガメイロ記事の元となっていました。しかし期待された選手からの「Si」はなく、あやふやなまま今に至る。セビージャは代理人から“もう少し待って”と伝えられたのでしょう。
セビージャのペペ・カストロ会長はラジオ局COPEの番組 El Partido de las 12 のなかでビエットに関する質問に対し、「彼はすばらしい選手だし、私たちが契約できれば良いけれど、私としては選手は自らが居たいと望む場所へ行くべきだと考えている。もしビエットがバルセロナの方が好きなら、あちらへ行くべきだよ」と返答。競合するクラブの会長が、本人が望むならあちらへ行くべきと言うのは異例ですし、いつまでも彼の返事を待っていられないとのニュアンスも感じられます。
出場機会の多いであろうセビージャを選ぶのか、ごく限られた選手しか見れない世界を経験できるバルセロナを選ぶのか。最強トリデンテの一角が負傷するケースは十分に考えられるわけですから、買取オプション付でとりあえずカンプノウを1年体験するのが良いんじゃないかと外野は思いますが、ビエットはさてどちらを選びますでしょうか。
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