候補者はいろいろと挙がるが、セントロカンピスタ獲りでは一致
アントワン・グリースマンにフラれたことで、方向転換をすることになった2018年夏のバルサ補強プラン。元々、前線の補強は優先度が低かったので似たタイプの代役は獲らず、中盤選手を狙うことになった模様です。
MDとSPORTの現時点での違いは、
MDが“実績ある選手+未来を託す若手(アルトゥールとデ・ヨング)”を獲得して戦術バリエーションを増やすとする一方、SPORTが“主軸になれる誰か+アルトゥールを獲る”としている点。
MDがチャンピオンズを獲りに行くための対策として、具体的に中盤の密度・堅固さを増すことが必要だとしているのに対し、SPORTはまだ数名のセントロカンピスタを列挙しているところ点で異なります。
即戦力ベテランと、未来を担う若手
とはいえ、MDのほうが後発である分、よりポイントを絞ってきたのはあるでしょう。
エリクセン(トッテナム、26歳)、ティアゴ(バイエルン、27歳)、ピアニッチ(ユベントス、28歳)、ラビオ(PSG、23歳)を挙げたSPORTは6月17日付。同じ日のMDウェブはエリクセン、ティアゴ、ピアニッチを挙げていました。
そして翌日(18日)の紙面で、ミラレム・ピアニッチと2人の若手セントロカンピスタ(フレンキー・デ・ヨングとアルトゥール・メロ)に絞ってきた。
ピアニッチとフレンキーはどちらもメディオセントロ(ピボーテ)が本職ですが、もっと前もこなせるのが特徴です。ポリバレントな特性を持つ即戦力ベテランと未来への有望株を加えることで、エルネスト・バルベルデは中盤の戦術バリエーションを増やせるとの主張。
フル稼働状態だったセルヒオ・ブスケツとイバン・ラキティッチを休ませつつ、競争をもたらすことにもなります。
弊害は・・・ 同じくポリバレントなセルジ・ロベルトがますます右ラテラルに限定される点でしょうか。
右ラテラルをカンテラーノでまかなえれば、ピアニッチを獲らずともセルジで十分に中盤のバリエーションを増やせるのに。
フレンキー
個人的な印象、当てにならない勘でいくと、フレンキー・デ・ヨングの確保はわりと全力でいきそうに思います。
ただしリーグ優勝から4年遠ざかっているアヤックスには、この夏にチームの主力であるフレンキーを手放す考えはない。それを、“余ってしまった”グリースマン獲得資金で強引にねじ伏せる・・・ MDは2,500万ユーロほどだろうと見ていますが、さてどうなりますやら。
アルトゥール獲得を前倒し
この夏に移籍させるのか、3月の合意通りに2019年1月の加入なのか注目のアルトゥール・メロ。
彼はもう獲得自体を疑う声はなく、いつチームに加わるのかが焦点となっています。
今年3月になされたグレミオとバルサの合意では、移籍は冬のマーケットに限定されています。
SPORT紙はエルネスト・バルベルデの決断次第としていますが、ただでさえ1月加入では2018/19シーズン中の戦力化は難しいうえ、カルラス・アラニャーが太ももを痛めて3ヶ月半の離脱となったことも、夏加入を前倒ししそうです。
少し前、グレミオのロミルド・ボルザン会長は「サインされた契約を尊重したい」と語っていました。しかし後に前倒しの可能性について訊ねられると「オファーが届けば、分析する」と、夏移籍も容認するであろう考えも示しています。
新たな契約内容なので再交渉が必要になりますが、アルトゥールもこの夏にカンプノウに降り立ちそうな雰囲気が増してきている状況です。
このニュースのまとめ
- ・グリースマンを獲れなくなったことで、中盤を強化するらしいバルサ
- ・ピアニッチ、ティアゴらが候補に挙がる
- ・若きデ・ヨングとアルトゥールは前倒しで獲得か
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