かつてのように、ベルナベウ完全攻略。
歴史的なゴレアーダで静まる、白いお家。
バルサ復活を印象付ける勝利。
バルサらしいバルサが戻ってきた。試合を支配し、オーバメヤン(2)、アラウホ、フェランの得点によって0-4で完全勝利したチャビチーム。ベルナベウが沈黙する様子はいつだって心地よい。3年間にも及んだエル・クラシコ連敗(5)を止めるとともに、次からは違うぞと期待させる勝利。歴史的な転機となりそうだ。
試合 覚え書き (雑)
●試合序盤は拮抗した展開。ボールは両陣営を忙しなく行き来し、得点機は両チームに訪れた。最初に決定機を手にしたのはマドリーだったが、バルベルデのシュートは我らのテル・ステーゲンがセーブ(7分)。一方でバルサはオーバメヤンが惜しい機会を逃している(12分)。だがオーバは二度目は外さない。ナチョを料理したデンベレのセンタリングを、頭で合わせて0-1。抜群のホットラインがベルナベウでも機能した(29分)。アラバとミリタオの間に割って入り、ヘッドを決めるオーバメヤンの得点嗅覚。
●この先制点以降、試合のバランスはバルサに傾いていく。巧みなポジショニングにより、つながり続けるパス。その様子はバルサのアイデンティティの復活を示していた。奪われたボールは敵陣で即時奪回。このラインを継続していけば、チャビチームはクレを大いに沸かせてくれるだろう。
●38分の追加点は、ビニシウスの華麗なるダイブがPKにならなかったことに対しマドリー選手が抗議していた直後に生まれている。CKからのアラウホのヘッド弾。おおベルナベウでのヘッドといえば、かつてのプジョルを彷彿とさせるではないか。とても良い。
●前半を0-2で終えたのも素晴らしいが、後半再開からわずか8分にして0-4となってしまうのも素敵だった。開始早々、クルトワとの1対1を外してしまったフェラン・トーレスだったが、その2分後には今度はきっちりネットを揺らして0-3。すぐさま失敗を取り返せたので良しとしよう。フェランのロスカは様になる。マドリーはハーフタイム明けの2人交代が裏目に。フェランの得点もきっかけは途中出場カマビンガのエラーからだった。
●4点目は珍しい展開で生まれる。ピケからフェランへのロングパスに対し線審はフラッグを上げ、その後のオーバメヤンの得点は無効かと思われたのだが(DFたちの動きも止まった)、VARのチェックによってオンサイドと判定。クルトワを攻略するオーバのふんわりシュートも気が利いていた。ハーランが取れないなら、無理して9番を補強する必要もないんじゃないかと思う活躍ぶりだ。
●残念だったのは、マニータを完成させられなかったこと・・・ だが何をすればいいんだというマドリーを見れたことで満足しておくとしよう。大差をつけられ、沈黙するベルナベウ。盛り上がったのはブスケツに対するカマビンガの危険なタックルの時くらいだった、のが彼らのフラストレーションをよく示している。
トピックス
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LaLiga | Jornada 29 | |
20 de Marzo 2022 – domingo 21:00 h Santiago Bernabeu:60,017 |
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Real Madrid CF | FC Barcelona |
0 | 4 |
Goles | |
Aubameyang (29) | |
Araujo (38) | |
Ferran (47) | |
Aubameyang (51) | |
Titular | |
Courtois | 【8】Ter Stegen |
Carvajal | 【9】Araujo |
Militao | 【8】Piqué |
Alaba | 【9】Eric |
Nacho | 【8】Jordi Alba |
Casemiro | 【8】Busquets (c) |
Modric | 【8】Frenkie |
Kroos | 【8】Pedri |
Valverde | 【9】Dembélé |
Vinicius Jr. | 【9】Ferran |
Rodrygo | 【10】Aubameyang |
Cambio | |
Camavinga |
【8】Memphis |
Mariano |
【8】Gavi |
Asensio |
【8】Adama |
Lucas Vasques |
【8】Dani Alves |
【8】Nico |
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Entrenadores | |
Carlo Ancelotti | Xavi Hernández |
Arbitro | |
Juan Martínez Munuera (valenciano) | |
Tarjetas | |
Kroos (22) | |
Frenkie (26) | |
Busquets (31) | |
Modric (63) | |
Jordi Alba (74) | |
Camavinga (82) | |
Lucas Vasques (88) | |
Nico (88) | |
名前の次の数字はSPORT評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 0 | 0 |
Goles |
4 | 2 | 2 |
4 | 10 | 14 (4) |
Tiros a puerta |
18 (10) | 9 | 9 |
1 | 1 | 2 |
Ocasiones de Gol |
11 | 7 | 4 |
1 | 3 | 4 |
Corners |
3 | 1 | 2 |
0 | 0 | 0 |
Fueras de juegos |
0 | 0 | 0 |
471 |
pases |
695 | ||||
36.8% | 44.6% | 40.5% | Posesion del Balon | 59.5% | 55.4% | 63.2% |
101 | perdidas de balon | 104 | ||||
64 | recuperaciones de balon | 63 | ||||
3 | 6 | 9 |
Faltas |
12 | 7 | 5 |
1 | 3 | 4 |
Tarjetas Amarillas |
4 | 2 | 2 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
デスト、アンス、セルジ・ロベルト、ウンティティが負傷中。 ネト、リキ・プッチ、アルベス、メンフィス、アダマ、ブライスウェイト、ニコ、ラングレ、ルーク、ミンゲサ、アルナウ・テナスがベンチスタート。 ビニシウス対策としてアラウホが右ラテラルで先発起用される。右エストレーモはデンベレ。ピケから一気に送り込まれる長いパスが今回も効いていた。 4点差をつけ、残り20分となった71分から交代開始。まずはオーバメヤンとフレンキーが任務終了となり、メンフィスとガビが送り出されている。 |
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Titular | Final |
2022年3月21日(月)、マドリー戦翌日のバルセロナスポーツ紙です。
MD「揺さぶる!」
- ■ 揺さぶる!(※揺り動かす、かき回す、叩く、を表す単語。状況を変える、みたいな意味?)
- → バルサが戻ってきた:マドリーを粉砕するベルナベウでのエキシビションがそれを明らかにする
- → トータルな支配で屈辱は絶対的だった。三年間の連敗をストップ
SPORT「君たちに再び勝てるようになって満足」
- ■ 君たちに再び勝てるようになって満足
- → バルサが戻ってきた:マドリーに彼らのスタジアムで恥をかかせた
- → チャビチームの盛大な勝利、得点はオーバメヤン(2)、アラウホ、フェラン
コメント
スコアが全てを物語る、完璧な勝利でした。
チャビバルサの今後を予感させてくれますね。
4-0にして少しペースを落としたバルサに対して、チャビが怒鳴り散らしてたのも良かった。手抜かずにマニータしろと。
最後はいつも通り選手を褒めたチャビですが、もっともっとと選手に要求する姿は頼もしいです。
今回のクラシコは奇策vs奇策といった試合だったと思います。
ベンゼマのいないマドリは引いてカウンター狙いかと思いきや、モドリッチに前線プレスさせて圧を掛けてきたのは驚きました。
しかし今のバルサはモドリッチのプレス程度では全く揺るがず、人数優位と5ライン上下動によってプレスをかわし、何十回と繋がるパス回しからのデンベレ攻撃や、フリーでのボール保持から裏に走り込むオーバとフェランへパスを出す形を、何度も作っていました。
今日は決定機を何度も外してしまいましたが、決定機の数が凄かったので、何も問題ありませんでしたね。
一方バルサは切り替え時こそプレスに行き、またペドリとオーバの二人は前線からプレスを掛けますが、あまり無理に行かずに4-4のブロックを作って中盤にスキを作らない、アトレティコのような試合ぶりを見せました。
ヴィニシウスのカウンターに注意を払ってアラウホを右SBに付け、また中盤ではボール保持者に時間猶予を与えないプレスをかける事で、マドリの攻撃を無力化していたと思います。
前からのプレスだけでないという、チャビ戦術の柔軟性を見せたと思いました。
またアダマですが、デンベレの活躍が煌めきすぎて居場所を失いがちです。
しかし今日の投入後の守備力を見て、スペイン代表で使われてたように、右SB起用がありなんじゃないかと思いました。
もちろんポジショニングや、バルサSBの役割理解の問題もありますが、スピード&強さ&個人守備力は十分やれると思います。
デストがケガした事ですし、攻撃力が欲しい場面では、デンベレの空けたスペースにアダマが突っ込んでいくなんて面白いかも。
首位マドリに衝撃を与えた所ですが、残念ながら代表ウィーク突入です。
しかし代表戦が終われば、リーグの後はすぐに欧州戦です。
マドリもCLでのチェルシーとの結果次第では、調子を崩す可能性がある。
まだまだバルサにもチャンスがあります。
一方バルサの代表空けは、2位セビージャとのカンプノウ戦の後に、鎌田長谷部のフランクフルト戦。
勢いに乗って行きましょう!
チャビ就任、冬の補強を経て、現在の立ち位置を確認するためのマドリー挑戦。
という気持ちで観戦していたら…まさかまさかの完勝でした。
マドリーが自滅した感も強いですが、ここまで完璧だとかえって困惑してしまいます。。
これでマドリーが調子を崩してくれると終盤戦が面白いことになりそうですが
まずはバルサの試合を楽しみに応援していきたいと思います。
こちらは中2日でアウェー連戦だったので苦しいかと思ってましたが素晴らしかった。4点目は相手が可哀想でしたが勝ちは勝ち、とても楽しみました。
個人的にはベンゼマが居たら、どうだったか。また今回の負けを受けて相手がどう対処してくるか
次のクラシコがとても楽しみになりました。
また最近のデンベレの活躍をフロントやチャビがどう考えているのか。とても気になっています。
彼がここでのサッカーを楽しんでないわけはないし、本人もこのチームで何か大きいことを成し遂げられるのではないかと考えているんじゃないかと思うのですが…
初めまして。
昔から愛読させていただいているファンの一人です。
ここまで投稿が空くことが記憶になく、心配になりコメントしてしまいました。
特にクラシコ快勝のあとでしたので…
お体にお変わりありませんか?
またバルセロナファンに向け面白い記事を書いていただけることを楽しみにしております。
フェラン・トーレスのシュートが枠を捉えられない(というか宇宙開発ばかり)原因は、シュートの際に重心が後ろにいってしまっているためだと思います。おそらく練習ではそうなっておらず、本番の試合の動きがある中では、シュート時、あるいはシュート後にいわゆる後傾姿勢になって、ムダに態勢を崩しながらのキックになってしまっていますね。
下半身や体幹が弱いことと、自分のフォームが定まっていないためかと推察します。あとは本番で練習通りにできないというメンタル的なこともあるかもしれません。単純に雑とも言えるかなと。
ほとんどのスポーツで共通ですが、体重が後ろにいって良いことって、ないんですよね。