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ガビが待望の契約更新「ここで成功したい」

バルサ期待の星、ガビ(18)がようやく契約更新
ぺドリ、アンス、アラウホら宝石たちへの防御シールドを張り終えた

パブロ・マルティン・パエス・ガビラ、通称ガビが9月15日(木)、FCバルセロナとの新契約書にサインを行いました。新たな契約期間は2026年6月30日までで、契約解除金は若手期待株に導入している10億ユーロ。春頃からずっと待ち望まれていた宝石カンテラーノとの契約更新が、ようやく完了しました。

2026年まで

ガビとの契約更新は思いのほか長引きました。
時には緊張感もあった交渉、それ自体は7月の時点で合意に達していたのですが、公式発表がここまで遅れたのは、彼がプロフェッショナル契約を結べるようになる成人(18歳)の誕生日(8月5日)を待ったことと、彼と契約するためにはサラリーキャップ問題の解決が先決だったことです。

ガビとの契約更新へと扉を開いたのは、ミラレム・ピアニッチの退団でした。
ピアニッチさんとの契約を解除したことでFFPに余裕ができ、ようやくガビが入る隙間が生まれた。夏マーケットが閉じていることでファーストチーム登録は冬までお預けですが、来年1月には“予約”されている背番号「6」を身につけることになるでしょう。

お給料もやっとファーストチーム額に“最適化”されます。

拾億ユーロ倶楽部

10億ユーロに設定された契約解除金は、“選ばれし選手”の証です。
ラポルタたちは2021年10月のぺドリアンス(ともに当時18)との契約更新以降、期待の若手との解除金は10億ユーロにする新政策を導入しています。以後はフェラン(22)、アラウホ(23)、ラフィーニャ(25)、クンデ(23)、そしてガビ(18)の計7人に採用。
数年前は、リキやらの契約解除金が1億ユーロに!と話題になってましたが、今はもう10億ですからどこまで行くのやら。

その意味合いは、防御壁であることと、ずっとバルサにいてほしい・いたいことへの意思表示など。強く縛り付ける分、報酬額も上がっていそうです。

ちなみにニコ・ゴンサレスもまた同様の提案をされていたそうですが、彼は2024年6月までの解除金5億ユーロを選択し、夏にはバレンシアに期限付き移籍することを選んだ。どれだけ出場時間を持てそうか、にもよりますよね。

ファンを入れての署名儀式

派手化するのは契約解除金だけではなく、サイン儀式も、です。
契約更新といえば、カンプノウのオフィスやVIPロビーで行われるのが通例だったのが、ラポルタ理事会となってからはついにスタジアムのピッチ上まで進出した。ガビのサイン儀式はクラブ史上初となるファンを入れてのイベントとなっています。

(※ロナルド・アラウホが感動の涙を浮かべた契約更新はカンプノウで行われたが、一般非公開。アンス・ファティはアウディトリ1899で実施された)

さて、5,000人のファンを前に新契約を結んだガビは、次のように感想を語りました。

「契約更新して、とても幸せだよ。これは小さな頃から夢見ていることなんだ。僕も家族も代理人(イバン・デラ・ペーニャ)も、バルサで成功したいとはっきり思っていた」
「ラ・マシアは僕をすごく助けてくれた。クラブやスタッフもだね。お世話になった全ての人に感謝をしてるんだ。ラ・マシアで暮らすのは唯一と言えることで、彼らにはハードワークすることや謙虚さを教えてもらったよ」

186人目

このイベントのなかでラポルタガビに背番号「186」が入ったユニフォームを贈呈しています。これはガビがファーストチームでデビューした186人目のラ・マシア出身選手であることを表す。
ちなみにSPORTによれば2012/13シーズン加入のジョルディ・アルバが143人目で、アンスが178人目。この10年間で40数人もデビューしてるんですよね・・・ デビューするよりも定着するのが超困難。このガビには期待したいです。

グァルディオラが44、チャビが70、プジョルが75、イニエスタが85、メッシが93、ピケが119、ブスケツが120、セルジ・ロベルトが135、アンスが178。エリクが184、ニコが185、ベジェリンが194。

新世代

ファーストチームでデビューする若手選手には事欠かないものの、長く定着する選手が出ていなかったバルセロナ。現カピタンたちはペップチームからティトチームにかけて加入した選手たちで、もうかれこれ10年以上が経過しますから、“10年に一度の逸材”がそろそろ登場してよい時機ですよね。

それがアンスでありガビであることを願う。
カンテラーノではないですがぺドリもいますし、エリクは帰ってきたし、ニコバルデも可能性が感じられるし、ようやくラ・マシアから新たな世代が登場してきてるのは好ましい変化です。

こうした希望をクレが抱けるのは、最近バルサと契約更新をした若手キラキラ星たちが、他クラブからの高額オファーをお断りしてくれたのが大きい。「カンプノウでの成功が小さい頃からの夢」。カンテラーノたちのクラブ愛におんぶしてはいかんと思いつつも、交渉が暗礁に乗り上げるような不安を感じることは一切ありませんでした。

バルトメウ時代に死んだとされるラ・マシアがどの程度復活へ向かっているのか、そのあたりは分からないのですが、これから黄金世代が再登場すると期待したい。なにはともあれ、ガビの契約更新はすばらしい報せです。

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