Estadio Camp Nou: 収容人数 約99,000人
ピッチ面積: 105×68m
敷地面積:58,760平方メートル/260m x 226m
高さ: 49.67m
竣工: 1957年9月24日
UEFA認定:カテゴリー4
我らがバルサが誇るホームスタジアム。
1957年9月から、フットボール部トップチームの試合が開催されている。
収容人数 99,354人はヨーロッパ最大。
1957年の完成当時は99,053人、W杯開会式が行われた1982年は座席の増設によって115,000人。
その後、立ち見席が禁止され、座席のみとなったことで約99,000人となった。
座席は1・2・3階席に分かれており、3階でもピッチとの距離感は近い。ビルから真下を見下ろす感じ。
内部にはミュージアムも併設されており、チームの歴史、その他バルサチーム(ラグビー・スケート・バスケなど多数)などのトロフィーも展示と充実した内容。ミュージアムからスタンド(一部)に出ることもできる。
UEFAによって5つ星認定を受けたのは、1999年5月。
2010年にUEFAの規約が新しくなり、引き続き最高ランクの“カテゴリー4”に認定された。
カンプノウの内部(ロッカー、記者会見場、ベンチ、貴賓席など)を見学できるツアーもあり、管理人的には100%お薦め。料金は大人13ユーロ(08年現在)。また隣にはグッズショップもあり、あらゆるバルサグッズが揃っている。
グラウンド部分は地下に掘り下げてあるので、正面玄関を入ってまっすぐ進むと2階のパルコに出る。
掘り下げ工事が行われたのは1994年。
「カンプノウ」の意味は、「新しいスタジアム」。
それまでバルサが使用していたLes Corts(ラス・コルツ)と比較しての呼称だが、1957年の誕生から半世紀以上たった今でも「新」というのは面白い。地元での発音は、「カムノウ」に近い。
完成当時は命名されていなかったが、1965年9月のソシオ調査によって、通称だった Camp Nou が公式名称として制定された。
一時、名称を「エスタディオ・ジョアン・ガンペル」に変更しようかという動きもあったが、ソシオの反対で却下されている。2001年のソシオを対象としたアンケートでも、Estadio del FC BARCELONA を押さえて Camp Nou が公式名称に。
カンプノウ建設のきっかけとなったのは、1950年代に活躍した伝説のクラック、ラディスラオ・クバラの存在。収容人数48,000人の前スタジアム Les Corts ではクバラ人気に押し寄せるファンを収容しきれず、新スタジアム建造へとつながった。
設計はカタラン人の Francesc Mitjans(フランセスク・ミジャンス)と Josep Soteras Mauri(ジュゼップ・ソテラス・マウリ)。
総工費は当時の金額で2億2,800万ペセタ。
建前式は1953年、工事は1955年から1957年にわたって行われ、およそ3年半を要して完成した。
鉄筋コンクリート造り。
カンプノウがこれまで、欧州コンペティションのファイナルの場に選ばれたのは4回。
内訳は1972年と1982年にレコパ(カップウィナーズ杯)、1989年と1999年がチャンピオンズ。
1992年にはバルセロナ五輪のフットボール決勝、1982年にはスペインW杯の開会式の舞台にもなった。
2007年9月23日には建設50周年を祝し、記念イベントが行われた。
2021年の完成を目指し、改修工事の準備が進行中。
工事は2017年6月に開始される予定だったが、2019年夏に遅れている。
ノウ・カンプノウ(新カンプノウ)の設計を請け負うのは、日本の日建設計。