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うずうずカンテラーノ

 

トップチームでの出番が少なく、将来を思案する若者たち。

2013年も残すところあと1ヶ月と少し。現場ではタタ・マルティーノ監督が怪我人の多発に頭を悩ませる一方、裏方ではアンドニ・スビサレッタ率いるチームが懸案事項の解決に取り組んでいるところです。ビクトル・バルデスの後継者探しという難問はどうやら目処が立ったっぽいスビたちが今汗を流しているのが、偉大なる先輩たちとポジションを競い合い、思うように出場時間を得られていないカンテラーノたちのもやもやをスッキリさせる作業です。SPORT紙によれば、バルトラ、モントーヤ、セルジ・ロベルト、テージョ、クエンカ、そしてサナブリアらが今進路について模索中のようで。特に前者2人は2014年6月で契約が終了するゆえ、急がねばなりません。

 

あと半年で契約が切れるバルトラとモントーヤ

まずマルク・バルトラのケースですが、選手本人は「頭にあるのはバルサでの成功のみ」と語っている一方で、なかなかに交渉が合意しないのが気になるところです。クラブ側からは契約期間を4年延長し、年俸も控えめにアップするオファーが届けられており、今は選手側の返答を待っている状況のようですが、すぐさま返事がないのはつまり、すんなり承諾するには不満が残る内容なのでしょう。

少ない出場時間ながらもファンやメディアを納得させるパフォーマンスを見せ、かつスペイン代表デビューも飾ったバルトラの市場価値はシーズン開幕時の600万ユーロから1,200万ユーロあたりへと上昇しているそうです。そういった点を彼は契約内容に反映させてほしいと願っているのかもしれません。いずれにせよ、マルクの場合はじっくり落ち着いてサインをしようと考えているとの印象なので、さほど心配は要らない、ハズ。

カピタン・プジョルとコンビを組み、ちょくちょくと出番が訪れているバルトラに対し、ダニ・アルベス、ジョルディ・アルバ、アドリアーノらが怪我の際の穴埋め係となっているマルティン・モントーヤは、もう少し悩みの度合いが深いと考えられます。ジョゼップ・マリア・オロビッチ代理人とクラブはもう何度も話し合いを行っていますが、若者の迷いを晴らすには至っていない。自分の将来についてじっくり考えたい、とのマルティンの要請が数日前にスビたちに伝えられた、とも言われています。好条件のオファーが国外から届いているらしいモントーヤなので、こちらは若干心配です。

 

出番の欲しいS.ロベルトとテージョ、クエンカ

ヘラルド・マルティーノ体制が始まって110日以上が経過し、チームにおける各選手の役割がだいぶ見えてきたこの11月下旬。「えっ、俺の出番ってこんなもの?もうちょっと期待してたのに・・・」と思っていそうなのがセルジ・ロベルトとテージョです。ローテーションの必要性を説き、中心選手といえども途中交代やベンチスタートとなっている現タタチームですが、ミスターは手堅い起用を好み、カンテラーノになかなか出場機会は巡ってこない。監督の決断は尊重しつつも、そろそろウズウズしてきているんじゃないでしょうか。

チャビ、イニエスタ、セスクが前に控えているとはいえ、セルジ・ロベルトの出番はここまでかなり限られています。公式戦19試合を終えて、ロベルトの出場はわずか5試合。それらはいずれもゲーム終盤での起用です。SPORT紙の記事によれば、彼は冬のマーケットでのレンタルを検討しているみたいです。ロベルトを高く評価するアンドニ・スビサレッタは、タタさんにもうちょっと起用を求めている、と3日ほど前のMUNDO DEPORTIVO紙にはありました。

クリスティアン・テージョも出場時間の少なさにガッカリしていそうです。この夏、数々のオファーを断ってバルサとの契約を更新した弾丸男。昨シーズンの感じから、今季は大きく飛躍するぞと胸躍らせていたと想像しますが、ネイマール加入は思いのほか大きく。彼のスピードはカウンターで活きそうなのに、エル・タタさんには物足りない要素が多いのか、役目のほとんどは終盤の起爆剤となってます。

イサーク・クエンカの状況はもっと厳しく、怪我の癒えた今も、そもそも招集にもかかっていません。攻撃陣が怪我などで余程手薄にならないかぎり、クエンカに監督のお呼びがかからないのは間違いなさそう。彼の場合はプレーの出来る別のチームを探す方がいいですし、冬のマーケットで旅に出るんじゃないでしょうか。

セルジ・ロベルトとクリスティアン・テージョについては、この先どう状況が変化するかは分かりませんので、ウズウズしながらも出番に備えて準備を整えておくことでしょう。今は怪我人が多発していますし、12月にはコパやチャンピオンズを含めてきっと出場機会が訪れるはず。そこでアピールをし、監督に嬉しい悩みを増やしちゃいましょうぜ。才能あるカンテラーノが次々に出てくるのは嬉しいですが、トップに定着するのは本当に難しいです。

 

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