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ムニールの契約更新の件

半年前に更新した契約が、すでに古くなった。

早いもので8月もあと僅かとなった28日(木)、カタルーニャスポーツ紙の話題は大雑把に分けて三つ。いよいよ今日がグループリース抽選会のチャンピオンズ、入団が決まったドウグラス(SPORT)、そして期待の若手ムニール(MD)です。あとは心調律異常から回復し、ドクターから出場許可をもらったアドリアーノ。ちなみにドウグラスに関してはMD紙が電話インタビューに成功していまして、真っ先に交渉情報を報じたと胸を張るライバルSPORTとしましては、相当に悔しいんじゃないかと想像します。

今年1月に3年延長

しかしこちらでは、ムニール・エル・ハッダディの話題をば。このマドリー出身のモロッコ系デランテロとバルセロナは現在、フィリアル(Bチーム)契約を結んでいます。実はこの契約、今年の1月に更新したばかりです。当時フベニールAで活躍をしていた彼には、いつものアーセナルを始めとして、複数のクラブが関心を寄せていました。こっちの水は甘いよ、という高額なオファーで若者を誘惑する他クラブたち。ムニールの契約は6月末で満了となっており、バルサは早急に問題を解決しなければなりませんでした。

そこでアンドニ・スビサレッタの右腕であるナルシス・ジュリアが選手の意思を確認したところ、彼の希望はバルセロナ残留。ならば話は簡単と両者は合意し、ひとまずは一件落着です。この時のムニールはリーグで13得点、UEFAユースリーグで5得点をあげるなどチーム得点王でしたが、まだまだマニアックな存在であり、例えばMD紙などもごく簡単にこの契約延長を報じています。

これによってムニールとバルサの契約期間は2017年6月30日まで延長され、契約解除金は1,200万ユーロになりましたが、トップチームでもきらめく才能を発揮した未来のクラック候補としてはまだ安め。その額なら払っても良いというグランデはいるわけで、バルサは更なる契約更新を検討している云々、というのが現状です。

契約解除金1,200万ユーロのB契約

バルサとして難しいのは、ムニールの実績と年俸のバランスです。27日付のSPORT紙によれば、ムニールの給与は彼の年代のカンテラーノとしては普通の額(MD曰く、12万~15万ユーロの変動制)で、他所さんのオファーには届かない。ただ、トップチームの試合に最低45分以上×5試合出場するごとに、そこそこのボーナスが付くらしいです。

また、トップチーム契約にすれば彼の契約解除金は自動的に3,500万ユーロに上昇すると言われていますが(年俸も150~200万ユーロになる)、一軍の選手はバルサBの試合で起用することが出来なくなり、成長に必要な出場時間を与えられなくなってしまいます。半年ほど前に更新したフィリアル選手の契約を、他のクラブが狙っているとの理由で慌てて見直す必要があるかといえば、もうちょっと成長と活躍具合を見るのが普通。それだけムニールのブレイクぶりが予想を上回っているということでもありますが。

ここで重要になってくるのは、選手本人のカンプノウで成功したいと願う気持ちです。それが弱ければ甘い誘いに乗る可能性もありましょうが、ムニールは少年時代からのバルセロニスタだそうですし、今まさにトップチームで夢を叶えようとしてるわけですから、きっと大丈夫でしょう。ルイス・エンリケが彼を信頼し、ムニールがそれを感じているかぎりは契約解除金の設定額は関係ありません。安心しきるのは危険ですが、彼の場合は慌てる必要はないと感じます。

新契約をオファーするとMD紙

一方、28日付のMD紙は、バルサがムニールの契約更新に向けて動き出していると伝えています。今週火曜、アンドニ・スビサレッタはシウター・エスポルティーバを訪れた際、エル・ハッダディに対して「契約見直しの件で代理人に電話をするよ」と伝えていたらしく、MD紙はすでにその電話は為されたと説明。来月から、見直し作業に着手していくとしています。

その理由は他クラブが手を出さない契約解除金にするというのと、契約条件アップに相応しい成長を見せているからというもの。ただ問題は前述したように、トップチーム契約だとBチームへ戻れず、フィリアル契約だと今と大きく内容を変え難いでしょうから、どうするんでしょうかね。来季のトップ昇格条項とか、トップチームでの出場ボーナスの増額でしょうか。かつてのメッシも短期間で契約延長を繰り返しているので、いきなりルーチョチームの準スタメンあたりで定着してしまえば、出場時間を心配する必要もないですが。

 

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