親友からカピタンへの贈る言葉。
カルラス・プジョルのさよなら式典の中で、チームメイト代表として壇上に上がり、カピタンに向けてはなむけの言葉を贈ったのが、苦楽を共にしてきた親友のチャビ・エルナンデスでした。「ここでキミに話すのは僕だけれど、キミがキャリアの中で出会った全てのチームメイトたちの名前においても話すよ」と切り出したチャビは、こう続けました。
「僕らがトップチームに辿り着いた15年前には、この瞬間はずっと遠くのことだと思っていたよね。それがこうしてやって来たんだ。時間が過ぎるのは早いものだけど、スポーツマンにとっては特にそうだね。今日この式で一番口にされた言葉は、“グラシアス(ありがとう)”だった。キミが僕らに与えてくれたものの全てにありがとう。キミの度胸に、勇気に、キミの献身に、そしてキミの寛容さにありがとう」
「ウェンブリーでの決勝のことを、僕は決して忘れないだろう。あのファイナルで数分間プレーしたキミに、僕はキミがトロフィーを掲げるべきだといった。でもキミは僕に、いやこのトロフィーはアビダルが掲げなければいけないと言ったね。僕はそれに、カピタンとはこうあるものかといたく感心したんだ。キミはいつも新加入の選手や、怪我をしている選手、出番の少ない選手を気遣っていた。彼らを励ましたりアドバイスを送ったりしながら、いつもみんなの側にいた」
「キミはこのチームに全てを与えてきた。僕らがロッカールームでフットテニスをした時の、木の床だったにもかかわらずキミがしたチレーナは凄かったよ。キミは僕がチームメイトになった選手の中で、一番のプロフェッショナルだった。そしてそれは誰もが認めるところだと思う。キミはいつも身体や栄養に気を使い、ベストの状態となるために働いていた。それがキミが今の場所へと辿り着いた秘密だね」
「僕らは一緒に困難な時期を過ごしてきた。何のタイトルも勝ち取れない時期を共に過ごしたし、全てを勝ち取ったりもしてきた。だから僕らはこの数年で成しえたものを評価していると思うんだ。キミとキャリアを分かち合えたことをとても誇りに思うし、個人的にはキミに言ったことだけれど、将来はこのクラブでキミとプロジェクトを共有できればと思う。キミはバルサの財産。バルサはキミを必要としている。グラシアス、偉大なるファキール(イスラムやヒンズーの行者)」
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