クラシコに出場する準備は整っているとカピタン。
今シーズン前半戦最大の山場であるレアル・マドリー戦まで、いよいよあと1日。木曜日のトレーニング後に当番会見を担当したのは、これ以上の適役はいないグランカピタンのプジョルでした。火曜のミラン戦ではベンチにも入らず、クラシコに向けて力を蓄えてきたプジー。先発が予想される彼は自らの状態についてこう語っています。「体調はものすごく良いし、チームメイトたちと再び練習が出来て幸せだよ。その上でマドリー戦にも出られるのなら、嬉しさもひとしおさ。僕の義務は準備を整えておくこと。それから先は監督の決断次第だ。もしミスターが僕を必要とし、使いたいなら、僕はバッチリOKだよ」
期待以上の反応を示した右ヒザ
マルティーノ監督がプジョルの出場時間を調整しているのか、との問いに対しては、「そのことについては特に話はしてない」というカピタン。彼はサンシーロにてスタンド観戦となったことも、ごく自然に受け止めています。「自分が出場しないことは知っていたから、多めにトレーニングをしたよ。長期間トレーニングを出来てない後だけに、なにも失いたくなかったんだ」
そして。「状態はとても良いよ。(7ヶ月ぶりの実戦復帰となった)オサスナ戦の翌日は、なんらかの影響や違和感があるかもなと考えてた。自分のなかで疑問があったから、ヒザがどうなるかを見るために少しだけハードにいってみてたんだ。でもヒザは期待していた以上に良い反応を示してくれた」
長いリハビリを終えた後でも、自分のプレースタイルは変わらないとプジョルは言います。「良くなりたいけれど、ピッチに立ったなら考えるのは全力を尽くすことと物事が上手くいくことだけだ」。タタさんは常々、プジーの復帰が補強だと語っていました。「それはプレッシャーにはならないよ。僕はただミスターの信頼に感謝をしたいし、自分がその信頼に相応しいことを示し、お返しをしたいと思う」
クラシコについて
チャビとともに“ミスタークラシコ”となっているカピタンは、宿命のライバルとの対決についてこう述べました。「土曜日のクラシコでリーガが決まることはないけれど、この先へのフィーリングと自信を得るには良い機会だ。彼らのカウンターには十分注意しないとね。これは世界最高の2チームの対決だ。マドリーのプレーはどんどん良くなっているし、要求度の非常に高い試合になるだろう。勝つためには最高のプレーをしなければいけない。チームはものすごく燃えてるよ」
「これが3ポイントの懸かった、フットボルの1試合であることは確かだよ。とはいえクラシコの影響力は絶大だし、試合前の雰囲気は他とは全然違うんだ」「マドリーはここ数年、カンプノウですごく良いプレーをしている。でもファンのサポートがあるってのは、いつも重要なことさ」
ちなみにプジョルは“もしマドリーに勝ったなら、カタランであることをより誇りに感じるか?”との質問に対し、波風を立てることない答えを返しています。「勝とうが負けようが、カタルーニャ人である誇りに変わりはないよ。もし勝てばより満足できるけど、それはクレであるカタランも、カタランではないクレも同じさ」
マスチェラーノとバルトラを称賛
サンシーロではマスチェラーノがボールの処理に失敗し、失点。悔やむヘフェシートは厳しい自己批判を行っています。しかしプジョルは言います。「彼は自分に対して厳しすぎると思うよ。もちろん彼のコメントは尊重するけど、もし彼の良いプレーを集めたビデオを作ったなら、エラー集よりも相当長くなるだろう。彼のレベルでプレーできるセントラルは、世界でもそう多くないんだ。彼はスペクタクルなセントラル。僕の意見では、セントロカンピスタよりもセントラルの方が良いプレーをしてると思うよ」
同様に後輩バルトラに対しても、カピタンは賛辞を惜しみませんでした。「いろんな名前が新聞には登場してきたけれど、誰もバルトラのレベルを超えていないというのが僕の感想だね。僕はずっと前から彼を信頼していたし、今では世間も彼の能力に気付いてきた。彼がすべきは意欲を持ってトレーニングをすることと、出番が少なくてもそれを受け入れることだよ。自信は絶対に失っちゃいけない。バルサにはこの先何年も活躍できるセントラルがいると僕は思う」
ピケ&プジコンビが有力
さてマドリー戦のセントラルは、闘将プジョルが先発となってバルセロニスタの声援を受けるのはほぼ当確。あとは誰がカピのパートナーになるかですが、こちらはおそらくジェラール・ピケだろうというのが各メディアの予想です。
代表戦では恥骨周辺にトラブルがあると言われ、ミラン戦では左ハムストリングスが過負荷状態だと診断されたピケですが、この2日間はファンホ・ブラウとともに別メニューでの調整を行っていて、金曜にはグループ練習に復帰する予定。問題が発生しなければ、PPコンビがCR7封じの任務を担うようです。
アンチェロッティはおそらく、このクラシコは“現実的”なプランで臨んでくるでしょう。クリスティアノ・ロナウドとディ・マリア(ベイル?)のスピードを活かし、カウンターで勝利する作戦。それに対してはピケの速度不足は不安材料となりますが、ガタイの大きさはセットプレー対策として有効ですし、パス能力も武器となる。あとはマルティーノ監督が、全体の構成も含め、誰と誰を組み合せるのがベストだと考えるかです。もちろんマスチェラーノやバルトラにも可能性はある。そして誰が出ようとも良い仕事をしてくれるとクレは信じています。
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