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チャビ「ルイス・エンリケが残留の決め手だった」

監督の言葉で考えが変わったとカピタン。

ルーチョチームのプレシーズンにムンディアル勝ち上がり組が合流した8月5日(火)、シウター・エスポルティーバでは全世界のクレ注目によるRDP(記者会見)が行われました。毎日、午前のトレーニング終了後にトップチーム選手が登場するこの会見を、この日担当したのはチャビ・エルナンデス。今回カピタンがこの席に座ったのは他でもなく、確実といわれていたバルサ退団を撤回し、一転残留を決断したその理由や今の心境などを語るためです。バルサの6番は言います。「今は幸せだし、フィーリングも上々。僕らは大きなことができると思う」

バルサとラ・ロハでの大きな落胆

まずはバルサを退団しようと思った経緯について、セントロカンピスタはこう説明しました。「バルサにおける自分の時代が終わった、と思ったんだ。だからクラブの人や知人たちにそういうメッセージを送った。今となっては性急だったと思うけれど、その瞬間はチーム面でも個人的にも少し落胆していたからね。アトレティコとのリーガ最終節をベンチから見ることの失望はものすごく大きかったし、代表でのチリ戦も同じだった。大一番のこの2試合で、自分は役に立たないと感じた。それで決めたんだ。その時の僕の精神状態は理解してもらえると思う」

バルセロナでの出来事に凹んだ精神状態でラ・ロハへと向かったチャビは、ブラジルでの件でさらに凹んでの早期の帰郷となったわけです。そして彼はカンプノウ生活に終止符を打つ決意を固めつつ、バケーションへと旅立ちました。「でもアンドニ(スビサレッタ)やルイス・エンリケと何度か話をして、彼らの言葉が僕の考えを変えていったよ。自分がまだ重要な選手になれると、彼らは僕に思わせたんだ。今はもう失望はしていないし、やる気になってるよ。僕のメンタリティを変えたのはルイス・エンリケだ。彼がキーパーソンだったね。それに忍耐強く僕を待ってくれたクラブには感謝しないといけない。今は自分が再び有用でコンペティティブだと感じているし、夢も無傷だ

最後のフレーズは直訳ですが、実現したいと願っている夢や希望やワクワク感は若き日のまま手付かずで残されている、というニュアンスです。

チームのために全てを与え、不満は持たない

バルサの6番はまた、残留を決めたのは一部メディアで邪推されているような理由ではない、と断言しました。「経済的な理由から残留を決断したという記事も読んだけど、そうじゃない。決めたのは純粋にスポーツ的な理由によるもので、言われているような経済的な理由でなければ、僕が出て行くための代役が見つからなかったからでもない。ルイス・エンリケが僕にとてもハッキリと言ったんだ。僕もチーム全員と同じようにゼロからのスタートになり、トレーニングで力を示す必要があるってね。僕は彼の話を聞くのが好きだし、僕らは彼が現役の頃からの知り合いだ。彼とはとてもフィーリングが合う。僕を確信させたのは、何よりも彼の人柄だよ。彼には二次的な役割になるだろうとも、特別扱いを受けるだろうとも言われていない」

ミスターによってモチベーションを一新されたカピタンは言います。「僕はみんなと同じように、ゼロから始める。自分が重要だと感じるためにも、グループの利益を第一とし、チームのために全てを与えていくよ。僕はチームのプラスとなるためにここにいる。マイナスになるためじゃなくてね。監督には自由に使ってもらえばいい。これから何が起こるか知る由もないけれど、フィーリングは上々だよ」、「僕はもう二十歳ではないけれど、夢は無傷だ」

昨シーズン終盤の出来事から、チャビは個人的な教訓を得たそうです。「将来のためのなにかを教えられたと思う。僕はルイス・エンリケとはっきりと話し合った。彼に対しては、どんな時も渋い顔をしないよ。もし控えになっても、渋い顔をすることなく消化できるだろう。今は子供の頃のような無傷の夢を抱き、チームに加わるだけさ。シーズン最後には、僕らは大きな事を達成しているだろうと思う

そして気になるポイントである、あとどれだけバルサでプレーを続けるのか、については、「僕にはあと2年間の契約があるし、僕の考えが揺れた以外は、何一つ変わっていないんだ」とのこと。額面どおりに受け取れば、バルサ生活を2年間延長することにもやぶさかでない、という意味でしょうか。一方でチャビは、スペイン代表からは引退する意思を表明しています。

その他、個別のテーマに関して

周囲の反応
「周りはとても喜んでるよ。家族や友人やら、、、でも一番は母親だね。母はかなりのクレなんだ」

チームルーチョ
「エンリケも彼のスタッフもとても良い仕事をしてるよ。ほとんど全ての練習でボールを使っているし、全てのトレーニングが攻守両面のための戦術的な意味を持っている」

ルイス・スアレス
「ルイスは世界最高のデランテロの1人。リバポーでスペクタクルなシーズンを送っていたし、スペクタクルな補強だよ。僕らは良い関係にあるんだ。彼はすばらしい人間だから、僕らは彼を大歓迎してるよ。TASが彼を助け、処分を軽くしてくれればいいね

チェマ・コルベージャ(先日、クラブが退職させた伝説級の用具係)
「チェマの件は気分が悪いよ。彼にはああいうの(サヨナラの仕方)は相応しくなかったからね。彼は並外れた人物だし、ロッカールームの魂だった。彼の明るさや冗談を寂しく思うよ。でもこれはクラブが決めたことだから、僕らにはどうも出来ないけどね。彼に相応しくないやり方だったから、僕としては悲しい。彼は親友であり、僕がキャリアの中で出会った最高の人物の1人なんだ」

イケル・カシージャス
「残留するにせよ、退団するにせよ、イケルの最良を願う。彼は僕の親友だから、いつも彼が上手くいき、幸せであることを願ってるんだ。スポーツ的には直接のライバルだから、そういうわけにはいかないけれどね」

第一カピタン
「今日の午前中、ロッカールームで投票をしたよ。その結果はいずれ分かるだろう。プジョルの後を継げるとなれば、僕にとって光栄なことだよ

 

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