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ビジャ 「一歩前進」

 

8ヶ月ぶりにピッチへと戻ってきたバルサの7番。

5-1の完勝となった、ビラノバルサの2012/13シーズン公式デビュー戦。幸せな話題が幾つもあったなかでも一番のニュースはやはり、ダビド・ビジャのプレー復帰であります。レアル・ソシエダ戦の74分、ペドロと交代でピッチへと立ったグアッヘ。ムンディアリート以来8ヶ月ぶりとなる公式戦出場にカンプノウは万雷の拍手を送り、デランテロはそれにゴールで応える。申し分ないフィエスタ発進になりましたし、白組の躓きもおまけして、とてもシアワセな週始めです。

 

サポートしてくれた全ての人たちに感謝

60分頃、ピッチサイドでウォームアップ開始。それを見つけたスタンドからは、まず最初の大歓声が起こる。74分、ペドロと交代でピッチへ!カンプノウはスタンディングオベーションで大怪我を乗り越えたアイドルを迎える。83分、イニエスタとのコンビネーションから、爽快な左足シュートをネットに一撃。ビジャはすかさずユニフォームを脱ぎ、Tシャツのメッセージ”Imposible sin vosotras(きみたちなしでは不可能だった)”で家族へと感謝を伝える・・・。

これがダビド・ビジャの公式ゲーム復帰における主な出来事ですが、ひとつ解説を挿みたいと思います。それはゴールを決めた後、グアッヘが走りより、抱擁を交わしていたチームスタッフについて。おおよその想像はつくと思いますが、あの人物はライカー時代(たぶん)から選手たちを陰で支えてきた敏腕フィジオ(トレーナー)、エミリ・リカルトです。ことさらに感動秘話とする気はないのですが、とっても良いシーンだったのでご紹介ということで。そのエミリについては、ビジャはこうコメントしています。「エミリは僕のフィジオであり、心理学者であり、友人だった。彼にはいつまでも感謝をし続けていくよ」

さてそのビジャは試合後、幾つかのメディアに向かってコメントをしたようです。そのひとつ、バルサTVに対してはこんな感じになってます。「ものすごく嬉しいよ。デビュー戦でこれ以上を望むことはできない。僕を信頼して、出番をくれたティトに感謝したいね。チームメイトたちにもすごく助けてもらった。これは一歩前進に過ぎないし、これから僕はもっと良くなっていかなければならない。でも出来るかぎりチームの力になっていきたいと思う」

「僕は家族に支えられてきたし、たくさんの人が僕の側にいてくれた。彼らがいなければ、僕はここにいることは出来なかっただろう。カンプノウの拍手には感動したよ。多くの人たちに助けてもらえた僕は幸運だし、なんと感謝を伝えるのは難しい。すべての愛情に対し、ゴールでお返しをしていけたらと思う」

 

「鳥肌が立った」

続いてこちら、(たぶん)カナル・プリュスでのコメントであります。「とても幸せな一日、とても大きな一歩になった。この8ヶ月間に受けた愛情を嬉しく思うし、今日の拍手には鳥肌が立ったよ。これからはファンのみんなにより満足してもらい、彼らの愛情にお返しできるよう、出来るかぎりのことをしていきたい。良いチームメイトたちがいて、僕は幸せだ」

「Tシャツは妻と娘たちのために着ていたんだ。家族にはこの数ヶ月というもの、僕のせいで苦労をかけたからね」

「この5週間は最高レベルでトレーニングをしてきたし、状態はいいんだ。ゴールを決めると自信になるね。バルサはすばらしいチームメイトたちが揃っているから、要求されるレベルは高い。忍耐強く仕事を続けて、少しでも早くフル出場できるように、一歩ずつ前進していかなきゃならない」

 

いまから8日前、プレシーズン最後の親善試合(対ディナモ・ブカレスト)で、ピッチに戻っていたダビド・ビジャ。彼はその試合後、「日々向上していくのが僕の仕事。目標は以前のビジャに戻ることじゃなく、よりすばらしい選手になること」だとコメントしていました。彼の意識の高さがうかがえる言葉であります。今回の公式戦復帰はその第一歩。月並みな言葉で恐縮ですが、バモス・グアッヘ!活躍をとても楽しみにしていますヨ!

 

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