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ロウラ、主審に一言

 

物議をかもしつつ、勝利への意気込みを語った第二監督。

カンプノウでのコパ準決勝クラシコを前に、両陣営の気合もヒートアップしています。そんななかでいつも以上に注目が集まっているのが、試合を担当するウンディアノ・マジェンコ主審です。ジョルディ・ロウラ第二監督がまず、「彼の試合では数字がだいぶ悪いのは事実」と言えば、今回は助手に任せず会見に現れたモウリーニョはそれに、バルサのスポーツマンシップを称える皮肉で応酬。両陣営のメディアがそれに乗っかってますから、マジェンコのジャッジに対してはカンプノウもより敏感になりそうです。いずれにせよ、試合に対するロウラのメッセージは明快であります。「私たちは頭から勝ちにいく」

 

あくまでも統計ですが、悪い数字

コパクラシコの主審にウンディアノ・マジェンコ氏が指名されたと知った時、おそらくバルサのロッカールームは渋い顔だらけだったものと推察されます。何故ならファールを許容する傾向にある彼が担当する試合での、バルセロナの負け率はグイッと上がるから。ペップの監督就任以降、バルサは公式戦288試合で25敗となっていて、負ける確率はわずか8.68%に過ぎません。しかしマジェンコ主審の試合では14分の3となって21.5%へと急上昇。必然的に勝率もまた14分の9で64%へと下がり、要するに相性の悪い審判なわけです。

ちなみにモウチームはこの3シーズンでバルサと15試合戦っており、わずか3勝。しかしそのうちの2つが、ウンディアノ氏の裁いたクラシコです。2011年4月のメスタージャでのコパ決勝もそれに該当します。

そういった点をふまえ、ジョルディ・ロウラは前日会見でこう語りました。「審判が誰であれ、良いか悪いかを私たちが評価することはない。ただ事実としてあるのは、彼の担当する試合では、私たちの数字は他の審判よりもだいぶ悪くなることだ。リーガでの唯一の黒星(対レアル・ソシエダ)も彼が主審だったし、2年前のマドリーとのコパ決勝における彼の寛容さも私たちはよく覚えている。だから私は彼に幸運が味方することと、彼の決断が試合の行方を決めないこと、彼が目立たないことを願うよ

「私の言ったことは単なる統計だ。それへの評価はしないし、話を広げたいとも思わない。この手の試合が激しくなり、ハードになることを私たちは知っている。ただ、限界はあるべきだけれどね。私たちは審判を気に病んではいないし、マドリーにだけ注意を向けなければならない」

 

最初から攻撃的に勝ちにいく

そう、ついキャッチーな件に食いついてしまいましたが、バルサが今宵為すべきことは、きっちりとモウマドリーにコパでの引導を渡しファイナルへと進出することです。「私たちはカサでプレーする。拮抗した試合になるだろうけれど、私たちはファンと共にあり、ファンがチームを助けてくれると確信している。私たちがコパ準決勝やチャンピオンズ1/8をカサでプレーできる幸運を手にしているのは、ここまで行ってきた良い仕事の成果だよ。どちらのコンペティションも、簡単なものではなかった」

そして。「ここでレアル・マドリーに勝てれば、ミランとのブエルタを向かえるにあたっての大きな一歩になる。試合に勝つことで、私たちは強くなっていくだろう

「これまでのことから見て、得点が必要なマドリーは立ち上がりから攻めてくるはずだ。方法を変えてくる可能性はあるし、確実なことはなにもないけれど、私たちはあらゆる可能性に対して準備をしているところだよ。彼らが私たちを待ち受けてくる場合も含めてね。重要なのは集中してプレーし、エラーを繰り返さないことだ」

バルサの試合への臨み方としましては、いつものとおりです。「結果やプレーに対して、私たちが考えを巡らすことはない。そのやり方を知らないからね。どの試合にも攻撃的に勝ちにいくのが私たちのやり方であり、今回もそうなるだろう。私たちは立ち上がりから勝利を目指していく

セビージャ戦のように、デランテロ・セントロ(9番)を置く可能性も第二監督は認めています。「ティト・ビラノバとオプションを話し合った後の後半、私たちはそうして事は上手く運んだね。全てにおいて9番を置くことはないにせよ、それは私たちのもつ選択肢の一つ。採用するかどうかは、試合状況や選手たちのフォーム次第だ」

ロウラはまた、懸案事項である失点の多さについても再び語りました。「失点の幾つかは相手チームの手柄であり、幾つかは運の問題、そしてまた幾つかは私たちの責任だ。ここで説明するつもりはないけれど、私たちは何故失点したのかを分析し、どの瞬間により注意が必要かを知っている」。改善、頼みます!

 

メッシは良い状態

マドリー方面ではこのところ、レオ・メッシの調子が落ちている、見事な状態ではない、との報道が為されています。それについて問われたジョルディ・ロウラは、皮肉と冗談を込めて言いました。「見事な状態でなくて良かったよ!誰であろうと、レオであろうと、改善していく余地はあるものだ。これから彼が向上していくか、見ることにしよう。ただレオに対するキャンペーンを議論するのは、私には場違いに思えるね」

メッシは土曜、バルサTVの番組内で”トレーニングや休養より、試合に出るのが自分の身体には好い”と語っていました。「トレーナーたちが仕事をしているけれど、フィーリングについて言葉をもっているのは彼だし、身体がどう反応するのか知っているのは選手だからね。私が見るレオの状態は良いし、疲れにしても他のシーズンのこの段階と同じようなものだよ

イダではあれこれあっただけに、メッシのモチベーションがスーパーな状態にあるという報道を、ロウラは否定しました。「私はそうは思わない。レオはどんな試合であっても、大きなモチベーションを持っている。とてつもなくコンペティティブなんだ。クラシコは重要な試合だけれど、メッシにとっては特別というわけではない。イダで受けた(批判)コメントに対しても、全く重視していなかったよ」

 

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