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マスチェラーノのクラシコ出場が危うい

競技委員会の判断次第だが、ベルナベウでプレーできる可能性は少ない。

この日曜日のエイバル戦ではまたしても、審判のジャッジが物議を呼ぶことになりました。事件が発生したのは83分のことです。ルイス・スアレスがファールを受け、ドス・サントスにイエローカードが提示されていた場面。カルロス・デル・セーロ・グランデ主審が突然、彼の横をてくてくと歩くハビエル・マスチェラーノに対し、レッドカードを提示したのです。テレビ映像を見ると、主審は線審からなにやら無線で報告を受け、マスチェを指差して確認した後、赤い紙を掲げています。マスチェラーノはそのカードに苦笑いをし、特に抗議をするでもなくロッカールームへと直行。何が起こったのか、さっぱり分からない退場でした。

4時間もかかった審判の報告書

退場の理由を知るには、審判の報告書を見るしかない。通常であれば、試合終了から30分~1時間もすれば報告書はRFEFのウェブサイトにて公表されるのですが、しかしながらこの試合の報告書はいつまでたってもアップされません。ようやく人々がそれを目にしたのは、すでに日付も変わった0時15分のこと。試合終了からなんと4時間も経過していました。同じ報告書での説明によると、アプリケーションのトラブルで書類の仕上げが出来なかったやら、通信のトラブルも発生してデータを送れなかったやらで遅れたのだとか。へぇ~~それは大変でしたなあ(棒読み)。デル・セーロ・グランデ主審がマドリー協会所属というのが、人々の想像力を大いに刺激します。

ルイス・エンリケの擁護

そうして大幅に発表が遅れた報告書によると、マスチェラーノの退場の理由は、“線審に向かって「la concha de tu madre」(お前の母ちゃんの×××)と言ったから”、と記されています。これはなんでも、アルゼンチンでは驚きや抗議の際にごく一般的に用いられるフレーズだそうです。試合終了後のルイス・エンリケ監督はこの言葉に関し訊ねられ、「アルゼンチンでは普通の言葉だよ・・・ スペインでキンタマ(ちくしょう!)って言うようなものだ。空に向かって言ったのか、目を見て言ったのかを評価しないといけない。マスチェラーノは線審は主審に対して言っていなかったよ。選手たちがそういう言葉を言わないように私も努めていくけれど、それは難しくもある。特に熱くなっている時はね」とヘフェシートを擁護しています。

一方、ルーチョはスペインではラフプレーよりもこういった表現が厳しく罰せられることを批判。「今日が良い例だよ。エイバルは当たりの強いチームで、私たちよりもずっと多くのファールを犯したけれど、イエローカードの数は私たちとほぼ同じ(3対4)だった」と不満を漏らしています。「トレーニングの時には私も笛を吹くから、審判の難しさは知っているけれどね」

“侮辱”か、“敬意の欠如”か

いずれにせよ、審判の報告書に書かれてしまえば、それが勘違いであろうと競技委員会の審議にかけられます。報告書は絶対なり。バルサは間違いなく異議申し立てをするでしょうが、正直なところ効果は期待できません。そこでもし競技委員会が“侮辱行為”とみなせば、マスチェラーノ4-12試合の出場停止となります。“敬意の欠如”と判断されれば、1-3試合の出場停止です。

残念ながら、マスチェラーノがクラシコに出られない可能性は非常に高いようです。もし“侮辱行為”と見なされて4試合の出場停止となれば、ヘフェシートは水曜日のビジャノベンセ戦(コパ)から、ヘタフェ戦、ビジャレアル戦、それにマドリー戦までを失います。

そしてもし“敬意の欠如”と判断された場合ですが、SPORT紙によればどうやらその時はコパは対象とならないらしく、3試合の出場停止でマドリー戦はアウト。どちらにせよマスチェラーノのクラシコ出場は風前の灯というやつのようです。

 

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