リーガでの7ポイント差は、とりあえず忘れよう。
この二日間ほどはリーガにおけるバルサの逆境が主なテーマとなっていましたが、3つのコンペティションで忙しいバルセロナは、いつまでも起きた失敗に気を取られていてはなりません。なんといっても目前には、強敵バレンシアとのコパ・セミファイナルが控えている。ここでコケてしまっては、せっかく白組を敗退させた意味も薄れてしまうのです。水曜のコパは今後の逆襲への第一歩。100%集中で勝ちにいくのみです。ペップ、チームを引き締めています。
◇ピント、「諦めん」
月曜日の会見では、当番となったホセ・マヌエル・ピントがバルセロニスタに前向きなメッセージを届けてくれています。ポルテーロ曰く、「俺たちはなにひとつとして諦めたりはせえへんよ。いつもそうしてきたように、3つのコンペティションを獲りにいく。大事なのは俺たちがひとつになっていること。俺たちはなにも捨てるつもりはない」
力強いではないですか。ピントは続けます。「ロッカールームは自分たちを信じているんや。よその人間の言うことは重要やない。俺たちはファンから信頼され、サポートされているからね。チームは自分たちにはやれると信じてる。挑戦はいつものことやし、人生の楽しみでもある。俺たちは逆転を楽しみにして立ち向かっていくよ。俺たちはなんにも諦めたりはしない」
◇ルーチン変更、そして激励
これまでに経験したことのない状況をいかにして乗り越えていくか。ポジティブに捉えれば、実にエキサイティングな目標へと立ち向かっていくため、ペップ・グアルディオラが動きました。バレンシア戦の前日のトレーニングを当初予定だった午前の1回から、午前と夕方の2回へと変更したのです。ミスターがダブルセッションを行なうのは、けっこう異例。それだけこのコパに集中せよ、ということです。
それに伴い、クラブは選手たちのスポンサー活動への参加も制限。たとえばダニ・アルベスはこの30日、モンメロのカタルーニャサーキットで行われたX-Box 360のゲームイベントにトロフィー授与係として参加する予定だったのですが、クラブ(ペップ)はダニに”今回はやめとけ”と言っています。ちなみに、”試合の48時間前にはスポンサーイベントに参加しない”という内部コードがチームにはあります。
言うまでもなく、ペップはチームのモチベーションアップも忘れることなく行なっています。ビジャレアル戦後に選手たちは「諦めない。自信は損なわれていない」と口々に強調していましたが、電車での深夜の帰郷中はやはりドンヨリムードだったそうです。そこで昨日の練習でミスターは、こんなふうに選手たちに語りました(SPORT情報)。「私たちはリーガを勝てる。逆転は可能なんや。私は選手として、いくつもの逆転を経験してきた。私たちにそれが不可能やと、私は思わへん。私に出来たんやから、君らにも出来る」
ペップに真剣にそう言われたなら、選手たちも「やれる!」と信じるでしょう。チームが逆転を心から確信していなければ、希望は現実とはなりません。オサスナ、アトレチコとのフエラ戦やチャンピオンズ再開も控えた2月は、バルサのシーズンを左右する非常に重要な1ヶ月。その最初がメスタージャでの”チェ”戦です。ミスターに気合を注入されたチームがどうリアクションを見せるか、実に楽しみなり。
◇ジェットスター
ほぼドウデモ情報ですが・・・・バルサがバレンシア遠征に利用する予定だったスパンエアーが経営難によって全フライトをキャンセルしたことを受け、公式旅行代理店のHalcon Viajesが代替機を見つけ出しました。それはオーストラリアへの格安運賃によって日本でも知られる、ジェットスター社であります。
ちなみに今回Halcon Viajesがメスタージャでバルサを応援したいと願うファンのために用意した観戦ツアー(当日出発、当日帰宅の弾丸系)は、バスによる送迎と観戦チケット料金込みで、なんと65ユーロという破格値。頑張ってます。
◇ジョナタンがトップチームに
ジョゼップ・グアルディオラが昨日、シウター・エスポルティーバでアンドニ・スビサレッタほか、アルベール・バレンティン、ナルシス・ジュリアらセクレタリオ・テクニコの中心人物たちと一緒にいるところが、各メディアによって目撃されています。冬のマーケットが閉じる目前ですので、なんらかの補強に関する話し合いか?というとそうではなく、これはフィリアルの選手たちをどうトップチームに組み込んでいくかを決めるための会議だったようです。
先日はイザーク・クエンカがトップ契約を手にすると決まったところですが(31日に契約書にサインの予定)、どうやらこれにジョナタン・ドスサントスも続きそうだね、というのがメディアの見解。元々ジョナタンは2012/13シーズンからトップに上がると見られていましたが、それを数ヶ月前倒しにすることになった、というのです。(※去年のフォンタスのように、フィリアル契約でトップチーム帯同の形か)
ただジョナタンをペップチームの一員にすると、エウセビオのバルサBにも影響は出ます。そこでドスサントスの不在がフィリアルにとって不都合ではないかが話し合われ、エウセビオによるマルク・ムニエサのピボッテ起用が上手く機能していることから、問題なしの結論が出た、そうです。むしろムニエサがそういうことになっていたことの方に、ちょっとした驚き。
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