セルタ・デ・ビーゴがバルサのオファーを断る。
FCバルセロナがこの冬のレンタル移籍を目指していたマヌエル・アグード、通称ノリートは最終的にビーゴに残ることになりました。ルイス・エンリケが熱望するノリートをレンタルで獲得すべく、セルタへと最終オファーを出していたバルサでしたが、その内容はカルロス・モウリニョ会長を納得させるには至らず、交渉は昨日の午後をもって決裂。この冬のマーケットでのノリートのバルサ入団はなくなり、ルーチョチームは現有戦力のままシーズン最後までいくことになったのでした。ムニールの更なる成長に期待です。
買取の約束なくして納得はしてもらえず
バルセロナはこの冬、1ユーロも即金で支払うことなくセルタ・デ・ビーゴの中心選手を借り受けるべしとの無謀なチャレンジに取り組んでいました。クラブ規約によってEBITDA(税引前利益に、特別損益、支払利息、および減価償却費を加算した値)の制限を受け、この冬には負債を増やせないために全くおカネを使えなかったバルサの提案は、買取オプション付でノリートを6月までレンタルし、夏に彼を買い取らなかった場合は“罰金”を払うというもの。MD紙によるとこの罰金は300万ユーロほどらしく、さすがにこの条件はセルタのカルロス・モウリニョ会長を動かすには不十分でした。まあそうでしょう。
バルサが買取オプションの行使を義務付ける条項を付けられなかったのは、6月でのノリート獲得を書面でセルタに約束すると、会計検査役からそれは夏ではなく冬の支出だと見なされ、負債増加とカウントされる危険性が高かったからです。この書面での約束が出来なかった事が、交渉では響きました。セルタの希望は、ノリートを移籍させるならばレンタルではなく、契約解除金1,800万ユーロを支払っての完全移籍。バルサはあの手この手の提案をしたようですが、口約束だけではセルタを確信させるには至らず、それらのオファーは受け入れられませんでした。
ガリシアクラブとの交渉が失敗に終わり、この冬の補強の芽は99%なくなったことをクラブから伝えられたルイス・エンリケは、さすがにこの1ユーロも使えない経済状況では無理であったかと静かに了承をしたとされます。コストゼロで中心選手を貸してくれるクラブが他にあるとも思えず、ノリート交渉が破談となったことで冬の補強は事実上なくなった状況。ルイス・エンリケはノリートを非常に評価していますから、チーム状況を見て、引き続き彼が必要となれば、クラブは夏に再び獲得に動くかもしれません。その時もまた、ノリートがバルサ入りを良しとするかは不明ですが。
サンドロは残る
ノリートの冬の入団がなくなったことで、冬の放出プランにも変更が出てきたようです。スペインかイングランドのクラブにレンタルされる可能性が高いといわれていたサンドロ・ラミレスの移籍はどうやらこれでなくなった模様。ここ数試合ではゴールという結果を残しているムニール・エルハッダディも、当然といいますか残留になります。先日のマラガ戦など、ゴール以外はあまり印象を残せなかったムニールですが、一番大事な結果を残していますから、これから自信を付けていってくれればペドロのようになれるかもしれません。ムニールがこの冬の補強だ!との見出しがこれから紙面に溢れることを期待です。サンドロもファイト!
コメント