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バルトラは退団を決意、マスチェラーノは熟慮中?

マルクはすでにチームメイトに意向を伝えたという。

日曜日のコパ決勝をもって、2015/16シーズンの公式戦が全て終了したバルセロナ。クラブでの任務を終えた選手たちはすでに世界各地へと散り始めており、ここからの主役はデスクワーク組へと移っていきます。バルセロナ系スポーツ紙の表紙はさっそく移籍に関するニュースが占拠。バルサがあの選手にコンタクトしたらしいぞ、あの選手は将来が定かではないと言われる中で、退団間違いなしと伝えられているのがルイス・エンリケの信頼を今季も勝ち取れなかったマルク・バルトラです。

出場機会を得るため、新天地を探す

退団濃厚、退団確実と言われていた選手が、土壇場で残留を決意したケースは、近年のバルサでもチャビ・エルナンデスダニ・アルベスの例が挙げられます。しかし今回それを期待できそうにないのは、ファンが何故?と首をかしげるほどにルイス・エンリケから出場機会を与えられなかったマルク・バルトラです。セントラルは先日のセビージャ戦では、ベンチに入ることも叶いませんでした。

チームを去ろうと考えている選手にとっては、タイトルを祝う祝勝イベントは甘酸っぱい時間となります。24日のMD紙がいうところでは、バルトラはこの二冠フィエスタの最中にチームメイトたちにバルサをこの夏で去るつもりであることを報告。もっと多くの出場機会を得られるチームに行く考えだと語ったのだそうです。21歳でトップチームに昇格した彼も、早いものでもう25歳。同年代の選手たちは次々に主力となっている年齢ですし、自分もそうなりたいと移籍を決意してもおかしくないです。11歳からバルサ一筋のカンテラっ子ですから、相当に難しい決断でしょうけれど。

24日のSPORT紙が伝えたところでは、バルトラは盛大な花火によってフィエスタが終了し、ひとしきり子供たちや家族との記念撮影などを楽しんだチームメイトが次々にロッカールームへと引き上げていく中で、親友セルジ・ロベルト最後までピッチに残っていたそうです。そしてスタンドから下りて来た家族と一緒にトロフィーと写真に収まり、掃除が始まってからようやくピッチを後にしたと。先入観が入っているとはいえ、カンプノウとバルサにお別れをしていると捉えるのが妥当そうです。

いずれにせよ、マルク・バルトラは現在、スペイン代表の正式メンバーとなってユーロ2016に行くことに全神経を集中させているでしょう。ここでもし良い活躍が出来れば、彼の評価は上がって良いオファーが舞い込むことになる。そして大会終了後に先輩でアドバイザー(代理人?)のカルラス・プジョルと相談し、手にしたカードの中から最良の道を選ぶと見られています。

マスチェラーノが悩む3つの理由

バルトラがバルサを去りそうだ、というニュースだけでもクレの心は十分寂しさでいっぱいになりますが、そのうえハビエル・マスチェラーノも今後のことを熟慮しているところだとしてバルセロニスタの不安を煽っているのが25日のMD紙です。

その憎たらしい記事によりますと、2018年までバルサとの契約があるマスチェラーノには、カンプノウ生活を続けるべきかどうかを迷う理由が3つあるそうです。その1つめが、クラブがトップレベルのセントラルを狙っている件と。大金を投じてジェラール・ピケのペアとなる選手を連れてこようとするわけですから、さすがのヘフェシートも出番が減ると予想され、彼の将来に迷いを生むという理論です。

もうひとつの理由が、マスチェがもう一度、本来のポジションであるピボーテで活躍したいと願っている点になります。実際、自分はメディオセントロだとマスチェラーノは繰り返していますから、バルサではセルヒオ・ブスケツの壁を越えられない以上、他のビッグクラブでピボーテをやりたい、32歳の彼にはもうあまり時間はない、という理論です。

そして三つめの理由、MDがおそらくこれが一番重要かも、という理由が、彼が脱税によって有罪判決を受け、1年の禁固刑が言い渡されている件となります。刑期が2年以下だったことで実際にマスチェラーノは収監されませんでしたが、もし今後別の違反で有罪となれば、それが小さなものであっても、今度は服役せねばならない。それを避けるためにスペインを離れることを検討しているというのですが、どうなのでありましょうか。

二冠フィエスタが閉会となった時、まず最初にロッカールームに引き上げていったのはマスチェラーノだったそうですから、“退団を考える者は名残惜しくピッチに残るはず理論”で行けば、彼の退団はないんですけど^^;

 

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